![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/03/80a414531740353b07dd0196ff97dfdd.jpg)
本日、
の予報。
昨日は、自然菜園スクール(旧:Azumino自給農スクール)の自然菜園実践コースの開催日でした。
午前中、ぱらっと
が降りましたが、垣間見る晴れ間は既に夏の陽気。
梅雨ももう終わりのようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/52/043c63384c604f05869051f6c958363e.jpg)
昨日の講座の内容をちょっとご紹介していこうと思います。
今まで、田んぼのご質問が多く、実際に今年仲間内の無農薬の田んぼを自然観察していたので、ついついブログが菜園ネタから田んぼネタが続きました。(笑)
個人的には、田畑の区別はなく、違いを活かしてその風土に一番合った形で育てたいものを自然に育つようにお世話させていただいております。
自然菜園・実践コースは受講生がとてもレベルが高く、拙著を読んで勉強していたり、実際にいろいろ勉強して実践している方が多くご質問も鋭く、
こちらも襟を正して真摯に向き合うからこそ、そこから自然と生まれる学びが深く生徒さん以上に勉強になっております。
この写真は、食用ホウズキの根本を撮った写真です。
2週間位前に畝全体に刈って敷いた草マルチで一度全部の草を抑えたはずが、株元の一部草が再生し、生え始めております。
その生え方が、まるで地上部の葉の展開のように、株元の一部が草が生えていないエリアがあります。
地上部の陰にもなっていそうな場所は草の再生が遅れております。
実際に土を反転させたわけではなりませんが、想像するに、食用ホウズキの根が張ってしまっているだろうエリアは、食用ホウズキの根と地上部の葉の陰にもなっていることもあり、草が野菜によって抑えられております。
今日のブログの表題にもあるように、野菜の根の張り方やその強さなどが垣間見れる瞬間かと思います。
修行時代、自然農法の師匠たちは、自然観察についてことあるごとに諭してくれました。
最初は自然観察が重要なのはわかっても、その方法やその観る目が育っておらず、何の事だかわかりませんでした。
失敗を繰り返しそこから学び、野菜の現状を地上部だけでなく、根をイメージしながらお世話することができるようになってきました。
そのため、自然観察のヒントになればと腐心してきました。
その研究のまとめが『これならできる!自然菜園』(農文協)をはじめ各拙著であり、つまるところ「根をイメージして、草を刈って敷きながら育てる」自然菜園のスタイルが浮かび上がってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/13/918acb93a425a419a5b6dce918f5b2b0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/60/dca4d568fba9c0a91669ceeff5b2aeb5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/0c/33d2029f093c6491c96fe286cf5bef1c.jpg)
たとえば、狭くなりがちな家庭菜園ではカボチャのツルですが、畝からどんどんどこかに張っていってしまい、困ってしまうものです。
そこで、大概は、ツルが邪魔だと切ってしまう場合や、とりあえずはがして移動させるといった対応が通常かと思います。
ツルを無理やり移動させた結果、カボチャがぐったりして、実つきが悪くなってしまったことはありませんか?
