アカウオ

2006-08-24 | 国内業務

ヨーロッパから、「アカウオ」を買わないか?という案内メールが飛び込んできました。
いわゆる「旧ソ連」の国の船も活躍しています。
離れた国の皆様に高く買っていただくため、入念に検品をした上、よい写真だけ送ってくるのが一般的です。

こんな感じで、惚れ惚れするようなきれいな身の写真を送ってくるもんですから、思わず買いたくなっちゃいます。。。

このアカウオの商売では過去に大失敗をした経験があります。当然天然ものなのですが、身になにかしらの原因で「黒点・しみ」があるものが、多数混入していました。
原因は不明。毒があるわけではなく、特定の海域で漁獲される一部の魚群に多数混ざっているようです。

外観からは判断できず、また、すべての魚にこういった黒点があるわけでなく、まさに切ってみなければわからないという状態でした。。


コンテナ単位で魚を買ってくるのですが、全部の魚を検品することなんてとてもできません。(言い訳にないますが。。笑)
色々しらべてみれば、他社さんでも同じような魚を買って失敗した方々が何人もいらっしゃるとか。。。
みりん漬けしても黒点は消えるわけではなく、最終的にどのような形で流通したのかは、よくわかりません。たぶん、子切れにして、フライかなにかになったのではないでしょうか??

アカウオに限らず、その種独特の品質問題というのがあります。日本の場合、市場の相場動向により、品質基準がぶれることが多いのではないでしょうか??
(物があふれているときは、クレーム。 物が無いときは、全く問題視せず。。)

よく、「本当はクレームなんだけど、今回はなんとか売れたよっ」ってやつは、海外では通用しません。良かれと思って「サービス」し、次回に「クレーム」でもしようものなら、「前回はOKだったのに、何で今回は駄目なんだ??」と揉め事の種になります。

日本流では商売が進められなくなっているのが現状です。。