無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園スクール【実践コース】(安曇野)とNHK「やさいの時間」新連載のお知らせ

2016-04-18 09:47:57 | 自然菜園スクール
本日。

昨日とうって変わって、穏やかな温かい予報。


昨日は、自然菜園スクールの実践コースでした。

午前中は、大雨+強風でしたので、簡易ハウスの中で、自然農法、自然農、有機農業にとって大切なことを伝えシェアさせていただきました。

自然菜園は、元々無農薬・無化学肥料で自然に育つ家庭菜園、もしくは自給菜園の略語なので、

これが正しいやり方ということではなく、これから無農薬・無化学肥料で野菜を自然に育てたい方に、私が多くの師匠、諸先輩方や書物から学び、経験しことをベースに、
歴代の生徒さんから教わった、ベテランでもつまづくポイント、初めての方に知っておいてほしいこと、野菜や草がが語りかけてくれたことを菜園スクールでお伝えし、書籍にまとめていったものです。


「たかがジャガイモ、されどジャガイモ」
実は、ジャガイモが最も家庭菜園や自給菜園で少量多品目の野菜を育てる上で、ネックになってしまう作物です。

ジャガイモは、トマトやナス、ピーマンの仲間のナス科で、病虫害が共通。
アブラナ科やショウガなど相性が悪いものも多く、

何気なく、春に一番最初にジャガイモを植えたことが、菜園プランの崩壊、家庭菜園で病虫害、連作障害につながり困らせる曰くつきの作物なのです。




種イモの選び方、ジャガイモの切り方などで栽培の是非も変わる大切なポイントがたくさんあります。


肥料農薬に依存せず、自然に育つには苗選びもとても大切です。

品種や育苗の仕方、苗の状態を自分の畑に合わせてあげることがとても大切です。


ストチュウ水の原液。




前もって、ストチュウ水を作っておき、前日の夕方は葉の上からたっぷりかけ、
直前には、タライなどをつかい、葉を濡らさぬようにつけておくと、植えてから強い根をそだてることができます。


1ヶ月前にみんなで播いた緑肥mixもとてもよく育ちました。


実践コースは1日コースなので、昼食は予約制で安曇野地球宿さんで、ワンデーカフェが開催されます。

本日は、うずらうめの花板さんの津村ひさみさんの旬菜弁当でした。





午後は、晴れてくれました。

実践コースは、耕した菜園区画と自然耕(不耕起)菜園区画があり、どのように自然菜園をはじめ、どのように耕す必要がない菜園になっていくのかを自然観察を通じて、
実践的に学びあっていく場です。


耕した区画で、菜園区画を持った本科生が学んだことを実際にやってみます。


自然耕の区画は、1枚1枚条件が異なり、自然観察を通じながら、育てる人と、野菜と草が1つになれるように、相談になりながらご指導させていただいております。



ジャガイモつながりで思い出しましたが、
現在、NHKテレビテキスト「やさいの時間」(NHK出版)で新連載をさせていただいております。

ちなみに、テレビには出ません。(笑)※良く勘違いされるので




新連載「草と共に育てるおいしい極上野菜」というコーナーです。

初回は、草と共に育てるコツを総論的に6ページご紹介し、


前号では、キャベツを


最新号では、




ナスと草をどのように付き合うのか、写真とイラスト、そして文章でご紹介させていただきました。

野菜をただ育てるヒントにしてみてください。

各雑誌、書籍で不明な点がございましたら、菜園の質問でおなじみのこのブログのコメント欄にお寄せください。



2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートします。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。



自然菜園スクール2016(旧Azumino自給農スクール)

コースは、安曇野インターから車で30分の長野県安曇野市三郷にある自然菜園各コース(安曇野校)と、
更埴インターから30分の長野県長野市信更町にある自然菜園見学コース、自然育苗タネ採りコース、自然稲作の勉強会で会場が異なります。