しかし自然観察を重ねた結果、カボチャからすると一番いい場所にツルを伸ばし、ツルで草を抑え、ツルで根を遮光し、保湿し、実も焼けないように隠している努力の結果そのものです。
そこで、ツルを動かす場合も最小限のダメージと最適なお世話で対応したいものです。
例えば、実をつけ始めるまでに限定し、移動する際は、元々ツルが張っていた場所には根があるだろうから、どかしてしまうツルの代わりに、草マルチを厚くしいておいてから、
移動先にも根が張りやすく、実をつけやすいように、しっかり草マルチをして曇りの日に移動させると、機嫌を損ねず実を育んでくれるように思います。
そんな感じで、野菜がどうしてほしいかという視点で、野菜を観察し、最適な判断でお世話することが、師匠たちが「自然観察」を重要視し、伝えたかったことだと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/03/80a414531740353b07dd0196ff97dfdd.jpg)
そんなことを僕も僕なりにお伝えしたくて、昨日は、梅雨時期のお世話の方法を自然観察をみんなでしながら行いました。
例えば、目の前のトウガラシは、どうしたら元気になってくれるかやってみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/59/e9aba6009a59bb6f96d02e7fe961b2fb.jpg)
まずは、この時期の育ち盛りの樹に対して、ついてる実の負担が大きいように思えたので、ついている実をすべて収穫し、大きくなりすぎてしまった一番果の位置より下の脇芽をハサミで切り落として、
樹の生育がバランス良くなるようにした後に、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/8d/68870da29a30871c0278b980e7e96921.jpg)
株元に再生している草をまず地際から刈り、草マルチし、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a6/b4cc303870b034ad626afabad5954ce0.jpg)
今後の生育と来年の土づくりを考えて、一握りの米ぬかを補いました。
もし、昨日が梅雨明け直後だと想定して、さらに
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/7c/676d95f65cc0105c1923333fde670734.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/7f/2f6edfca4369bc88384c38c6e5b25bc1.jpg)
小麦を脱穀した際の小麦ワラを最終草マルチの上からマルチしました。
こうすることで、35℃にも達する本格的な高温乾燥の真夏に備えたと同時に、根もとの微生物や土壌生物など土の生き物たちが快適に過ごせ、結果として来年以降不耕起栽培に切り替える準備を行いました。
つまり、今後のことを考えて、周囲にあるものを活かして、今だから出来るお世話をしてみました。
少々やり過ぎなお世話ですが、来年以降のことも考えるとこれくらいしておいた方が、地域風土と通える頻度を加味すると無難だと判断したからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/9d/89da080343ea2a2dfad29b8b7cef6a41.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/72/301e854dcef8ee3a88684fc80e0f10c0.jpg)
サツマイモもツルが伸びてきたので、一度目のツルがえしを行いました。
ツルを返すことで、より充実したサツマイモ(根)に育ってもらうためです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/cb/c486972c90f4c3660c1c444a2f2eda9d.jpg)
もしワラがあれば、畝や、通路もワラマルチすると一層、サツマイモは喜び、週一のお世話でも、余裕ができます。
家庭菜園・自給菜園ではプロのように、通える頻度や畑に行けるタイミングが野菜の生育時期とずれやすく、野菜のお世話がタイミングよくできるとは限らないので、
後手後手で【草刈りだけで終わってしまうような感じで】大変にならないようにちょっと前倒しで、伏線を期すことができるとベターです。
自然は厳しく、放任すれば、大自然に戻り、草畑(草原)になり、菜園から離れていってしまいます。
この梅雨の時期に、舵をどちらのベクトルに切るかが決まってしまいがちです。
自然に育てたいからこそ、野菜が自然に育つような自然な形で、お世話ができたらいいなーと思います。
今日は、今年2回目の自然菜園見学会。
