映画と本の『たんぽぽ館』

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評決のとき(A Time to Kill)

2020年06月09日 | 映画(は行)

人種差別問題に真正面から

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人種差別問題に真正面から取り組む作品。

ミシシッピ州。
黒人労働者カール・リー(サミュエル・L・ジャクソン)の10歳になる娘が
2人の凶暴な白人青年にレイプされました。
幸い命は取り留めましたが、子宮が傷つき子どもの産めない体になってしまったのです。
復讐を誓ったカール・リーはマシンガンを持って裁判所に現れ、2人を射殺。
人種差別が根強く残るこの町では黒人の白人殺しは特に不利となります。
若手弁護士ジェイク(マシュー・マコノヒー)は、
苦労を覚悟でカール・リーの弁護を引き受けます。
この事件のため、街は白人と黒人の対立で真二つ。
白人至上主義のKKK団が乗り出してきて、
ジェイクの家族や助手を務めるようになったエレン(サンドラ・ブロック)にまで危機が迫ります・・・。

 

1996年作品。
四半世紀を経てもやはりアメリカの人種差別意識は変わっていないようですね・・・。

本作でジェイクは、数々の妨害に遭いながらも弁護を諦めません。
というのも、彼には幼い娘がいて、
もしカール・リーの娘と同じような目に遭ったとしたら、自分だって犯人を許しはしないだろう、
という強い確信があったのです。
この共感は、人種とは関係のないものだと彼は信じている。
このことを正しいと思う熱いジェイクの思い。
しかし、カール・リーは意外とクールに現実を見つめている、
というところも表されていて、リアリティがありました。

この作品、マシュー・マコノヒーの初主演作品なのだそうで、
なるほど、若きマシュー・マコノヒーはとてもキュート!! 
本作で一躍人気が出たというのに納得。
そして今にしてみれば、出演陣が凄い豪華メンバー。
アメリカの人種差別がまた大きな問題となっている今こそ、見る価値のある作品だと思います。

Amazonプライムビデオにて
「評決のとき」(A Time to Kill)
1996年/アメリカ
監督:ジョエル・シュマッカー
原作:ジョン・グリシャム
出演:マシュー・マコノヒー、サンドラ・ブロック、サミュエル・L・ジャクソン、
   ケビン・スペイシー、オリバー・プラット、ドナルド・サザ-ランド

人種差別に立ち向かう度★★★★★
満足度★★★★★

 



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