ホッケ

2006-08-09 | 国内業務

かれこれ十数年前、初めて居酒屋  ってとこにいったとき、皿からはみ出すホッケの大きさ&安さにびっくりしたものです。

それが自分でホッケを扱うようになってからというもの、あの学生時代にめぐり合ったような「立派」なホッケにはほとんどめぐり合えなくなりました。。
ホッケを食べるのは、日本と韓国ぐらいなもの。 これだけ世界中で水産物の消費が伸びている中、我々庶民の味方となってくれ頼もしいやつです。

北の魚というイメージが強かったのですが、他の水産物が値上がりする中、一人相場から取り残され、いつのまにかお弁当の定番となってきました。
でも、昔にくらべサイズは小さくなる一方。開きではなく、鯖なんかと同様に、「フィーレ」や切り身での供給がほとんどです。

数年前までこの魚を担当しており、よく韓国まで買いつけにいきました。
アラスカやロシアで漁獲されたものが、釜山に水揚げされ、そこで日本人が買い付け、中国で加工、という構図でした。ホッケの担当を離れ久しいのですが、やっぱり昔真剣に「勝負」した商材。粗雑に扱われている現状を見ると、悔しくなります。

最近では他の魚が値上がりする中、ホッケ相場だけどんどん下がっているようです。
市場が日本だけしかないことがかえってマイナスとなっています。当然、そのうち近隣諸国の「食指」が伸びてくることでしょう・・
早く国際マーケットにデビューし色々な国に消費されたほうが、生産者の手取りも良くなるのですが、特有の臭みがちょいとネックのようです。