緊張して2時半から起きてしまったので、みんなが来るころには、どうなっていることでしょう。
せっかく足を運んで来てくれる方々が、学べる場に、喜びの場になるようにできたらいいなーと思います。
自然菜園の7月の見学会のお知らせ
2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
、城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
昨日は、自然菜園スクール(旧:Azumino自給農スクール)の自然菜園実践コースの開催日でした。
午前中、ぱらっと
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_rain.gif)
梅雨ももう終わりのようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/52/043c63384c604f05869051f6c958363e.jpg)
昨日の講座の内容をちょっとご紹介していこうと思います。
今まで、田んぼのご質問が多く、実際に今年仲間内の無農薬の田んぼを自然観察していたので、ついついブログが菜園ネタから田んぼネタが続きました。(笑)
個人的には、田畑の区別はなく、違いを活かしてその風土に一番合った形で育てたいものを自然に育つようにお世話させていただいております。
自然菜園・実践コースは受講生がとてもレベルが高く、拙著を読んで勉強していたり、実際にいろいろ勉強して実践している方が多くご質問も鋭く、
こちらも襟を正して真摯に向き合うからこそ、そこから自然と生まれる学びが深く生徒さん以上に勉強になっております。
この写真は、食用ホウズキの根本を撮った写真です。
2週間位前に畝全体に刈って敷いた草マルチで一度全部の草を抑えたはずが、株元の一部草が再生し、生え始めております。
その生え方が、まるで地上部の葉の展開のように、株元の一部が草が生えていないエリアがあります。
地上部の陰にもなっていそうな場所は草の再生が遅れております。
実際に土を反転させたわけではなりませんが、想像するに、食用ホウズキの根が張ってしまっているだろうエリアは、食用ホウズキの根と地上部の葉の陰にもなっていることもあり、草が野菜によって抑えられております。
今日のブログの表題にもあるように、野菜の根の張り方やその強さなどが垣間見れる瞬間かと思います。
修行時代、自然農法の師匠たちは、自然観察についてことあるごとに諭してくれました。
最初は自然観察が重要なのはわかっても、その方法やその観る目が育っておらず、何の事だかわかりませんでした。
失敗を繰り返しそこから学び、野菜の現状を地上部だけでなく、根をイメージしながらお世話することができるようになってきました。
そのため、自然観察のヒントになればと腐心してきました。
その研究のまとめが『これならできる!自然菜園』(農文協)をはじめ各拙著であり、つまるところ「根をイメージして、草を刈って敷きながら育てる」自然菜園のスタイルが浮かび上がってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/13/918acb93a425a419a5b6dce918f5b2b0.jpg)
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たとえば、狭くなりがちな家庭菜園ではカボチャのツルですが、畝からどんどんどこかに張っていってしまい、困ってしまうものです。
そこで、大概は、ツルが邪魔だと切ってしまう場合や、とりあえずはがして移動させるといった対応が通常かと思います。
ツルを無理やり移動させた結果、カボチャがぐったりして、実つきが悪くなってしまったことはありませんか?
しかし自然観察を重ねた結果、カボチャからすると一番いい場所にツルを伸ばし、ツルで草を抑え、ツルで根を遮光し、保湿し、実も焼けないように隠している努力の結果そのものです。
そこで、ツルを動かす場合も最小限のダメージと最適なお世話で対応したいものです。
例えば、実をつけ始めるまでに限定し、移動する際は、元々ツルが張っていた場所には根があるだろうから、どかしてしまうツルの代わりに、草マルチを厚くしいておいてから、
移動先にも根が張りやすく、実をつけやすいように、しっかり草マルチをして曇りの日に移動させると、機嫌を損ねず実を育んでくれるように思います。
そんな感じで、野菜がどうしてほしいかという視点で、野菜を観察し、最適な判断でお世話することが、師匠たちが「自然観察」を重要視し、伝えたかったことだと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/03/80a414531740353b07dd0196ff97dfdd.jpg)
そんなことを僕も僕なりにお伝えしたくて、昨日は、梅雨時期のお世話の方法を自然観察をみんなでしながら行いました。
