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青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

色は色々あるけれど

2020年04月06日 10時00分00秒 | 秩父鉄道

(古豪健在@影森駅)

桜の週末。そして天気も良かったけれど、家でテレビとネットに明け暮れる週末でした。これから暫くの間は、おそらく「不要不急の外出」というものは戒められるべきところと思うので、まだそこまで世の中が厳しくなる前の画像をぼちぼちと出しながらお茶を濁していくスタイルでやって行こうと思います。近況報告の方はTwitterの方で適当にブツブツ言ってますので並行して宜しくお願いしたいところ。という訳で、この冬の両パン時期に行っておきたかった秩父のデキ貨物。影森の昭和電工側のヤードで待っていたら、坂を上がってデキ108牽引の返空がやって来ました。

デキ108は、岩手の松尾鉱山鉄道出身という出自もさることながら、窓に庇が付いていることから「ヒサシガマ」と言われる人気の古豪。そう言えば、秩鉄はこの夏に行われるはずだった東京オリンピックに合わせ、五輪の5色に塗り替えたカマで5重連の客レを運行する予定があったのですよね。オリンピックの延期に伴って企画ももちろん白紙になってしまったのだが、そもそも今の状況を見るにつけ、オリンピックとか1年くらい先延ばししたところで出来るのかどうか。個人的にはそんなにオリンピックに思い入れのない非国民なのですが、来年もダメだったらどうすんだろうね。

一呼吸おいて、三輪線の坂道を登って行った古豪。
今の秩鉄、デキ500番台はいわゆる「色ガマ」が多数を占めている状態だそうですが、やっぱり秩父のカマはこの色がいいですわな。

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親鼻に影を慕いて

2019年03月21日 17時00分00秒 | 秩父鉄道

(秩父路の空は杏子色@上長瀞~親鼻間)

夕暮れて一人、早春とは言えまだまだ寒風の吹き抜ける長瀞の河原に立てば、西の両神の山々に日は落ちて、茜から杏子色に変わり行く空をバックに電車が鉄橋を渡って行く。言わずと知れた秩父鉄道の名撮影地、親鼻の鉄橋。流紋岩の河原に三脚を立てて、轟々と流れる荒川の川音にただ耳を埋めれば、懸濁した頭の中まで洗われて行くような気持ちになります。


先程武州原谷で積み込み作業を眺めていたヲキ車が、チョコバナナに牽引されて三ヶ尻に向かいます。親鼻鉄橋の夕暮れと言えば西の空をバックにした影抜きなんですが、バックの雲が結局取れずに満足度としては60%くらいに終わりました。それでも、積車のヲキの三つこぶに盃型の車体、デキの二丁パンタがシルエットを結んでくれればまずまずの出来栄えでしょうかね。

秩父から 白いダイヤの道続く 連なる貨車の 影を慕いて。
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伝統のチョコバナナ

2019年03月20日 22時00分00秒 | 秩父鉄道

(斜光を浴びて…@上長瀞~親鼻間)

500番台の色モノデキ、最後はチョコバナナの502号機。ピンクはちょっとやり過ぎ感が感じられますが、いわゆる「チョコバナナ」と言われるこのカラーリングは一昔前の秩父鉄道で自社発注車だった300系や500系などの車体に塗られていたもの。ある意味秩父鉄道の伝統の色でもある訳で、そう思えばそこまでおかしな感じもしないですね。個人的にはこの色味は嫌いじゃなくて、追っ掛けの対象にしたこともあります。


早春の青空に二丁パンタを突き上げて、返空鉱石が一路武州原谷を目指します。影森の三輪鉱山からの出荷は昼過ぎまでで、午後からは武州原谷からの積み出しが中心になる秩父貨物。この時間だからおそらく原谷行きでしょうね。夜遅くの返空2本は影森まで走り、翌日の三輪鉱山への朝の1便・2便になるダイヤ。


原谷での積み込みに向けて、空車のヲキを入れ替え中。ホッパーの下は無架線地帯なので、ここで専属のDLにバトンタッチ。警手さんをデッキに乗せての作業は淀みなく。三輪の鉱山にいるのよりも新しそうなDL、運転台の前にあるバーは石灰石の飛散によるガラス破損防止用のプロテクターでしょうか。


DLが推進運転でヲキをホッパーに押し込むと、ザラザラ~ガラガラ~という音が響いて石灰石が積まれたヲキ車がポコポコと建屋から出て来る。なんだかタイムボカン感があって見ていて飽きない(笑)。風の噂では、3月の中旬ごろから太平洋セメントの熊谷工場が恒例の定期検修の時期に入ってしまったので、暫くデキ貨物はお休みだとか。この定検のためにいっつも桜とデキを撮れないんだよなあ。たまには時期をずらしてくれてもええんやで。
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黒谷春霞

