海外取引

2011-09-27 | ビジネス一般
連日、「円高による海外進出」の話しが報道されています。
生産拠点の海外への移転、海外市場開拓・・など、たぶん暫く流行る流れでしょう・・

こういう時代になると、JETROはじめ、自治体主導の海外進出ミッションなども盛んに行われます。自治体主催の展示会なども海外で開催されたりするようです。
一言に「海外に進出」といっても雲を掴むような話しですから、特に国内事業中心の業者さんが海外に進出される際は、「はじめの一歩」がなかなか難しいのではないかな、と思っています。

私が中心に商売しているのは、ベトナム、韓国、台湾。 その関係で、私には全く縁のない商材についての問い合わせもよく舞い込んできます。いくらその国と水産の商売を長年やってきたとはいえ、発電所やら株式市場の話しを聞かれても応えられません。。でも、逆に考えたら私たちは似たようなことをしているのかもしれません。

たとえば寿司商材の中国市場展開について考えている会社が、「近所の留学生に聞いた寿司事情」を元に事業を考えていることはないでしょうか?
その留学生は寿司なんて食べたことがないかもしれません。場合によっては、その留学生を入社させ、中国市場向けの「主戦力」に据えたりしているかもしれません。
逆を考えたら恐ろしいですね。
日本から海外へ語学留学に行った日本人学生・・たまたま近所のレストランで和牛について聞かれ、結局その会社の「対日貿易責任者」として雇われる・・ あり得ない展開なのですが、日本の会社の場合、こういったケースがよくあります。
言葉がわからないから、そういった人間の言うことがすべてとなります。自分で調べてもいないのに、ただその国の出身だ、という人間の言うことを100%信用して事業を構築する・・・ 恐ろしい話しです。

よく、「ベトナムの工場ってどういう感じ?」と聞かれますが、取引をしている工場すべてが全く異なります。 
ですが日本の業者さんが海外に出て行く際、あまりにも「限定的」な「誤った」固定観念をベースに進めていくことが多いのが気になります。

海外進出が流行っていますので、こういったトラブルが多発しないことを祈ります。。