情報操作

2011-09-30 | ビジネス業界
どんな業界でもどんなことでもそうですが、マイナスの情報はなかなか耳に入らず、自分にとって都合のいい話しほど頭に残ったりするものです。

昔は海外の相場なんてものは買い付けに行ってる人間だけの貴重な「情報」でした。それが今では現場の買い付け価格が、「業界紙」なんかで報道されたりします。
で、この価格が相当精度が高いので、買い付けに行ったほうは、結局コストをすべて開示しているようなそんな状態になってしまいます。
もっともその中でも上手く買い付けしていく方法はあるのでしょうが、以前ほど旨味のある商売はできなくなってきました。

さて、価格や漁獲は事実ですが、その相場が上がるか下がるか、これは分析になりますので、「事実」というわけではなくなってきます。事実に対する「評価」と言ったほうがいいでしょうか?
今旬の話しとしては、秋刀魚に鮭、ノルウェーサバなんかがありますが、業界紙この「評価」が実体とはずいぶん違うのではないかな、という気がします。
どちらかというと、日本の「ユーザーの希望」が書かれています。昔はこの「希望」を記事として流すことで、市場を誘導していたこともありました。
しかし、最近の商売、特に「輸入品」については、日本の動向とは全くことなる次元で取引が進んでいます。
こういった業界紙の「誘導」が結果として「嘘」になり、日本の市場が世界から離れているのではないかな、と、少し心配になってきました。