2019年03月17日 17時00分00秒 | 秩父鉄道

(チョコデキ通過@和銅黒谷駅)

いつもなら、秩父に行った時は貨物の走っている三ヶ尻~武川~影森を広く広く追っ掛けて行くのですが、この日は何かめんどくさかったので和銅黒谷の駅回りで。デキ500シリーズは様々な色にカラーリングされておりますが、今度はチョコレート色に塗装されたデキ505が来ました。副本線のある秩父鉄道の駅は、普通列車の待避などとあいまって駅構内のどの線路を通って来るのかイマイチ分かりづらいのだが、貨物列車同士の交換がなければ返空は副本線通過なのかな。


早春の霞に煙る武甲山をバックにデキ301。まあいろんな色に塗られているけど、秩父のデキはこの色がやっぱり落ち着く。で、積載貨物は副本線ではなく通常の上りホームを通過して行った。たぶん大野原方から下り坂を降りて来て駅を通過するのに、左カーブの副本線に入るのでは駅手前のポイントのカントがきついからなのかな。貨物列車が交換待ちをする際は、駅舎から一番遠い副本線に入れて待ってるんだけどね。


先日東急から完全に引退した元東急8090系こと7500系。2連の7800系とともに既に秩父鉄道では一番の大所帯となっている。国鉄101系の時代が終焉を迎え、これからの秩父鉄道ではグリーンのグラデーションのSMBC(三井住友銀行)カラーに塗られた旧東急勢が長期政権を担っていくのでありましょう。しかし地方鉄道での旧東急勢の強さといったらないな。旧東急系が入ってない電化された地方鉄道事業者の方が少ないんじゃないかってくらいだ。
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桃色的衝撃

2019年03月16日 17時00分00秒 | 秩父鉄道

(目に突き刺さるピンク@三輪鉱山~影森駅間)

美味しいご当地ラーメンをツルツルと食し(半ライスまで頼み)、腹もくちくなってきたところで再び三輪線に戻る。そろそろ山に行った昼便が戻ってくる頃…と思いつつセッティングしていたら、山を降りて来たのは真っピンクにカラーリングされたデキ504だった。504がピンクになったのは知ってたけど、実物を見るのは初めて。それにしても、のピンク過ぎるピンクである。秩鉄のエラい人もよくゴーサイン出したな、と思わずにいられない。これは目ェ痛くなるワ(笑)。

 

ヤマを降りて来たピンク鉱石貨物、影森の駅構内で発車待ちのところを何カットか。影森折り返しで留置されている東急の8500こと7000系と。近年になって影森から先は乗客減のため減車減便が図られてしまい、日中はもっぱら東急8090系改造の7800系2連が運用の中心。以前は影森から先も30~40分おきくらいだったと思うのだが、現在では影森止まりの増加によって1時間~1時間20分間隔くらいになってしまった。秩父から奥の過疎化、という事なのだろうけど、少々寂しいものが。

 

普通電車の到着を待って、やおら発車して行くデキ鉱石貨。影森の構内にヲキ車の連結器の音が響き渡る。しっかしこのデキ504のピンクは同じピンクでも蛍光塗料でも塗ってるんじゃないかという刺激的な色合いでとにかくバカっ派手だなあ。夜とか武川の機関区に留置してたらこのカマだけボーッと発光してそう…。また秩父クオリティでやたらピカピカに磨き上げてるもんだから余計に目に刺さる色合い(笑)。少し前にトヨタがピンクのクラウン出して度肝を抜きましたけど、あのピンクよりもさらにアピール度が強いよ。この手の色を身に纏えるのは、宇都宮の名手・内田利雄くらいのもんだろ。内田も今は浦和の乗り役だから、デキ504と埼玉二大ピンクコンビ結成か。って公営競馬マニアしか分からんな。


桃色的衝撃の去った影森の駅。改めて、この影森の駅の佇まいと言うのは実にいいものだ。山が迫る広い構内、貨物の着発線付きのヤード、鉱山へ続く専用線と、慎ましやかな旅客ホームには木造の上屋。シーサスで終わってる安全側線も渋いし、駅に隣接する昭和電工秩父事業所の小さな荷役設備跡とか、今でも貨物扱いがあったらコキ3車くらいの小貨物が熊タから走っていたのかなと妄想。化成品コンテナとか載ってて、小さいフォークリフトがちょこまか動いていたりしていたかもしれないね。
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