ケンのブログ

日々の雑感や日記

お互いに安全に

2019年10月29日 | 日記
新聞を見ると自転車に乗りながらスマホを操作していて重大事故につながることがあるという記事が出ている。


本当にスマホを操作しながら自転車を運転するって怖くないのかと思う。僕はスマホを見ながら自転車を運転したりすることには臆病な方だ。それと、自転車でスピードを出して飛ばすことにも臆病だ。


僕は岐阜県で小中高等学校とすごしたのでよく友達と自転車で遠出をした。あるときM君とS君それに僕の三人で自転車で山あいの村へ行った。山あいに行く道は坂が多いので下り坂になるとM君はほとんどブレーキをかけずにまるで下り坂の等加速度運動に身をゆだねるかのようにぐんぐん自転車を加速していった。


S君は積極的に自転車を加速したというわけではないがまあM君が走るならということでS君も自転車を加速していった。僕は下り坂だからといって自分が普段出さないような速い速度を出すと取り返しのつかないことになりそうで怖かったので「おーい、待っとってくれえ、スピード出しすぎや」と先に行った二人を呼ばった。

しかしM君はなかなか自転車の速度を落としてくれない。S君もM君についていく。僕が後ろから呼ばるとM君はますます面白がって自転車を加速させているようだった。


さいわい山あいの下り坂はそんなに長く続くわけではないので下り坂が終わると僕はM君とS君に追いつく。しかし下り坂になるとまたM君は自転車を下りにまかせて加速するので僕はまた「おーい、待っとってくれえ。スピード出すぎて怖いんや」と言った。それでM君は速度を落としてくれると思ったが逆だった。
「なんやお前こんなこと怖いんか」といってますます面白がって自転車を飛ばすという感じだった。


もうこれはあかんと僕は思った。ここまで必死にM君とS君を追いかけてきたけど、よく考えればここは山道だからまっすぐに引き返せば一人でもとの場所に戻れるんや。冷静にならなあかん、と思った。


僕は小学生の頃から一人で電車に乗って神戸までいったりしたいたけれど、やはり必死で友達を追いかけていたのでそんなことにも気づかなかった。集団行動のなかでいじめの深みにはまるときというのはきっとこういう思考の盲点というのがあるのだろう。


そして次の坂でM君、S君に引き離されたタイミングで僕は黙って道を逆の方に引き返した。ずっとまっすぐ戻ってくるとやがて僕がすんでいる町の市街地のはずれに出てそこからは見覚えのある道だったので無事に家に帰ってきた。


まあ、いまから思えばあれはちょっとしたいじめだった。いじめた方は軽い気持ちなのだろうがいじめられた方は40年以上たっても覚えているということがある。やはり安易に他人をいじめるのは慎むべきだ。


スマホと自転車の話がとんでもない方にそれてしまったが、下り坂で飛ばしすぎると危ないのと同じように、スマホを見ながら前方不注意だと取り返しのつかないことになるという危機感があればスマホを見ながら自転車を運転することが怖くなるはずと思う。


スピードについてもそう。速度が2倍になるとぶつかったときの衝撃は2の2乗つまり4倍になる。ぶつかったときの衝撃は速度の2乗に比例する。なので20キロの速度でぶつかったときの衝撃を2の2乗の4とすれば30キロメートルの速度でぶつかったときの衝撃は3の二乗の9になる。


こういうことを意識しているだけでも安全運転につながると思う。あと、僕は前方からスマホを見ながら歩いてくる人を見たときにはその人がこのままいけば進むであろう進行方向のなかには入らないように心がけている。お互いに気をつけてなるべく安全にすごしたいものだと思う。


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