原題:『Ser du månen, Daniel』
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ/アナス・W・ベアテルセン
脚本:アナス・トマス・イェンセン
撮影:エリック・クレス
出演:エスベン・スメド/トビー・ケベル/アナス・W・ベアテルセン/ソフィー・トルプ
2019年/デンマーク・スウェーデン・ノルウェー
「共助」の重要性について
主人公のダニエル・リューは体操の選手として活躍するものの、大怪我をして引退した後に、写真家として現地の子供たちを撮ろうと訪れたシリアで拉致されたのだが、その原因としてかつて体操選手として「制服組」と一緒に写っていた写真がネットに流出しており、完全にスパイと誤解されたところが今風である。
一緒に拘束された者たちがドイツ人やフランス人と次々と解放されていくのだが、やはり水面下ではそれなりの交渉が行われていたことが伺われるとしても、もう一人の主人公である著名なジャーナリストのジェームズ・フォーリーは「イスラム国」(IS)と敵対するアメリカ人ということで最初から解放されるチャンスはなかったのである。
興味深い点を挙げるならば、ダニエルが拉致されて身代金を捻出するためにダニエルの家族は近所の住民たちに募金を募るのであるが、その際にダニエルに対する「自己責任」という意見が出なかったことで、自国民に対する日本人と西洋人の「思いやり」の落差に驚く。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/jocr/entertainment/jocr-raditop-245606