例えば、目の前のトウガラシは、どうしたら元気になってくれるかやってみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/59/e9aba6009a59bb6f96d02e7fe961b2fb.jpg)
まずは、この時期の育ち盛りの樹に対して、ついてる実の負担が大きいように思えたので、ついている実をすべて収穫し、大きくなりすぎてしまった一番果の位置より下の脇芽をハサミで切り落として、
樹の生育がバランス良くなるようにした後に、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/8d/68870da29a30871c0278b980e7e96921.jpg)
株元に再生している草をまず地際から刈り、草マルチし、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a6/b4cc303870b034ad626afabad5954ce0.jpg)
今後の生育と来年の土づくりを考えて、一握りの米ぬかを補いました。
もし、昨日が梅雨明け直後だと想定して、さらに
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/7c/676d95f65cc0105c1923333fde670734.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/7f/2f6edfca4369bc88384c38c6e5b25bc1.jpg)
小麦を脱穀した際の小麦ワラを最終草マルチの上からマルチしました。
こうすることで、35℃にも達する本格的な高温乾燥の真夏に備えたと同時に、根もとの微生物や土壌生物など土の生き物たちが快適に過ごせ、結果として来年以降不耕起栽培に切り替える準備を行いました。
つまり、今後のことを考えて、周囲にあるものを活かして、今だから出来るお世話をしてみました。
少々やり過ぎなお世話ですが、来年以降のことも考えるとこれくらいしておいた方が、地域風土と通える頻度を加味すると無難だと判断したからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/9d/89da080343ea2a2dfad29b8b7cef6a41.jpg)
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サツマイモもツルが伸びてきたので、一度目のツルがえしを行いました。
ツルを返すことで、より充実したサツマイモ(根)に育ってもらうためです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/cb/c486972c90f4c3660c1c444a2f2eda9d.jpg)
もしワラがあれば、畝や、通路もワラマルチすると一層、サツマイモは喜び、週一のお世話でも、余裕ができます。
家庭菜園・自給菜園ではプロのように、通える頻度や畑に行けるタイミングが野菜の生育時期とずれやすく、野菜のお世話がタイミングよくできるとは限らないので、
後手後手で【草刈りだけで終わってしまうような感じで】大変にならないようにちょっと前倒しで、伏線を期すことができるとベターです。
自然は厳しく、放任すれば、大自然に戻り、草畑(草原)になり、菜園から離れていってしまいます。
この梅雨の時期に、舵をどちらのベクトルに切るかが決まってしまいがちです。
自然に育てたいからこそ、野菜が自然に育つような自然な形で、お世話ができたらいいなーと思います。
今日は、今年2回目の自然菜園見学会。
緊張して2時半から起きてしまったので、みんなが来るころには、どうなっていることでしょう。
せっかく足を運んで来てくれる方々が、学べる場に、喜びの場になるようにできたらいいなーと思います。
自然菜園の7月の見学会のお知らせ
2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
、城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
そうなんですか、透湿防水シートですか面白いですね。
表裏でずいぶん効果が違いそうですね。
葉は、うどんこ病。実は日焼けのような感じですね。
風通しが悪かったり、不健康だとなるうどんこ病。
それで葉がなくなると実も焼けたのでしょうか?
透湿防水シートと関係があるのかないのか不明ですが、残念でしたね。
今年、はじめて、かぼちゃを栽培してみましたら、途中までにはうまくいっていたのですが、梅雨開け後に、葉っぱが白くなり、かぼちゃ自体も白くなり、ダメになってしまいました。
かぼちゃを植えた後、はじめに、雑草対策としまして、建築で使用する、透湿防水シート(タイベでない薄いビニール?)の裏面を表向きにして畑に敷いていました。
その後、ほかに、自然栽培をしておられる方のブログや、こちらにおじゃましまして、なんといいますか、本当に色々考えさせていただきました。
