確認作業

2012-04-11 | 貿易業務
昔と異なり、各国政府、役人の書類に対する「チェック」というか、「イチャモン」というか、そういった類のトラブルがとにかく増えています。
ブログで何度も書いていますが、以前は、「袖の下」でなんとかなっていたことも、最近はそうはいかなくなっています。

役人がプライドが高く、応用が利かないのはどの国も一緒。特に「自分では責任をとりたくない」のは万国共通の役人の習性ですから、書類などはびしっと揃えるに越したことはありません。
日本でもよくあるのですが、役人の言うとおりにしていたら、すなわち事実に準じていたら、全く輸入ができなくなってしまうような頓珍漢な要求もたくさんあります。かといって、役人さんを怒らせたら仕事ができなくなります。
簡単にいうと、「はいはい、あなたの言うとおり」と、流して、どんなに間抜けな質問でも答えていくしかないわけです。

そのときに注意するのが、「統一性」「一貫性」です。 一番単純なところで言えば、船積み関連書類+ステッカー、すべて、表記を一致させておくにこしたことはありません。
船積み書類、B/L,Invoice,Packing の他、最近は原産地証明書に衛星証明書なども通関に必要なケースがあります。
たとえば、秋刀魚の場合、

Frozen Sanma
であったり、
Frozen Saury(Samna)
であったり、
Frozen Mackerel Pike
であったり、その時々によって使う名称が異なっていたりします。
それ自体は問題ないのでしょうが、結局、一件の商売の関連書類の表記が異なっていると、恰好の餌食となります。

また、こういったことは簡単に確認できるのですが、あまりにも皆さん確認しないで仕事を進めているな、と、感じてしまいます。
私の会社は中間に入ることが多いのですが、必ずこちらで一回確認し、そしてお客様にも確認して頂きます。
いいよいいよ、で通して大きなトラブルになったことが今まで何度もあります。
しつこいぐらいに細かいことを修正するので、相手先によっては、嫌がる方もいらっしゃるのですが、基本中の基本ですので、ご理解いただければと思います。