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お役所仕事

2008-06-05 | 国内業務
水産物の輸入に際しては、税関以外にも、厚生省やら水産庁やら、経済産業省にも許可や承認をもらわなければならないことがあります。

提出する書類の中には、「生産日報」なんてものもあります。
現場の生産日報をお役人の方々がご覧になり、数字が合わないので作り直し、なんていう生産性の低い仕事をさせられます。
現場の「生」の書類は、かえって辻褄があわないことも多いものです。
それを一キロ未満の数字まで突っ込まれると、正直答えようがありませんね。
いったい何のための許可、承認業務なのか、こういった不要な仕事も食品の価格に跳ね返ります。

国産の魚を海外で加工し、日本に持ち込むと、魚種によっては異なった日に三回も役所に足を運ぶことになります。

で、そんなに時間かけてられませんから、申請するほうも、日報なんかは申請用にわざわざ作り変え、頭のおかしな役人さんたちでも理解できるようにしてあげます。「○○でもわかる生産日報」を申請用につくっちゃうわけですね。。
・・・・このあたりは公然の秘密のようです。役人の人もしらなきゃ相当お間抜けだし、知ってて見逃していると思いたいものですね。。

・・・本記事にはあまり突っ込みいれないでください。。

缶詰の中身

2008-06-01 | 国内業務
昨年だったと思いますが、キハダの高騰をうけ、いわゆるツナ缶の中身が「カツオ」に変わりつつある、という話しをしました。
キハダと同様にカツオの価格も高騰しました。それでもカツオの価格はキハダより割安。大手の某コンビニさんは、使用するツナ製品について大きく「カツオ」へシフトしました。

先週、バンコクで世界ツナ会議?なるものが開催されていました。タイミングを合わせるかのように、カツオの価格が急激に上がりました。
カツオを大手コンビニさんと年間で契約した方々はきっと大変な思いをしているのではないでしょうか? 今まで聞いたこともないような相場に突入しちゃいましたからねーっ。。。

今日、安さで勝負のスーパーへ行ってきました。某大手さんが出している小売用缶詰を見ると、 トロフレーク(カツオ)やら、メバチマグロ使用やら、色々と工夫がされています。
カツオが上がればキハダも間違いなく上がります。こちらも次の手を打たないと、また昨年のような「大損」をしてしまいます。。

マグロ危機

2008-05-27 | 国内業務

刺身用マグロの価格がぐぐっとあがりそうです。

本日の日経新聞にもありましたが、重油高騰の影響で休漁する船が相当数あるようです。日本船も同様ですので、間違いなく絶対量は不足します。

先週、築地のマグロ業者さんと話しをする機会がありました。この一ヶ月の上場本数は激減の上、中鉢(メバチマグロの25-40キロサイズ)以下がほとんど上場されない、とのこと。小さいほうがキロあたりの価格は安値で取引されるのですが、その小型魚がほとんど上場されていないようです。

マグロの流通は寡占化されています。大手商社系列の数社のマグロ問屋さんたちががっちりと市場を押さえています。(資金がないとできませんね。。。)
外国船からの搬入もなくなり、このままでは本当に食卓からマグロが消えるかもしれません。

数年前のマグロ危機は噂先行で実際には在庫は十分あったそうです。
今回はどうも雲行きが違うようです。。


秋刀魚の話し

2008-05-21 | 国内業務
少々早いですが、秋刀魚の話し。
公海上での秋刀魚の調査を、国が民間に委託し、行うようです。

秋刀魚については昨年も何度か話題にしました。
秋刀魚は公海上で、韓国、台湾、中国、ロシア船などが漁獲しています。
当然洋上凍結をしています。

対する日本は自国水域内での操業のみ。公海上では操業していません。
その上、洋上での凍結はしていません。(許可されていません)

以下、私見ですので・・

・ 秋刀魚船は零細経営、小型船が多い
・ 彼らを守らねばならない → 操業、漁獲方法・設備規制。
・ また、洋上で凍結すると、浜の加工業者も儲からない
・ したがって、洋上凍結させない。凍結作業はすべて陸上にて行う

という感じでがっちりと業界を保護していました。
ところが、公海上ではせっせと海外各国が秋刀魚をとっています。
こりゃますい・・ということですが、もし大型船・凍結船を許可すれば、既存の秋刀魚業界から大反発を喰らいます。。

そこで、このプロジェクト・・・
<調査の目的>
大型の秋刀魚漁船の経営の安定を図るため、未利用資源である公海上のさんま資源と対象とした操業を確立するとともに、漁獲物の海外又は非食料向けを含め、既存の国内生鮮市場と競合しない市場開発を行う。

ということだそうです。
食料の危機が叫ばれる中、漁船の経営安定のみを唱える国のプロジェクト。捕った魚は飼料向けか海外向けでしか流通できません。。

新工場

2008-05-19 | 国内業務
地震で大騒ぎの中国の取引先から、新工場開業記念式典への招待状が来ました。
その後すぐ連絡が入り、日が悪いのか準備不足か、日程が変更になるとのこと。
日本では一旦招待状を出したあとにこういった変更があることは考えられません。