文章下手で申し訳ありませんでした。
そうですか。畝幅、通路、株間を広くすることで、野菜ものびのび、草も刈りやすく、いいですよ。
また何かございましたら、ご質問ください。
浜屋さんへ
そうですね。
カビの病気は、土で感染するので、スコップや鍬、トラクターなど洗うことが必須になります。
病気が出てしまった場所にはネギを密植してくださいね。
次回からは、風通しのよい環境が良いので、畝幅、株間を広めにするのもいいですね。
他の場所でネギを育てているので、完熟堆肥やくん炭をすきこんでから移植したいと思います。カボチャも他の場所で育ててみます。
草管理しやすいように、畝と通路の幅を広げるというのは、目からウロコでした。
実は、畑を引き継いだ時は、全面シートで覆われており、徐々に作付け面積を増やして、最終的に全部剥がして現在の状態でした。身の丈に合うまで、畝と通路の幅を変えながら、徐々に面積を減らして行こうかと思います。ありがとうございました。
そうですね。
効率的にと考えた場合、広すぎるなら狭くしてしっかり手入れした方が育ちも、収量も味も良くなると思いますので、まずは自分が手入れできる面積を考えた方がいいと思います。
その上で
1)防草シートやビニールを使用する場合は、
使ったその年は、草が生えませんが、ビニールで覆った部分は年々土が痩せていくので、毎年堆肥などで補って、土づくりをしっかりすることが必要です。
また、しっかり覆うこと=ぴったりとマルチすることが必須要件になるので、毎年耕して、畝立てしてしかもピッチり覆っていくことが大切です。
一部使ってみればわかると思いますが、ビニール資材はそれは、よく耕し、土づくりし、それなりに丁寧に張ってこそなので、それを念頭にやってみてください。
2)麦ワラを使うときの注意事項
①麦ワラを初期からたっぷりしいてうまくいく野菜は、キュウリ、カボチャなどで、ナスやトマト、ピーマン、その他夏野菜は、地温が上がらず生育が緩慢になりやすいものです。
②冬野菜類は、麦ワラに残った穂からタネが落ち、麦が至る所から自然生えしやすく、ムギの生育に負けてしまうことがあるのでご注意ください。
③なお、麦ワラはミイラ。草マルチは、生ものなので、草マルチの方が分解しやすく、栄養価が高いだけでなく、微生物を増やしやすく、土が豊かになりやすいものです。
それに対して、麦マルチは、分解され養分となって放出されるのに10年くらいかかり、10年後からは徐々に養分が出てくるので、ゆっくり分解されるのも特徴です。
まずは、資材などで短絡的に効率だけを優先させるのか、後々のことを考えて、土が良くなるように菜園プランを見直すのか、以上のことを踏まえて自分に合った菜園になるように考えていくのかやりながらお考えください。
そうですね。
菜園とのお付き合いの仕方ですが、ご質問内容から以下のことが考えられるので、お選びいだだき実践し、3年後には自分にとってぴったりの菜園ライフになれるように参考にしてみてください。
①もし、草対策としてだけで草マルチをするのであれば、
1)草刈り、草マルチしやすいように植え方に工夫をしてみてください。
例えば、ブログの記事の畑は、2週間に一度で管理できるように、畝幅1mに対して、1条植えにし、株回り以外は草払い機で管理できるように工夫してあります。
2)100㎡以上あり、手が回らないのであれば、現在の通い方では、広すぎるのでしょう。
であれば、半分の面積は野菜を作付し、残り半分は多年草の草地にし、草マルチの材料を撮れる場所にします。
例えば、半分の空き地にクリムソンクローバー、エンバク、イタリアンライグラスに多年草のアカクローバー、オーチャードを混ぜて全面に播き、草払い機で刈って、熊手で野菜畝にどんどん草マルチしていきます。
3)畝幅と通路をもっと広くしてみます。私は市民農園位の小面積(50㎡以内)では、畝幅1m、通路50㎝ですが、
100㎡以上ですと、拙著にご紹介したように、畝幅120cm、通路80以上にし、通路に2条以上の緑肥mixを播いております。
そうすることで、草も刈りやすく、草マルチの材料も通路で自給できるように工夫しております。
②草マルチのタイミングを工夫してみる
草がたくさん生えてくるのであれば元気な畑の証拠でしょうし、毎年、草負けしやすい菜園になっているのでないでしょうか?
草負けしやすい菜園とは、夏野菜が良く育っていないので、夏野菜が夏の草に負け、夏の草がたくさんタネを残して、毎年夏の草に野菜が負けてしまいやすい体質の菜園です。
その逆が、夏野菜がしっかり草マルチされ、しっかり育ち、夏野菜の根が張っているので、夏野菜に草が負けてしまっており、夏の草がタネを残せず、冬の草に春まで覆われてしまうので、夏の草の台頭が遅れ、毎年夏の草が抑えられている自然菜園です。
1)野菜によって草マルチのタイミングが違うので、先ずは夏野菜(夏畝)は草マルチできるようにしてみる。
夏野菜がしっかり草マルチされると、その後に秋野菜、冬野菜、春野菜と冬畝に移行しやすく草刈りが楽なる。
