原題:『Proxima』
監督:アリス・ウィンクール
脚本:アリス・ウィンクール/ジャン=ステファヌ・ブロン
撮影:ジョルジュ・ルシャプトワ
出演:エヴァ・グリーン/マット・ディロン/ザンドラ・ヒュラー/ゼリー・ブーラン・レメル
2019年/フランス
女性宇宙飛行士と「甘さ」について
シングルマザーの宇宙飛行士であるサラは「プロキシマ」と呼ばれる火星探査ミッションのクルーに選ばれ、7歳の娘のステラを別れた夫のトーマスに預けて訓練に励んでいる。
ストーリーは厳しい訓練を受けるサラと、サラとステラの微妙な関係が描かれ、サラが乗ったロケットが火星に向かって出発するまでの様子が描かれているだけで、たいした捻りもないが、だからと言ってあからさまな批判もしにくい作品ではある。
確かに丁寧に描かれていれば良いのだが、例えば、ステラは学習障害を患っており、転校先でも友達ができず、算数も全く苦手なのであるが、サラの葛藤は描かれているものの、ステラはいつの間にか友達もできて算数の成績も良くなっており、描写の雑な感じが否めない。
ステラと2人でロケットを見に行くという約束を果たすためにサラが出発前日の晩に宿舎を抜け出し、ステラが泊まっているホテルに行ってステラを連れ出し、明け方に2人でロケットを見るのだが、他のクルーたちにバレることなく宿舎に戻れて体をきれいに洗ったとしても乗船できてしまうのはやはり問題があると思う。
gooニュース
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