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ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション

2015年08月13日 | 映画(ま行)
全然ダレずにまたすごい



* * * * * * * * * *

ミッション・インポッシブルもシリーズ5作目になるのですね。
しかし、今回のが全然ダレずにまたすごい。
CIAやKGBなど、各国のエリート諜報部員が結成した無国籍スパイ組織“シンジケート”。
イーサン・ハント(トム・クルーズ)が所属するIMFの解体の危機にありながら、
シンジケート、MI6との三つ巴の争いになっていきます。



予告などでよく流れていたこの、イーサンが軍用機の外部につかまったまま空をとぶシーン、
スタントなしで行ったというのが凄いですよね。
しかもなんとこのシーンは冒頭、ほんの導入シーンなのです。
先が思いやられます・・・。



“シンジケート” の謎の美女は、どうやらMI6の潜入スパイのようなのですが、
冒頭のところでイーサンを救います。
しかし、どうにも真意が読めずに疑わしい・・・。
この辺りも、ずっと引っ張りますねえ・・・。


それにしても印象深いアクション・危機一髪シーン満載。

オペラ上演中の劇場のシーンはスリルたっぷり、否応なく盛り上がります。
ちょうど“誰も寝てはならぬ”の曲のところでクライマックス。
要人を狙撃しようとする者が3人。
それをイーサンが阻止しようとするわけですが、いくらなんでも分が悪い。
どーすりゃいいんだよ、
さすがに逡巡します。



バイクのチェイスシーンも凄い迫力。
こういうシーンはもう見慣れているつもりだったのですが
上には上があるモノです。
このスピード感はタダモノではない。


そして絶望的な水中シーン。
実際トム・クルーズが6分間息をせずに撮影したというのですが・・・
全く命がいくつあってもく足りない感じ・・・。



誰が敵か、味方か・・・。
いや敵も味方もない。
その時々でそれぞれが自分の利害で動くだけ。
そんな中で、固く信頼の絆で結ばれているIMFイーサンのチームが
なんと安心感があってたのもしいこと。
気持ちが熱くなります!!



CIAのオッサンが言っていました。
イーサンのチームは、自分勝手過ぎる。
たまたま運良く成功しているだけ。
後始末が大変だ・・・。
いやはや、モロに本音。
本作ストーリーの弱点を皮肉に突いてくれますねえ。
その気持もわかります。
けれども、例えば本作、
最後にイーサンがシンジケートの莫大な資金源を明らかにして抑えた。
このことでどれだけのテロや犯罪や武器・麻薬の密輸を阻止できたか、
そのことを思えば、多少の事後処理の費用なんてね・・・
(マジにこんなこと考えても仕方ないか・・・)



トム・クルーズ、相変わらずの命がけアクション満載ですが
この方現在53歳!!
タフですね。
そしてまだまだ年齢を感じさせないナイス・ガイ。
例えばブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオの若き日は、
丹精でそりゃーステキでしたが、
近頃はすっかり貫禄をつけていいオジサン。
まあ、シブイとはいえますが・・・。
でもトム・クルーズは変わらずにカッコイイです!! 
やっぱりカッコイイのが好き!!


「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」
2015年/アメリカ/132分
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ビング・レイムス

アクション度★★★★★
満足度★★★★★



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
天下の大事 (iina)
2015-08-28 09:54:59
主人公イーサンを勇(イサ)んで助ける謎の女もイルサ。 (^^ゞ

>イーサンのチームは、自分勝手過ぎる。たまたま運良く成功しているだけ。後始末が大変だ・・・。
いやはや、皮肉の極みです。正義を貫かれた方が善いです。

むかし、武士の役人が僅かの銭をどぶに落とし、拾うために大枚のお金を散財したのにもったいないといった者に、わずかの銭失いは個人の損に過ぎないが、天下の銭をなくすことは社会の損失と話したという逸話が残っています。

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Unknown (たんぽぽ)
2015-08-30 20:24:18
>iinaさま
実際多くのアクション作品、カーチェイスなどで町は大変なことになりますよね。
でもそれも「社会の損失」を守るためか・・・。
私、事務方としてはその後始末の書類の山も凄いと思う・・・
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