2)夏野菜の内でも、カボチャ、キュウリ、エダマメなど草にのまれやすい野菜は、梅雨入りまでに何とか草マルチをしてしまうこと。
ナス、ピーマン、トマトなど支柱を使う野菜は、温かくなるにつれて大きくなってくるので、株回りの草はだけは毎週刈って敷き、梅雨が終わるまでに草マルチできるように徐々にする。
冬(春・秋冬)野菜は、キャベツ、ハクサイ、レタス苗野菜は初期から株元の草マルチをしっかりしないと大きくなれないので、工夫する。
その他のタネの根菜類や葉菜類も、夏野菜で草マルチをしっかりした場所で育てると、草が抑えられているので、夏野菜が良くできた場所を選んで育てる。
つづく
草マルチに関して、今年特に実感することがありまして、どこかの記事で書かれてたと思うのですが、草を刈るタイミングが遅れ、後手後手になると大変だということです。
趣味の家庭菜園レベルですが、それなりに広い畑(170平米くらいかな)を仕事をしながら一人で一応管理しております。正直、後手にまわりなかなか草刈りが追い付きません。畝の違いもあるんですが、今年は家族が好きなトマトの畝は、早め早めに草マルチができ、ある程度草を抑えられてるかなと思ってるんですが、疎かになってしまった畝は、なかなか草の勢いが落ち着かないように思います。
早めに対応できればいいのでしょうが、休みの日がお天気がよいとも限りませんし、将来的なことも考えると、もっと効率的にしないと続かないなとも思っています。広い場所では刈払機も使ってますが、栽培中の畝ではそういう訳にもいきません。となると、例えば状況によっては、防草シートやビニルマルチも上手く使っていかなければいけないかなとも思っています。現在思っている対策は、麦ワラは多量にあるので、敷きワラをもっと厚く、広範囲に、それも次からはできれば初期からしていこうかなと思っています。
草刈りの仕方やタイミングもまだまだ改善できることもあるとは思うのてすが、営農的な視点で考えると、なにかもっと効率的な方法、考え方があるのでしょうか?
やはりそうでしたか。
カボチャは、どうも「つる割れ病」で枯れたと思われます。
「つる割れ病」はカビの病気で、気温が20℃以上に温かくなってくる時期に「日中に葉や茎が萎れ、夕方以降に回復する」ことを繰り返します。
やがて、回復しないようになって根が茶色に変化して株が枯死してしまいます。
まさに典型的な事例かと思います。
つる割れ病は土壌感染しやすく、カボチャでは珍しい連作障害になり、他のウリ科にも感染します。
つる割れ病を予防できる方法として、前作にネギを全面に育てるか、植える際にネギと一緒に混植する方法があります。
水はけが悪い場合は、カビが増えやすいのでさらに悪化しやすいので、水はけを良くし、土壌感染を防ぐためにも、残渣を別の場所に処分し、ネギを植えておくなど来年に持ち越さないようにする必要があります。
小さいままでした。
②カボチャにはネギは植えていません。
すみませんがよろしくお願いします。
そうですか、見えてきました。
もう2つ教えてください。
①カボチャの前作は何をやっておりましたか?その野菜は良く育ちましたか?
②カボチャの根本にネギをコンパニオンプランツしましたか?
スイカ、メロンはタマネギの後作で、エダマメとオクラと一緒に育てています。この畝は毎年順調で、スイカ、メロンのつるがとても伸びています。
カボチャはエダマメ、トウモロコシと一緒に育てていますが、トウモロコシもあまり成長しませんでした。エダマメは普通です。
土は数年前田んぼだった粘土質で、地力がまだないのかなと思います。カボチャは日本カボチャで初期成長が悪く、1つ2つ実をつけて根元から茶色になり枯れていきました。
水はけが悪くのにスイカのほうが成長が良いことに不思議に思っています。
そうですか。
通常は、逆でカボチャは育つのに、スイカメロンが育たないとよく聞かれます。
スイカ、メロンは砂漠出身で暑さ、乾燥に強いものです。比較的肥えた場所を好みます。
日本カボチャは、スイカ並みに暑さに強いのですが、西洋カボチャは、暑さに弱く、余り超えていなくてもよく育ちます。
そのため、カボチャが途中とはいつ頃?からどのように枯れるのかもう少し詳しく教えていただきたいのですが、
もしかしたら、暑すぎて乾燥しすぎるので生育不全は考えられます。
それ以外に、他にもなにか考えられることあれば教えてください。他の野菜で生育が悪いもの、良いものなども教えてください。
1)スイカ・メロンは乾燥・高温が好きなので、浅めに植え、株元を空けて草マルチをします。
カボチャは、暑さに弱いので、最初から株元にも草マルチを行い、ツルの生育が早いので、早め早めに草マルチをし、雌花が咲くまでに畝全体に草マルチし終えると理想的です。
そうなんですよ。
草マルチだけで本1冊分位になります。
NHK出版さんの「やさいの時間」にも草マルチの連載をしているのでご参考にしてみてくださいね。
毎年スイカとメロンは上手く育つのですが、カボチャが上手くいかないです。カボチャは途中から枯れていきます。
草マルチの仕方や土の豊かさなど、違いはありますか?