Ⅰ.~育苗を学びたい~
 ■自然育苗タネ採りコース(長野校) ※残り若干名
  自家採種した種子で育てる自然苗を学びたい方にお奨め

Ⅱ.~3つから選べる自然菜園コース~
新設コース
 ■自然菜園/入門コース(安曇野校) ※不耕起区残り若干名
  半日のワークで、タネまき~収穫まで、20種類の野菜を一通り1年を通じて基本から学べます。
  子育て中やお仕事でお忙しい方でも学ぶことができます。

 ■自然菜園・実践コース(安曇野校)
  1日のワークで、少量多品目の無農薬野菜の自給の基礎から応用まで学びたい方。
  30種類以上の野菜や雑穀などを体験学習し、総合的に自給農園のつくり方を学びます。
  不耕起と耕起の菜園区画を選べます。
 
 ■自然菜園見学コース(長野校)
  実際の自然菜園の田畑を見学し、講座と質疑応答で見聞を深めたい方。
  自分の田畑があり、忙しい方や見学希望者にお奨め。

Ⅲ.~無農薬のお米作りを学びたい~
 ■自然稲作の勉強会(長野校)
  お米を無農薬で自給したい方、実際に育てている方にお奨め 

各種菜園教室の募集は始まっております。1次募集〆切が2月末です。
各コース共、定員があり、先着順になっておりますので、お早めにお申し込みください。
お申し込みお問い合わせはホームページからお願いいたします。

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20 コメント

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不耕起栽培でのポット植えと種まき (松尾 吉高)
2016-04-18 23:16:00
ポット植えの際、株もとの草を刈り米糠をまいてその草を敷きますが、米糠は敷き藁の上から巻いておいたほうが分解がはやいような気がしますがいかがですか?土と接しているところに巻いたほうが効果的でしょうか?また種まきの際にも同様によけたカバー草の下には米糠は巻かないのでしょうか?何か発芽なりその後の生育への影響があるからでしょうか?
返信する
ご質問ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2016-04-19 07:19:08
松尾 吉高さんへ

そうですね。良い質問です。

1)基本は、刈った草をしいた上から米ぬかを「補い」ます。

新鮮な草と米ぬかの出会いで、米ぬかが発酵しやすく、草の分解も促進され、生えてくる草も抑えられるからです。

米ぬかの「補い」は、常に、朽ちている以前に敷いた草マルチの上からか補ってもOKです。

先週の菜園教室では、以前の草マルチの上から「補い」その上に周囲の草をマルチしました。

直接土にかけると、特に温かい時期などは、米ぬかが腐りやすく、油膜も張ってしまうのであまり上策ではありません。

2)タネまきの際に米ぬかを補わないのは、2つ理由があります。

①カブやダイコン、コマツナなどタネから育てる野菜は、生育期間が2~3カ月と短く、直根が発達しているので、根性がそもそもあり必要なく、

米ぬかを補っても、生育期間中に養分として供給されることが間に合わないこともあるからです。

②また、タネを播く際に、土の中に米ぬかが混入してしまうと発芽不良の原因になります。

定植する結球するキャベツやレタス苗は、そもそもなぜ補う必要があるか、補っても効果的なのかが重量な観察の点です。
返信する
刈り草敷き藁につて (松尾 吉高)
2016-04-19 22:52:03
竹内さん
早速の回答ありがとうございます。

となると キューりやカボチャなどウリ科の場合は根が畝の表面近くに広くはるので、定植と一緒かむしろその前に刈草を畝にびっしり敷いてその上から米糠をパラパラと蒔いておいてやれば 根が地表に広がるタイミングで丁度いい効きになっているのではないでしょうか?次回にそのあたり説明いただけると思いますが。

また刈った新鮮な草でなくすでに枯れている(一部は分解して腐植に向かっている)雑草をマルチして
その上から米糠を蒔いておけば もっと時短で効きのよい堆肥になるような気もしますがいかがでしょうか?