その中国。加工賃の大幅値上げ要求が来ています。
人件費に資材代、さらには元の切り上げと、今までにはなかったような値上げ要求です。他社さんの話しを聞いても、大なり小なりこういった話しは出てきているようです。
会社によっては、委託加工(来料加工)はやりたくない=利益が小さいので という話しまで出ています。

ベトナムも同様。原油の影響が出始めています。仕入元がそのコストを吸収しきれなくなってきたのでしょう。本当に楽させてもらえません。。

たこせんべい

2008-03-18 | 国内業務
某観光名所で売られている「タコせんべい」用のタコ原料を作ってくれとの依頼を受けました。
行列ができるほどの繁盛店なのですが、ここのタコも輸入品を扱っています。中国問題もあり、中国以外からの原料を使用したいという依頼です。

目の前で焼いて食べさせる商品には、「産地表示」をする必要もありません。それでも中国製品を使いたくない、というのは、それだけ一般の人に「中国製品」の悪いイメージが定着してしまったのでしょうか?

とにかく中国のおかげで目に見えて忙しくなってきました。
じっと東京にとどまって仕事をしているわけにもいかず、やはり自ら海外へ乗り込まなければならなくなってきました。
年度末を向かえ、勝負も見えましたので、また東南アジアの旅に出ることにします。。。

暫定税率

2008-03-17 | 国内業務
ガソリン税が下がる話しが盛り上がっています。民主党さんの頑張りで、一向に話しは進まないようです。
ニュースで「ガソリン税など・・」と言ってますが、この暫定税率の規定には、関税なんかもあります。
我々の業界においても、暫定税率で運用されている水産物が多々あります。
また、畜産関係の商品も、暫定税率が適用されているものが多いそうです。

このままいけば、4月はじめにはこの暫定税率が撤廃され、輸入業務は大混乱を来たします。税率が変わるので、輸入時に収める関税の計算がかわります。ガソリン税と違って、暫定税率がなくなると、税率が高くなるものが多いようです。

ただでさえ輸入業者の利益率など微々たるもの。その上関税が上がるとなれば、こりゃたまりません。
乙仲さんの話しでは、水産物よりも畜産物に与える影響のほうがでかいそうです。常識的に実務の混乱を考えたら、間違いなく本件は片付くと思われておりましたが、いよいよ大変なことになりそうです。

問いあわせ

2008-03-16 | 国内業務
某コンビニエンスストアさんと商談を行いました。
ツナサンドやツナマヨおにぎりの具材として、当三流商社のツナを使っていただいています。

中国問題がクローズアップされてからというもの、末端のお客様からの「原料産地」についての問い合わせが相当増えたそうです。
特定の商品についての問い合わせならともかく、
「おたくの扱っている商品の中で中国産のものを教えろ」
という問い合わせまであるそうです。(一般の消費者さんからの問い合わせ)
で、少しでも使っているとなると、まるで「悪徳業者」のような言われ方をするそうです。

今日スーパーを覗いてみましたが、裏ラベルを気にする消費者の方が明らかに増えています。
しかし、判断基準は「国産か中国産か?」しかないようです。

昨日のワールドビジネスサテライトでも、表示についての話題を放送していました。
現在の表示に対する要求は本来の目的から外れてきている・・・といった話しをしてましたね。
安全か安全じゃないか、ということと、中国産か否か、が、イコールで語られていることについて、疑問を呈する話しをしていました。なかなかやるもんですね。。

検出されず。。

2008-03-12 | 国内業務
農薬検査に出していた商品の結果がかえってきました。
「検出されず。。」
とりあえず、ほっとしております。
検査結果のリストには、

「ND」(Not Detected)

の文字が並びます。。
予想に反し、他社さんからも検出されたという声は聞かれません。
安全なのか、嵐の前のなんとか・・なのか・・・

草木もベトナムへとなびいているようで、問い合わせは相変わらず続いています。

二軸、三軸??

2008-03-11 | 国内業務
4月から、道路交通法が改正されるそうです。

コンテナで搬入される場合が殆どの我々の貨物。港から各冷蔵庫までは、いわゆる「トレーラー」に引っ張られていきます。
その際、コンテナを乗っけている車輪のついた台・・(上手く表現できずにすみません)に、何本車軸がついているかで、積載(運搬)可能数量が変わるそうです。

二軸の場合、コンテナの自重も含め、24t程度までしか運べなくなります。そうすると、コンテナの自重が5t程度ですから、内容物は19tまで。
実際には、22-25t程度の貨物を積み込んでおりますので、3軸ものしか使えなくなります。
3軸を持っていない運送業者、港湾代理店業者は大変なようです。。。
海外と日本では当然交通ルールも異なりますので、自ずとコンテナについての規制も異なってきます。
コンテナの高さについてもなにか違いがあったかと思います。

最近では少なくなりましたが、コンテナの中から、詰め込みの際に作業員の飲んだと思われるジュースの缶やら、作業員が作業時にコンテナ内に忘れたと思われるペンやらメモやらが出てくることがあります。 その遺留品?に、我々の十分の一以下の給与でこの貨物を一個ずつ積み上げた方々を思います。。。