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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ローガン・ラッキー』

2017-12-24 00:50:09 | goo映画レビュー

原題:『Logan Lucky』
監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:レベッカ・ブラント
撮影:ピーター・アンドリュース
出演:チャニング・テイタム/アダム・ドライバー/セス・マクファーレン/ライリー・キーオ
2017年/アメリカ

「幸福」になるための中庸について

 脚の怪我でフットボール選手生命を断たれ、働いていた建設会社からも足を引きずっているという理由で解雇された主人公のジミー・ローガンと、彼の弟でイラク戦争の従軍中に左腕を失い今はバーテンダーとして働いているクライド・ローガンが仲間を集めて人生の一発逆転を目指す物語は『オーシャンズ11』(2001年)を撮った監督らしく、伏線も上手く回収しておりクライムサスペンスとして悪くはないのだが、結局のところ本作のテーマは作品冒頭でジミーと娘のセイディが一緒に歌ったジョン・デンバーの「故郷に帰りたい/カントリー・ロード(Take Me Home, Country Roads)」、ではなく「Some Days Are Diamonds」の歌詞の内容に沿ったもののように思う。以下、和訳しておく。

「Some Days Are Diamonds」 John Denver 日本語訳

君がいないで僕がどのように過ごしているのか君が訊ねるならば
僕は快適に過ごしていたと言いたいし、実際に快適なんだけれども
僕たちは二人とも真実を得ることが大変であることは理解している
もしも僕が真実を言ったとしても
それが必ずしも正確ではないんだ
ダイヤモンドのように輝く日もあれば
石のようにどんよりとした日もある
時々試練が僕を見逃さないこともあるだろうし
時々冷たい風が僕の芯を凍らせるように吹く
ダイヤモンドのように輝く日もあれば
石のようにどんよりとした日もあるんだ

鏡に写る僕の顔がますます僕自身に馴染みがなくなってくる
ますます僕が想像もしなかった何者かになるような危機を感じる
ダイヤモンドのように輝く日もあれば
石のようにどんよりとした日もある
時々試練が僕を見逃さないこともあるだろうし
時々冷たい風が僕の芯を凍らせるように吹く
ダイヤモンドのように輝く日もあれば
石のようにどんよりとした日もあるんだ

ダイヤモンドのように輝く日もあれば
石のようにどんよりとした日もある
時々試練が僕を見逃さないこともあるだろうし
時々冷たい風が僕の芯を凍らせるように吹く
ダイヤモンドのように輝く日もあれば
石のようにどんよりとした日もあるんだ

Some Days Are Diamonds

 ところでジミーの娘のセイディが当初リアーナ(Rihanna)の「アンブレラ(Umbrella)」を歌う予定だったのが、父親の姿を見つけて急きょ「カントリー・ロード」を歌いだした原因は、兄弟にアンブレラとは女性のヴァギナを暗示していると言われたことも原因になっていると思う。しかし実際にそんな解釈があるのかと思って、サビの部分を和訳してみた。

「Umbrella」 Rihanna 日本語訳

太陽が輝けば私たちも一緒に輝けるだろうし
私はいつまでもここにいられて
いつまでもあなたの友だちで
私が最後まで頑張れるとあなたは誓った
いつもよりも雨が降って来た
私たちはまだ想い合えることはわかっている
あなたは私の「アンブレラ」の下に立つことができる
あなたは私の「アンブレラ」の下に立つことができる

 太陽が輝いている間は友達だけれど「雨」が降れば両想いの恋人になれると捉えればアンブレラがヴァギナ(と「スタンド」している男根)であるという解釈は成り立つように思う。

Rihanna - Umbrella (Pepsi Smash)


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