すでに枯れているのであれば米糠は不要、ないしは
糠が腐敗してしまいよくないのでしょうか?昨年夏当方は役所にたのんで公園や河川敷などで刈り取った雑草を軽トラで5杯ほど持ち込んでもらい(役所もハッピーです)畑の隅に積み込んであります。冬超しすると分解して体積は1/4ほどになり来年あたりはさらに発酵分解していい堆肥になるともくろんでのことです。これを今年から敷き藁として活用できないかと思った次第です。
返信する
ご質問ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2016-04-20 08:38:27
松尾 吉高さんへ

そうですね。
難しいご質問ですね。

有機物=栄養=肥料といった的な考え方であれば、そういう一面もあるかと思いますが、

野菜が草と共に育つ仕組みには、生命の営み、自然の仕組みが働いていると思うので、
ちょっともったいない気がしました。

野積みが悪いのではなく、新鮮な草を野菜の株元に敷きながら野菜の根を育てながら育てる方法と比較した場合の話です。

実際にやってみると分かるのですが、

野菜育てる際に、一気に野積みした草を敷き詰めた畝と、野菜の根を育てながら新鮮な草を敷いていくのでは、野菜の生育も翌年生えてくる草が異なります。

枯れた草は、ワラであり、水分だけでなく生命を失った亡骸なので、十分に腐植するのに時間がかかり、運ぶのに軽い特徴がります。

新鮮な草は、適度な水分もあり、葉緑素もあり、酵母菌など様々な微生物が葉の上におり、チッソもカリウムもある状態で、速やかに分解しやすく、ワラに比べより多くの生き物の糧や隠れ家になり、野菜の根も喜び、無駄なく土に還っていきます。

もし、これよりも効率的に草を土に還したい場合は、野積みよりも堆肥化がお奨めです。

ご存じのように、堆肥化とは、チッソと炭素の比率を調え、水分、空気を適度に保持し、手間を惜しまず、材料の成分を効率的に土化できる高等テクニックです。

つまり、枯れた草は、炭素扱いで、フレッシュな草はチッソ扱いになるように、

ただ積んだ草は、養分水分をある程度失っており、ワラになり、その後分解され結果、数年の地に分解しきってできる腐葉土は、団粒構造の発達した土そのものになりますが、

野積み堆肥≠草質堆肥です。

私個人としては、草が分解される過程が大切で、そこに生えた草が、自然に土に還る過程で、いろいろな生き物を呼び、適度に草を抑えてくれ、野菜を育ててくれる無駄のないスタイルが草マルチです。

野菜がそこに生えている草をマルチしただけでは育たない場合、そのように思う場合に限り、補いとして、米ぬかや周囲の草や、緑肥作物によって、その場に生えてくる力が増すように、テコ入れします。

草の敷き方については好みの問題もだいぶあるので、実際にやってみて、野菜と生えてくる草に教わることが一番だと思います。

あくまで参考までに
返信する
刈り草敷き藁につて (松尾 吉高)
2016-04-20 22:30:53
竹内さん

早速の回答ありがとうございます。

‘新鮮な草は、適度な水分もあり、葉緑素もあり、酵母菌など様々な微生物が葉の上におり、チッソもカリウムもある状態で、速やかに分解しやすく、ワラに比べより多くの生き物の糧や隠れ家になり、野菜の根も喜び、無駄なく土に還っていきます。枯草は炭素、フレッシュな草はチッソ‘という説明でヨークわかりました。

これが自然菜園栽培の技ですね。土ずくリができていて 堆肥も不要であれば 後は雑草の刈り草と根のパイプといった上と下からのケアーで野菜が育つということですね。
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2016-04-21 09:02:59
松尾 吉高さんへ

そうですね。

長文でしたが、それでも説明不足なんです。
野菜が自然に育つということは、土作り、養分供給や根穴だけでなり立っているものではないんです。

土だけでなく、野菜、草、その他の生き物の営みの中で、相互依存的に成り立っている仕組みがあります。

菜園スクールでは、1年かけてもしくはもう少しかけて、栽培を通じながらお伝えできればと思います。

今までの養分のみで育てる考え方では説明できないことがたくさんあり、その仕組みが見えてくるともっと野菜の気持ちがわかり、栽培がシンプルになりますよ。
返信する
質問です (浜屋)
2016-04-21 10:36:54
U+24603週間前に植えたジャガイモの芽が出ません。痩せた土地でゴツゴツした土だからかもしれません。このまま待ったほうがいいか、堆肥やくん炭をいれて違うものを育てたほうがいいか悩んでいます。

U+2461タマネギからズッキーニ、スイカなどにリレープランをしようと思います。スギナが生えるので、クラツキをしようと思いますが、タマネギの株間にしても大丈夫ですか?

