青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

秋深し

2020年09月17日 23時00分00秒 | 小田急電鉄

(阿夫利の山の麓から@伊勢原~鶴巻温泉間)

ようやく灼熱の暑さからは解放されて、朝晩などはだいぶ涼しくなったような気がします。明日からは四連休なんて方も多いかと思いますが、正直上期の締めの時期と重なった連休は仕事のスケジュールから考えると枕を高くしては休めないのが正直なところ。10月に先送りして欲しいなあ・・・なんて思ってカレンダーをめくってみたら、6月と見まごうばかりの休みのなさ!そうだった、今年は体育の日が前倒しで7月に消化されているんだった。たった1日とはいえ、祝日のない10月のカレンダーがやけに黒々と見えてしまった悲しさ。季節は移ろい、阿夫利山の麓にも秋がやって来ています。天気があんまりよくないらしいけど、この週末辺りから稲刈りも始まったりするのかねえ。黄金の瑞穂野を横目に、MSEが小田原方面に送り込まれて行きました。

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暑中お見舞い申し上げます。

2020年08月12日 23時00分00秒 | 小田急電鉄

(灼熱の夕間詰め@東海大学前~秦野間)

8月から1ヶ月限定で走り始めた、小田急の「赤電」ことレーティッシュカラーの1000系1059F。普段は登山線内だけの走行が中心となる赤電4連が、4+6の10連を組んでの全線運用に就くというのもあって、夏休みにも関わらず遠出が出来ない沿線のファンの耳目を集めております。1059Fは未だに方向幕を保持する車両なので、撮り鉄界隈では通勤急行や快速急行のような色モノ幕とか、普段は赤電が絶対出さない唐木田や片瀬江ノ島のようなネタ的な行先幕を狙いつつ、いいレンズ使ってギュッと寄せての編成撮りというアプローチが多いようですね。ですが、色味が強く主張が強いこのクルマ、どう撮っても存在感があるので、ただ編成撮りするのもカッコイイけれども、情景の中のひとコマ?なんていうのも積極的に狙ってみたい。どうせ遠出は出来ない夏、ちょっとひねった狙いが出来るのも、いつでも撮れる地元の余裕?(笑)だったりします。

相州の内陸部でも気温が35度を超えた烈夏の一日、まだうだるような暑さの残る秦野大カーブの夕間詰め。
水蒸気に煙る空から鈍く差し込む光を浴びて、赤電急行が新松田へ下って行きました。

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百日紅の丘

2020年08月08日 17時00分00秒 | 小田急電鉄

(夏色満ちる高台に@愛甲石田~伊勢原間)

梅雨が明けたと思ったら、きっぱりと夏らしい風景が続く8月。百日紅の咲く丘から相州の田園地帯を眺めれば、小田急の最新型車両である5000系が走って来ました。未だに「5000系」と言われるとあの小田急顔のアイボリーの電車を思い出してしまいますが、旧5000系が形式消滅したのが平成24年ですからもうそんなに経っちゃったんだなあと。前面の流線型がチャームポイントで、京王の5000系とか東急の2020系とかそこらへんに共通したデザイン。最近の工業製品はどこの会社も固有の特徴というものがなくなり、何となく似たり寄ったりなのは気になりますが、共通化する事によるコストの圧縮が優先される時代なのでしょう。

ちなみにこの新5000系、今後の小田急通勤車の新スタンダードとなる車種と思われますが、このコロナ禍の中で設備投資計画が変更され、新車の投入スピードも鈍化が避けられない様子。先日各鉄道会社の第一四半期の決算が出ていましたが、JR東日本の▲1500億円を筆頭に惨憺たるもので、小田急も▲110億円の損失を計上したそうです。間近で見ていたものとして、あんだけガラガラのロマンスカー走らせてたらしょうがないか・・・ってのもあるんだけど、今年の夏は、暑いだけの夏になってしまいそうだなあ。

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夏の朝を駆ける

2020年08月06日 17時00分00秒 | 小田急電鉄

(青田を渡る赤い風@愛甲石田~本厚木間)

夏の朝の光はギラリと、そして田んぼの稲は青々と。ずっと雨ばかりだったからか、久し振りのたっぷりの8月の日の光に、田んぼの稲も嬉しそうに風に靡いていました。登山線カラーが本線走行を行うのはなかなか珍しいこともあり、地元の撮り鉄にすこぶる注目度の高い赤電急行。カブリツキはキッズ鉄に任せて、ローアン気味に青空を大きく取り込み、のんびりと広角で豊かな田園風景と絡めてみます。小田急の4連は新宿方に付くので、線形から考えても朝早い運用の急行で撮影するのがいいみたいですね。梅雨明けとともに現れた、青と緑の世界を横切るスカーレット。直前で2000系の各停とすれ違ってヒヤリとしましたが、なんとか赤部分だけを抜いて押さえる事が出来ました。

 

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灼熱のレーティッシュ・スカーレット。

2020年08月02日 16時00分00秒 | 小田急電鉄

(梅雨明けの座間ストレート@赤電急行)

さて、8月になりました。月の替わりと時を同じくして、関東甲信越が梅雨明けしたらしい。平年より11日遅いと聞かされて、そんなもんだっけか?と訝ってしまうほど本当に本当に長い梅雨だった。体感的に長く感じてしまったのは、とにかくたまの梅雨の晴れ間もないくらい、隙間もなく徹底して雨が降り続いたからではないですかねえ。7月1日~31日まで横浜では31日間連続で降水を観測し、東京基準で言えば7月の日照時間は1947年の観測開始以降最低、そして降水量は最大を記録したという記録づくめの梅雨。梅雨前線が強すぎて台風が一個も発生しなかった、という変な記録も生まれましたが、ようは南海上の水蒸気が梅雨前線に乗っかって全部日本列島に降り注いでしまったからで、台風を発生させるほどの余力が残らなかったのではないかというのがホントのところではなかろうか。

そして8月から、いつもなら箱根登山線区間(小田原~湯本)を運行している登山線カラーの赤い1000系が、1編成だけ全線通しの運用に組み込まれて走行します。箱根登山鉄道の全線運転再開、そして箱根ゴールデンコースの70周年を記念しての企画だそうです。1000系もデビューから30年を超え、初期車両の廃車や10両固定化の推進を含めた抜本的な更新工事が進められておりますが、ヤマの赤1000(4両編成×4編成)は、塗装を変えた以降特にリニューアルを受けることもなく、方向幕のままで残っているのがいいですよね。夏空にコントラストの強いレーティッシュスカーレットを輝かせて、座間ストレートをかっ飛んできた1059F。1ヶ月の限定運用だそうですが、折に触れて記録して行きたいところです。

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