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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『泥棒役者』

2017-12-29 00:30:55 | goo映画レビュー

原題:『泥棒役者』
監督:西田征史
脚本:西田征史
撮影:相馬大輔
出演:丸山隆平/高畑充希/宮川大輔/石橋杏奈/ユースケ・サンタマリア/片桐仁/市村正親
2017年/日本

 勘違いされることと演じることの違いについて

 どうも泥棒「役者」というタイトルに違和感がある。何故ならば主人公の大貫はじめは相手に「編集者」や「絵本作家」や「屋敷の主人」に勝手に間違われているだけで自ら演じているわけではないからである。
 絵本作家の前園俊太郎の亡き妻である美希子の心理はともかくとしても、編集長の米村真由美が俊太郎の美希子に対する気持ちを理解していながら何故『タマとミキ』の続編にこだわり、続編でなければ新しい作品を描いても出版しないと突っぱねるのか、あるいは編集者の奥江里子がみんなで新作のアイデアを出し合っている時に、自分の案が採用されてとても感激しているのであるが、それはとても帰国子女とは思えない身振りではないのか。はじめの恋人の藤岡美沙がはじめを好きになる理由も含めて本作に登場する女性たちの本心が曖昧でよく分からない。もちろん監督の、女性の理解不足が間接的にしろ清水富美加の降板につながったわけではないのだろうけれど。


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