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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

フォールガイ

2025年03月28日 | 映画(は行)

スタントマンはつらいよ

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映画撮影のスタントマン、コルト(ライアン・ゴズリング)は、
最近はほとんど人気俳優トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)のスタントを務めています。
しかしある時、スタントに失敗して大けがを追い、一線から退いていました。

しばらくして、元恋人で、現在映画監督となっている
ジョディ(エミリー・ブラント)の撮影現場に呼ばれます。
ところが、そんな折に主演のトム・ライダーが失踪してしまうのです。
コルトはプロデューサーに依頼され、トムの行方を追うことに・・・。

コルトは大けがをしてジョディに気遣われるのがイヤで、
彼女には黙っていなくなり、その後一切連絡も絶っていたのです。

恋人にいきなり去られたジョディは、そのショックをふり払うように仕事に没頭して、
やっと監督を務めることになった。
コルトが姿をくらませた理由は、終盤でもっと詳しく語られるのですが、
まあ、男のプライドとでも言いましょうか・・・。
男女の考え方の違いがあるようで、興味深い。

本作、「スタント」を歌うだけあって、
かなりきわどい、まさしく命がけのスタントアクション満載。
そういうところが見所ではありますが、
この2人のロマンス要素も又、ベタにあまくならず、いい感じです。

トム・ライダー主演のこの「劇中劇」は、スペースオペラ的SFアクション。
そこでどんな仕掛けでどんなアクションが行われるのかなど
裏話的シーンも多くて楽しめます。
トム・ライダー自身はかっこつけで、目立ちたがりや、
演技はイマイチ、頭のできもあまり良くなさそう・・・という散々なヤツなのですが、
結局コイツの人間性のダメさが原因の「事件」となったわけで・・・。

こんな皮肉なストーリーもナイスでした。
単なるアクション作品を越えた魅力があります。

ジャン・クロードという名のワンちゃんもステキだったな。


<Amazon prime videoにて>

「フォールガイ」

2024年/アメリカ/127分

監督:デビッド・リーチ

出演:ライアン・ゴズリング、エミリー・ブラント、ウィンストン・デューク、
   アーロン・テイラー=ジョンソン、ハンナ・ワディンガム

アクション度★★★★★

ロマンス度★★★☆☆

満足度★★★★☆