原題：『流浪の月』
監督：李相日
脚本：李相日
撮影：ホン・ギョンピョ
出演：広瀬すず/松坂桃李/横浜流星/多部未華子/趣里/三浦貴大/白鳥玉季/増田光桜/内田也哉子/柄本明
２０２２年/日本
同調圧力による「普通」について
主人公で９歳の家内更紗と１９歳の大学生だった佐伯文が出会ったのは１５年前の雨が降る公園で、家に帰りたくないと言う更紗は文の家に連れて行ってもらい、約二ヵ月一緒に暮らすのだが、当然のことながら文は未成年誘拐ということで逮捕されてしまう。
それから１５年後の現在、更紗は一流企業に勤める中瀬亮という恋人と一緒に暮らしており、カフェを経営している文にも谷あゆみという恋人がいるのだが、そもそも更紗はおばの家で暮らしていた時に、そこの中学生の息子に就寝中に性的ないたずらをされた経験を持っておりセックスが好きではなく、文に至っては不能であるにも関わらず事件後２人は反省したかのように「普通」のカップルを演じており、このような同調圧力こそが日本社会が抱えている問題のような気がするのである。
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