新装開店☆玉野シンジケート!

セクシュアリティ・科学・社会・映画

アメリカにはHIV感染者が60万人もいる

2008年02月04日 14時34分07秒 | 携帯より
 よく「先進国の中で日本だけがHIV感染者が右肩上がりで増えていっている』ということが言われます。
 しかし、HIV感染の初動がにぶかったことが、そうなっている原因のひとつだと思われます。

 日本のHIV感染者は12,000人ほどです。
 一方、こちらの記事によると、アメリカのHIV感染者は60万人だそうです。50倍ほどいます。
 仮に日本のほうが検査を受けている確率が低いとしても、人口比を考えても(アメリカは日本の2.5倍くらい人口がありますね)、やはりこの数字は多いでしょう。毎年の新規感染者の数をグラフにすると、右肩上がりにはならないのかもしれないけれど、それは最初があまりにも多かったからということにもなりそうです。

 日本でこの程度の感染拡大になると、だいたい20万人くらいのHIV感染者がいることになります。それだけの感染者の医療費を公費でまかなうとすると、20万人*150万円/年=3000億円ほどかかることになります。現在の1万人の面倒をみるには、150億円ほどかかっていることになります。薬害肝炎対策に政府が拠出するという金額が200億円なので、バカにならない額ですね。
 アメリカは医療費がバカ高いわけですが、HIV感染者はちゃんと薬を手にできているのか心配になります。どうなっているのでしょうか? ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。

 この数字を見ると、日本人は比較的HIV感染について感染防止がうまくいっているのかもしれません。そのなかには少ない予算でHIV予防啓発をなさっている方々の懸命の努力も十分に賞賛されなければなりません。

 とはいえ、公共政策的にも、個人のQOL的にも、HIVの感染拡大はできるだけ小さく済ませたほうがよい。性を避けて通れる人はいいですが、ほとんどの人はなかなかそうもいきませんので、ちょっとした工夫や注意でできるだけ感染しないようにしていきたいですね。それでも感染をすべての人が完全に避けることはできないだろうから、一定割合で新規感染者も出てくるには違いありません。そのときにはお互いに支えあいながら仲良くやっていけるといいですね。





最新の画像もっと見る