ありがとうございました。
鋭いご質問ありがとうございます。
カボチャも、サツマイモもいずれも伸ばしたツルから根を生やします。
ところが、カボチャは、そのツルから出た根で、新しいカボチャの養分を送ってくれるので、邪魔をしたくまりません。
ところが、サツマイモは根が出るとその根でそこに新たなイモを作ってしまいので、本当に育てたい最初のイモに養分を送るのをやめてしまいます。そこで、そのままにしない方がいいのです。
また、西洋カボチャは、日本の暑さに弱く、サツマイモは暑さに強いので無茶ができるという点もあります。
草の生やし方は、野菜の根の生長に邪魔にならないのであれば、ある程度生えていた方がいい時期と、あまり生えていない方が良い時期など時期や野菜の状態によるので、野菜と草の双方に聴いてみないと何とも言えませんね。
なるべく自身に、のびのびとツルを伸ばしてあげたいカボチャと、自然に任せて広がったり根を出したりしたものをツル返しするサツマイモ、一見するとツルに関する扱いか正反対のように思えるのですが、カボチャはデリケート、サツマイモは強いという、植物本来の特性からの考え方でしょうか?
もう一点、最近のブログ記事のなかで、暑さ対策の一環で草を生やすというのがあったかと思います。自然を活かし「なるほどなぁ」と思いました。他にも草を生やした方がいいケースは、どのようなものがあるでしょうか?
そうですね。
難しいご質問で私も不勉強ながら、思うところはあります。
元々活火山が多い九州でも、大陸からの影響も近年大きく、本州に比べとても酸性雨が高くなっているようでハコベなど中性に近い野の草がなかなか生えずらいと聞いております。
火山は仕方ないのですが、人為的に使う化学活動や現在のライフスタイルが原因とされる酸性雨は、二酸化炭素や二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などを起源とするものなので、生活そのものを改めなければいけないと思います。
少なくても、無農薬・無化学肥料の栽培の家庭菜園では、大量の有機肥料によるメタンガスや二酸化炭素を出す未熟有機物や機械を使わない限り、二酸化炭素で光合成してくれる作物や草たちのお蔭で、少しは酸性雨などの人為的なマイナス要因を緩和してくれていると思います。
多くの野菜や土の生き物たちは、野菜の弱酸性が最も活動しやすいので、強い酸性土壌は好ましくありません。
逆に、元々石灰などが大量に施された通常の畑では、アルカリ過多になっているため、酸性雨は嫌なものではありません。
土のpH(酸度)も土の生き物などの営みで、時間帯、季節によっても前後し、変化があります。
畑を休ませず育て続けることは、一方で連作障害や石灰の大量投与など、必ずしも酸性土壌に対抗てきる地球に優しいとはいえず、一方草も敵とせず、化学肥料農薬を使わないで野菜を自然に育てることは、酸性雨に負けない元気な菜園になると思います。
30年前に比べると、酸性雨だけでなく、異常気象ネオニコチノイド農薬の浸透、遺伝子組み換え作物、人工セシウムなどの放射能物質など、
生き物が住みにくく、安全・安心な野菜が育ちにくくなっております。
個人的には、酸性雨だけでなく、すべての問題の原因から対処し、未来の子供たちに残せる営みに切り替えていく必要があると思い、その1歩を踏み出すべく生き方を見直しております。
農業に詳しい方から聞いた事で、一昔前、30年前に比べると、緩やかではあるが着実に野菜が育ち難くなる酸性度が高い雨になって来ていると。
野菜作りの経験が低い小生なりに、思っている事として、酸性土壌に直ぐに傾く対応策は、やはり野菜自身の力で酸性化を防ぐしかないのだろうかと。それには、畑を空けずに作り続ける 事が肝要との結論に行きついています。
こんな考えで、よろしいでしょうか?