MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『クイーンズ・オブ・フィールド』

2021-04-06 00:11:07 | goo映画レビュー

原題:『Une belle équipe』
監督:モハメド・ハムディ
脚本:モハメド・ハムディ/アラン=ミシェル・ブラン
撮影:マリオン・モニエール
出演:カド・メラッド/アルバン・イヴァノフ/セリーヌ・サレット/サブリナ・ウアザニ/ロール・カラミー
2019年/フランス

「ある美しいチーム」の「実態」について

 北フランスのクルリエールで90年の伝統を誇る名門チームであるSPACの試合中に乱闘騒ぎが起きてしまい、チームの主要メンバーが出場停止になり、代わりにメンバーの関係者である女性たちが選手として出場すると聞けばどうやっても面白くしかならないはずなのだが、正直に言うならば全く面白くない。
 例えば、当然のことながら慣れないサッカーを強いられる女性たちはもともと家事や育児や学業などそれぞれが仕事を持っているわけであって、メンバーの一人であるステファニーはコーチに悩みを打ち明けるのであるが、そんな時にコーチの父親が倒れて病院に運ばれたと連絡が入り、病院に向かうのだが、結果的にそれは仮病でいつの間にかステファニーの問題はうやむやになってしまっている。
 最大の問題はラストシーンにおいて正式の試合として彼女たちは出場して相手チームに勝つのであるが、試合前にコーチたちには試合は正式に認められないと告げられていた。これには絶対に許せないと思う選手がいてもおかしくないと思うのだが、最後はメンバーの一人の結婚式でハッピーエンドで終わっていて、そもそも彼女たちが本気でサッカーをしたかったのかどうかさえ疑問が湧いてくる。
 とにもかくにもテンションだけはずっと高いままで伏線の回収を無視したストーリーに愕然とした。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/otocoto/entertainment/otocoto-otocoto_45750


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