青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

駆け足で 過ぎ行く春の 儚さや

2021年04月08日 17時00分00秒 | 小田急電鉄

(赤い鮮烈、春襲来@相武台前~座間間)

今年の桜は早かったですね。南関東では3月20日頃に咲き始め、そして追い打ちをかけるように週末の春の嵐。4月を待たずにあっという間に散ってしまいました。正味で楽しめたのは1週間もなかったんじゃないかと思います。去年のあの外出禁止令に近いガッチガチの緊張感こそなかったものの、やはり未だコロナ禍の中、という事で大っぴらに花見も憚られるご時世ですから、桜もパッと咲いてパッと散って、と言う感じでの時短営業。世界中で一番人間の暮らしに近い植物ですから、ヒトサマに気を使ったんでしょうかね。近年で一番早かったのが平成25年(2013年)だったんだけど、その時が3月23日くらいで満開だったから、それに匹敵するくらいの早さだったんじゃないかな。

そして今年の桜の特徴は、九州から南関東の広範囲に亘ってほぼ同時に開花し、ピークが短く一気に咲いて一気に散ってしまったところ。「桜前線」ってのは普通なら順繰りに北上して行くものなので、関東甲信越でも週ごとの見頃を変えながら花が楽しめるはずだと思うのだけど、今年の3月後半からの異常な高温のため、関東甲信越の桜は「時期ずらす、場所変える、高度上げる」の三要素がほぼ使えなかった。長野の平野部が4月の初めで散ってしまったと聞いて驚き。南東北も、船岡の一目千本桜がもう満開と聞いているので、週末ではピークを過ぎているでしょうな。明確に温暖化が進み、昔と比べて特に春と秋は短くなって季節感は失われているように思う。日本も春夏秋冬の四季から、雨季と乾季の二季ということになって行きそうです。

あちらも咲いた!こちらも咲いた!ととにかく騒がしかった今年の桜。そうなると、一番の見頃を抑えられるのはやはり地元の桜という事になります。この時期は恒例、と言っても良い小田急線の座間桜。少しだけ時間をいただいて、あっという間に過ぎて行く春を切り取ります。そう言えば、海老名のロマンスカーミュージアムが4月19日に開館しますね。暫くは人数を限定しての事前予約での営業となりますが、子供にせがまれたので早速予約してしまいました。

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富士の大屏風を背負って

2021年02月10日 17時00分00秒 | 小田急電鉄

(パールブロンズの輝き@渋沢~秦野間)

日本海側が度々大雪に見舞われてはいますが、今年の関東地方は比較的・・・どころか結構な安定の晴れベース。そして、日本海側に雪がゴンゴン降るせいか、太平洋側はカラッカラ。いつもだったらこの時期は当たり前のように真っ白だった富士山も、雨が降らないせいかなかなか白くならないという異例の冬になりました。1月後半にある程度まとまった雪が降って、ようやくこの時期らしい「真白き富士の嶺」となった秦野の富士山バック。緊急事態宣言の中で、寂しくも4両編成での運行となった上りのはこね。いつの間にかEXEも更新車両のEXEαの方が優勢になっておりまして、このパールブロンズの車体も沿線では珍しくなって来たことが肌で感じられるようになりましたね。

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真冬に夏の泡沫

2021年01月30日 17時00分00秒 | 小田急電鉄

(相模の大河を渡渉す@厚木駅)

テレワークだったり分散勤務だったりして、変な日が休みだったり逆に休みに出社していたりとなかなか調子が狂う緊急事態宣言下の昨今。全く密とは無縁の冷たい風吹くホームっ端、そっとカバンに忍ばせたカメラで泡沫に終わりそうな夏の祭典ラッピングをそっと切り取る。それにしても更新1000系のLEDの凶悪さよ。話によるとSS1/125でないと映らないらしい。日中の走行時にLEDを正しく出すのはほぼ無理ゲーではないか。そして光線はいいのだが角度が悪くてケーブル影が車体に被るというね。まあ、ちったあ気晴らしにはなりましたかな。

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2020年の残留思念

2021年01月27日 17時00分00秒 | 小田急電鉄

(2020の亡霊・・・?@突然のラッピング1096F)

先日の霙の夜、ホームで電車を待っていると、突然下半分に珍妙なキャラクターを張り付けた列車が音もなく滑り込んで来ました。あ、あのキャラクターは、2020年東京オリ・パラリンピックの「ミライトワ」と「ソメイティ」ではっ・・・?2021年にどうして・・・?という事で、何でか知りませんが、小田急の1000系10連(1096F)が、いきなり2020東京オリンピックラッピングを施されて、先週末より走り始めております。このコロナ禍の世界で、7月にオリンピックが予定通り始められるとは現状とても思えないのですが、まあ奇跡があるなら感染の拡大しにくい夏場の開催ってのと、あと半年以内にワクチン接種が猛烈なスピードで全世界的に進めば開催出来ない事もないんじゃないですかねえというくらいの感じですな。5年前くらいから、日本国中(特に東京)が「東京オリンピック」に向けてタワマン案件や商業施設などの不動産関連にファンドのカネが流れ込んでいる訳ですけども、ここで東京オリンピックが中止って事でもなればそこらへんにカネを回していたファンドやリートが思い切り逆ザヤ抱えて沈み始めるのではないかと戦々恐々としております。パンデミックの中で、自国経済を守るために世界中が一斉に金融緩和に動いておりますが、さりとて実体経済は奮いませんので資金需要はなく、カネ余りの分は金融市場に流れ込んで実体経済と乖離した異常なバブル状態。こんな状態の相場は続く訳はないので、どっかで誰かが調整を仕掛けると踏んでいるのですが、その人為的な引き金があるなら、日本でのトリガーは「オリンピック中止」なのかなあと。まあ、オリンピック絡みで相当に案件を仕込んでいた電〇が自社ビルを3,000億円で売却、なんて話が出るくらいなので、開催出来るか・・・なんてのは既にお察しなんですけど。

閑話休題。そういう意味で、この2021年に突然現れた1096Fの「オリ・パララッピング」。底意地の悪い見立てをすれば、この夏の開催が相当に危ぶまれる中で、アダ花のように始まった(おそらく)〇通案件でありまして、数年後に見返した時に当時の時代背景を語りながら一献傾けられるのかな、と言う味わい深さはあります。ってかね、キャラクターを目立たせるためなんだろうけど、下半分だけステンレスのボディをアイボリーホワイトにマスキングしてるのが憎いのよ!8000系+9000系的な前面のデザインの流れを汲んだ1000系に、小田急鋼製車伝統のアイボリーホワイト&ロイヤルブルーが似合わない訳がない。どうせだったら上もマスキングして欲しい。つーか、オリンピック中止になったらキャラクター剥がして上もマスキングして次の全検まで走ってくんないかな。

しかし東京オリンピック、中止になったら1940年に続いて2回目の中止だぞ。今までの歴史の中で2回もオリンピックを中止した都市なんぞあらしまへんがな。もう東京でオリンピックやろうとすると碌なことが起こらんから、今後は立候補すら自粛すべきだと思うのだが。

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あけましておめでとうございます

2021年01月02日 12時00分00秒 | 小田急電鉄

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