ケンのブログ

日々の雑感や日記

京都市交響楽団第636回定期演奏会

2019年07月28日 | 音楽
昨日は京都コンサートホールに京都市交響楽団
第636回定期演奏会を聴きに行った。
指揮は高関健さん。
スメタナの連作交響詩「わが祖国」全曲が演奏された。
六曲の連作交響詩のうち
コンサートの前半では最初の三曲が演奏された。
第一曲の冒頭
二本のハープがとても印象深いテーマを奏でて始まった。
わが祖国って録音、生演奏通して
もう何十年とまともに聴いたことないので
わが祖国ってこんな風に始まるんかと思った。
ハープはたっぷりと歌っていて
ちょっと夢見心地でいい感じだった。
第三曲でクラリネットのソロが出た。
プレトークでクラリネットのソロは
こういう意味という話を指揮者の高関健さんが
してくださったのだけれど
ボーッとして話を聞いたいたので
肝心のどういう意味なのかを聞き落としてしまった。
しっかり話を聞いておけばよかったと思った。
曲想に応じて演奏のテンポが速くなったり
遅くなったりした。
速いところは僕自身、演奏に乗っていける
感じでなんかいいなあと思って聴いていた。
遅いところもよかったけれど
もう少し情感がこもっていれば、とか
弦楽器のアンサンブルがもう少し彫りが深ければ
とか思う場面もあった。
前半を通して
いろんな場面があったけれど
けっこうあっさり味の演奏なのかなと思った。
20分の休憩をはさんで
後半には連作交響詩の第4曲から第6曲が演奏された。
第四曲で音が小さくなったとき
弦楽器のアンサンブルがもう少し精緻なものであればと
思った場面があった。
ほんとうにたまにしか聴かない曲なので
よくわからないけれど
第五曲と第六曲は続きで演奏されたのだと思う。
第五曲の演奏がだんだん進んでくると
なんだか音楽の迫力が高まってくるように思えた。
ただ、マーラーの交響曲第一番の
第四楽章のように
曲が盛り上がってきてもう終わりかと思うと
また盛り下がって続きがあるみたいな感じで
最後の方はちょっと聴いていて集中力が途切れてきた
という面もあったと思う。
これは単に僕が曲をよく知らないせいだと思うけれど。

スメタナの我が祖国全曲をコンサートで聴いたのは
1980年代にNHK交響楽団で聞いて以来
30年以上ぶりなのでよかった。

演奏が終わったあとのカーテンコールの
終盤に
日本のお祭りのはっぴとも
ハワイの民族衣装とも区別のつかないような
上着を着た太った男性が
客席から花束を持ってステージの方へ
突進していった。
客席からの花束贈呈は禁止やがな
誰かコンサートホールの係りのひと
止めにいかんと
高関さんやオーケストラのメンバーが危ないと思った。
でも、その男性はそのままステージの上に
かけ上がってしまった。
危ないと僕は思った。
しかし、高関さんは冷静に花束を受け取った。
さすが高関さんとおもった。
こういう怪しいひとがステージにかけ上がったときには
あわてふためくと相手を興奮させて
よりいっそう危険度か増す。
さすがは高関さんそのあたりも冷静に
自分に危険が及ばないように心がけておられるとおもった。
ところがその太ったひとは
高関さんに花束を渡すと
客席には戻らず
コンサートホールの楽屋の方に引っ込んでいった。
僕は近眼なので違っているかもしれないけれど
シルエットから判断して
あの花束を渡した人は指揮者の下野竜也さんだなと
その時おもった。
コンサートがひけたあとロビーに残っていたひとに
あれは下野竜也さんでしたよねと問いかけると
そうですね下野さんだと思いますよとおっしゃっていたので
あれはきっと下野竜也さんだったのだと思う。
下野さんってこういう役回りもなさるのかと
それもけっこう印象に残る出来事だった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