青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

親鼻に影を慕いて

2019年03月21日 17時00分00秒 | 秩父鉄道

(秩父路の空は杏子色@上長瀞~親鼻間)

夕暮れて一人、早春とは言えまだまだ寒風の吹き抜ける長瀞の河原に立てば、西の両神の山々に日は落ちて、茜から杏子色に変わり行く空をバックに電車が鉄橋を渡って行く。言わずと知れた秩父鉄道の名撮影地、親鼻の鉄橋。流紋岩の河原に三脚を立てて、轟々と流れる荒川の川音にただ耳を埋めれば、懸濁した頭の中まで洗われて行くような気持ちになります。


先程武州原谷で積み込み作業を眺めていたヲキ車が、チョコバナナに牽引されて三ヶ尻に向かいます。親鼻鉄橋の夕暮れと言えば西の空をバックにした影抜きなんですが、バックの雲が結局取れずに満足度としては60%くらいに終わりました。それでも、積車のヲキの三つこぶに盃型の車体、デキの二丁パンタがシルエットを結んでくれればまずまずの出来栄えでしょうかね。

秩父から 白いダイヤの道続く 連なる貨車の 影を慕いて。
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