映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

マイ・ベスト・フレンド

2017年10月04日 | 映画(ま行)
病の友に寄り添うこと



* * * * * * * * * *

子供の頃から十数年来の大親友、
ジェス(ドリュー・バリモア)と、ミリー(トニ・コレット)。
互いに恋愛の秘密までを共有する、無くてはならない存在です。
現在は共にパートナーを持ち、満たされている毎日。
ところが、ミリーに乳がんが見つかります。
つらい薬物治療が始まると髪は抜け落ち、乳房切除の手術を受け・・・、
しかしその後また・・・。



まだ幼い2人の子供がいて、治療を続けるのは肉体的にも精神的にもしんどい。
そんな時最も必要なのは夫の愛と協力。
しかし相手も人間だし、夫自身もまだこの事態を受け止めきれていない・・・
ということで、なかなかうまくは行きません。
そこで、ミリーが寄り添い励まし助力することがとても大切になるわけですが・・・。
ミリーは、長く不妊治療を続けていて、
なんとこのタイミングでついに妊娠します。
でも病に苦しむジェスに、なかなかそのことを打ち明けられない・・・。



ずっと仲良しで、なんでも打ち明けあってきた存在。
その片方の苦しみを見るのはつらいことですね。
でもミリーの寄り添い方はなかなかステキです。
深刻になりすぎず、過度に気を使いすぎない。
そっと愚痴を聞きます。
「嵐が丘」の小説に憧れ、舞台となった荒野を2人で訪れるシーンはステキでした。
確かに、ちょっと行ってみたい気のする場所です。
でもミリーの本当の目的は別のところにあって、
その常軌を逸したミリーの行動に猛烈に腹を立て、
ついに2人は決裂状態にいたったりもするのですが・・・。



まあ、ありがちなストーリーですが、
乳癌の女性のあからさまな「性」を描いたところが独特と言えば独特。



さて、トニ・コレットは45歳位ですか。
…なんだかもっとすご~く年取って見えてしまったのですが・・・。
西洋の美人は老いやすい・・・というか、
日本人が若く見えるのは本当かも。
病人の役だから・・・というのではなくて、
はじめからあの子どもたちの母と言うより祖母に見えてしまいました・・・(^_^;)



マイ・ベスト・フレンド [DVD]
トニ・コレット,ドリュー・バリモア,ドミニク・クーパー,パディ・コンシダイン
ポニーキャニオン


<WOWOW視聴にて>
「マイ・ベスト・フレンド」
2015年/アメリカ/116分
監督:キャサリン・ヘードウィック
出演:トニ・コレット、ドリュー・バリモア、ドミニク・クーパー、バディ・コンシダイン、ジャクリーン・ビセット
女の友情度★★★★☆
満足度★★★☆☆


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