U+2462カブや春菊を育てている春畝にひび割れが入っています。晴れが続いた後に見られました。昨年堆肥やくん炭をいれて緑肥を育てた後の畝です。どのように対応するか悩んでいます。

質問が多いですが、よろしくお願いします。
返信する
玉ねぎ畝からウリ科へのリレー (松尾 吉高)
2016-04-21 11:42:58
当方はすでに玉ねぎの株間にスコップで穴をほりくらつき堆肥をいれてしました。欠株が続くところを狙って穴をほりましたがそれでも玉ねぎの根をプツンプツン切ってしまいました。どうしよう?!!でも、逆にウリ科の野菜の根に地中で絡める実感ができました。
返信する
ご質問ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2016-04-21 21:56:24
浜屋さんへ

そうですね。文字化けしているので、わかる範囲でご返信いたします。

1)ジャガイモが芽が出ないとのことですが、試しに掘ってみて、現状を見てください。

現状を教えていただいてからでないと何とも言えません。

2)タマネギがスイカやズッキーニのクラツキのようなものなので、タマネギが順調であれば、不要です。

というのも、スギナは敵ではないからです。タマネギが良く育っていれば、多少生えていても問題ありません。

クラツキの意味は、その鞍状の形状から名づけられましたが、クラツキの目的は、土の活性です。

タマネギが良く育っていれば、ウリ科にとって十分活性されていると思います。タマネギの栽培そのものがクラツキのようなものです。

その活性を最大限活かすには、塔立ったり、葉タマネギとして収穫した収穫穴に、定植してみてください。

3)ひび割れということは、土が粘土質でしょうか?

土が乾かないように、草マルチすれば解決すると思います。

土の状態次第ですが、堆肥やクン炭を入れて緑肥を育てた後でも、1年程度で土が良くなるかはわかりません。

テコ入れは良くなるきっかけになると思いますが、その後も土が良くなる自然の仕組みが働くように野良仕事しないと、一時的に良くなった程度で、むしろ痩せていくこともある位です。

学生時代の部活動も、いきなり試合試合に出ずに、1年目は基礎トレーニングなど直接関係なさそうなことをして下積みを積み、トレーニングして、練習試合などで腕を研き、3年目に試合に出れるようになるように、

1年目のテコ入れで、基礎トレーニングをしはじめ、怠けることなく、野菜を育てながら野良仕事「野を良くしていくこと」をし続け、その結果、自然に育つようになっていく場を育ててあげます。

元水田の場合は菜園になるまでに時間がかかりますし、化学肥料農薬依存だった畑は、生き物が多様化するまでに、病虫害が出るでしょうし、有機農業を重ねてきた畑では、すぐに自然に育つ下地があったので、比較的早く自然に育つように、

それまでの経緯も関係します。

畑が面白いのは、こうしたらこうなるではなく、こういう傾向がでているので、こうしていったら、どんどん良く育つ方向に持っていけるのではないかと野良仕事すると、野菜と草が答えてくれることです。
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2016-04-21 22:01:59
松尾 吉高さんへ

そうなんです。

だから、タマネギを抜いた穴を利用して、定植すると無駄がなく、効果的なんです。

クラツキは、あくまでする必要がある場合に、仕方なく1年目だからするのであって、

上策としては、クラツキが必要ない状況を育てていくことです。

その一つの方法が、スイカ、ズッキーニの前作にタマネギ、ネギを栽培することなんです。
返信する

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