ケンのブログ

日々の雑感や日記

公務員は全体の奉仕者

2019年08月30日 | 日記
八月もあと二日だなと思う。
ラジオのパーソナリティも暑いけれど
今はもう秋と言っていた。
海にまだ人はいるのかどうかわからないけれど
今はもう秋 誰もいない海という歌の歌詞は
秋のもの寂しさを象徴的に表現しているなと思う。
僕がとっている全国紙の昨日の
社説が国家公務員離れという見出しになっている。
この記事によると国家公務員総合職試験への申し込み者は
ピーク時で4万5千人の応募があったけれど
今春の申し込み者は1万7千人で前年よりも
一割減ったという。
それは大きな落ち込みだなあと思う。
原因として1990年代以降の官僚による
不祥事、給料のわりに残業が多いなどの
労働条件などがあげられている。
優秀な人材の獲得競争で
民間にいくひとが多いというようなことも
直接的な記述ではないけれど
社説は示唆しているようにも思える。
内政や外交、安全保障の問題が山積するなかで
優秀な人材を確保することが国益に直結すると
社説はのべている。
僕は中央官庁のことは
よくわからなけれど、こんな記事を
読むと実際にそうなんだろうなと思う。
地方公務員とはいろいろな機会に直接
接することがあるけれど
親切にやってくださる公務員のかたが
いる一方でこのかた本当に公務員試験に
合格したんだろうかと思ってしまうような方もいる。
全体的に見るとなんとなく民間に比べて特に公務員が
優秀という感覚が僕にはない。
こんな自分の経験からきっと国家公務員も
そうなのかなと想像を膨らませている。
僕は普段生活していて
やはり公務員のかたには当然
お世話になっていかなければならないので
こちらが相談したことに対して
的確な判断をしてくださってよいアドバイスを
いただくと嬉しいと同時に安心感を得ることができる。
逆に話がなかなか通じなくて
適当になげやりのような対応をされると
不安になるし、公務員は相手に不快な目をさせても
売り上げがおちる心配をしないですむから
いいよな、というようなやっかみまじりの
感情もわいてくる。
本当に安心して暮らせる世の中のためにも
公務員は優秀であってほしいなと思う。
高校生のとき政治経済という科目で
日本国憲法第十五条の次の条文をまなんだ。

公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。
すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。

この条文のなかで僕が読んだ高校生向けの参考書では
特に公務員は全体の奉仕者であり一部の奉仕者ではない
という言葉に解説の重きをおいていた。
それがどんな解説だったかはもう忘れてしまったけれど
公務員は全体の奉仕者という言葉はとても印象に残った

公務員のかたによい対応をしていただくと
本当にありがたいと思うし
またちょっと物足りない対応だったときには
その公務員のかたに憲法十五条を読んでいただきたいな
としみじみと思う。

もちろん労働条件の改善ということも
公務員に優秀な人材を確保するためにとても大切なことと思う。
そしてそれとともに公務員は全体の奉仕者であって
奉仕するということも人の役に立つということ
人の役に立つことはそれを生き甲斐にするのに
十分に値するものであること
そういう価値観を教育によって芽生えさせることも
大切なように思う。

どこに就職したら得なのかという考えが
あまりにも台頭すると
逆に国や経済は先細りになっていくような気がする、、、。