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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

レ・ミゼラブル(1997)

2013年01月03日 | 映画(ら行)
今にしてみれば豪華俳優陣。一見の価値あり。

            * * * * * * * * *
 
1997年版、ミュージカルではない「レ・ミゼラブル」です。
実は私、これは公開時に見ていたのですが、
ストーリーはほとんど忘れていたおかげで(?)、
先のミュージカル版も、非常に楽しんで見ることができました。
それで、なんでまたこちらを見る気になったかといえば・・・。
当時、まともに映画を見ることがほとんどなく、
俳優さんの名前も何もわかっていなかったのですが、
いま、確かめてみるとジャン・バルジャンにリーアム・ニーソン。
ジャベール警部にジェフリー・ラッシュ、
フォンテーヌにユマ・サーマンですよ!! 
ね、見てみたくなるでしょう?


おそらくこちらのほうが原作に忠実だと思われるのですが、
その違いなどを少々・・・。

幼いコゼットをあずかっていたあの業突張りの夫婦は、
ミュージカル版では何度も登場しましたがこちらでは一度だけ。
確かにミュージカルでは彼らの存在が狂言回し的にふるっていましたけれど。
だからなのか、こちらにはマリウスに片思いの娘、エポニーヌは登場しません。
幼いコゼットを連れたジャン・バルジャンは、
パリの修道院で働いて10年を密かに過ごします。
それというのも、あの馬車の下敷きになっていた男がバルジャンのツテでここで働いており、
彼を頼ってきたのですね。
このへんがちゃんと伏線になっているのがいいな。
通行証がないため、パリの街にまともな手段では入ることができないバルジャンは、
パリを囲む城壁によじ登り、
修道院の屋根に飛び移るというアクションシーンあり。
トム・クーパー監督、はあえてそういうシーンを避けましたかね。


今作の方では特にマリウスが裕福なところの出であるとの説明はありません。
(そもそも学生なので、当時としては皆身分の高いところの子息と思われますね。)
だから命を取り留めて、裕福な実家に帰るというところまでの描写はなし。
・・・まあ、このほうが後味はよろしい。


などなど・・・、
ミュージカルはストーリーも荒削りですが、
もう少しじっくり見てみたい方はこちらもおススメです。


ところで私、どうしても“ジャベール警部”だか“ジェラード警部”だか、
こんぐらかってわからなくなってしまうのです。
そもそもジェラード警部って誰だっけ・・・?
というと、これがあの「逃亡者」を執拗に追う刑事の名前ですね。
主人公を冷酷に追い詰める役ということで、
似たようなイメージの名前にしたのでしょう。
そのおかげで私は未だに混乱しております・・・。
そのジェラードがジェラールになってみたりして・・・。

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「レ・ミゼラブル」
1997年/アメリカ/133分
監督:ビレ・アウグスト
原作:ヴィクトル・ユーゴー
出演:リーアム・ニーソン、ジェフリー・ラッシュ、ユマ・サーマン、クレア・デインズ、ハンス・マ