初海外 4

2012-04-10 | 過去の仕事(アラスカ)
到着して荷物を片付ける暇もなく、そのまま現場へ「呼び出され」、全く仕事の内容もわからない中、作業開始。。。
今までアルバイト含め相当数の仕事をこなしてきましたが、全く説明がなく、いきなり現場に入り、しかもその直後から怒鳴られまくったのは、この現場とマグロ船ぐらいなもんでしょうか。。ww

ここで私は2つの言葉の壁にぶち当たりました。
ひとつはもちろん、英語。もう一つは、いわゆる「テクニシャン」の方々の日本語です。

業界以外の方にちょっと補足。
この業界、「テクニシャン」という職種があります。
カニのテクニシャン、すり身のテクニシャン、などという感じで使います。
技術者、技術指導員、という感じでしょうか。
このバイト、当初は「筋子のテクニシャンと一緒にアラスカへ言ってもらう」と、聞いてました。「テクニシャン」・・白衣を着た研究員さんをイメージしていたわけですが、それが間違いだとわかったのはこのとき。
私の現場は北海道の特定の町から、まとめて来ている方々。いわゆる季節労働者の方々でした。夏はアラスカで筋子、秋は日本で筋子やらなにやら、冬は東京などで短期のガテン仕事、そして春また北海道で水産関連の仕事。。。そんな方々と一緒に現場に入ったわけです。

いわゆる地方の訛りがとってもきつく、更には専門用語。おまけにほとんど寝ないで連日仕事をしているところへ、私のような体力だけは有り余ってるような若造が入ってきたのですから、テクニシャンの方々の恰好の「カモ」ですね。。w まあ、怒鳴られること怒鳴られること。。物も飛んでくる、罵声は飛んでくる。。。
しかも何言ってるんだかわからないから聞きなおすと、また怒鳴られ、とんでもないところに来てしまったもんだ。。と、悔やんだところで地の果てアラスカなわけです。
さらに漁は連日恐ろしいほど続き、初めの一週間は、大げさではなく、22時間労働でした。寝られるのは、一日2時間だけ。。そのわずかな睡眠時間にも筋子を作ってる夢を見ましたので、身体も頭も休まる暇などありません。

よく倒れなかったもんだな・・と、思います。(この数年後マグロ船に乗り、アラスカなんて楽だったな・・と振り返るわけですが。。ww)

余談ですが、今でも覚えていますが、私のバイト料は、日給5000円。これは仕事があってもなくても、22時間働いても、全く働かなくても、5000円。 飯、泊まるところはもちろん付いておりましたので、念のため。

つづく・・