フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

尚ほ驚かぬ我がこころ

2009-12-01 10:46:47 | Weblog

世の中を夢と見るみる果敢なくも尚ほ驚かぬ我が心かな  この西行の歌のような心境。西行の旅はどんな旅だったんだろう。芭蕉が、「旅に病んで夢は枯野を駆け巡る」といった句が最近になって実感するようになった。人生は旅だ。メイサートンもそう言うしそうなんだろうなと漠然と思ってたことが少しずつ形となって固まってきている。先日01に行ってたバジルが「いったい何をしてるんだろう、同じ人生なのに彼らは面白おかしく全国を飛び回って生きているのに、自分は田舎に埋もれて何もせずに一生を終える。何と不公平、格差だ。」と嘆いてましたが、自分は、別にうらやましいとも何とも思わなかった。尚ほ驚かぬ我が心のように彼らが何をしても何にも変わらないと思っていたから(これを言っちゃおしまいか)それより何より自分の人生の方が面白いんだもの。特別、社会に役に立ってるわけではないけど、とくべつ有名でも金持ちでもないんだけど次々と興味のあることに出くわしてそれに少しはまりこんでまず、愉しむとか笑うとか知ってる人生、今はこれでいい。満足とまではいかないけど、最近になってやっと人の人生も自分のこのわけの分からない人生も冷静に見られるように少しはなってきたから。社会的な向上心は希薄だが自己実現への向上心は高い。ただ、人生流離っていたい。これってexileって意味だよな。モンクは、exileのバックで歌うって言ってたけど歌ったのかしら。そうか、周りに面白ことがありすぎるから不満や不平が無いのか。嫌、周りのことを面白いと思っているから進歩が無いのかな。諸君、自然はついに自然に帰ったと花袋先生もおっしゃってるではないか。ゥ~ン、含蓄アルお言葉。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする