ケンのブログ

日々の雑感や日記

遠くて近きは人の仲

2019年08月09日 | 日記
ラジオを聞いていたら
結婚の会見かなにかで
滝川クリステルさんが着ていたワンピースが
かなり売れていると言っていた。
なんでも6万円くらいするらしい。
「そんな6万もするワンピース普通のひとには
なかなか着られませんよ」 とアシスタントの女性が言った。
「いや、6万の服はここぞというときに着て
うちではあっぱっぱ着てるかも知れませんやん。
○○ちゃんあっぱっぱってなんのことやわからんやろ」と
パーソナリティが言った。
「そうですね。わかりません」と○○ちゃんが言った。
「わかりますよ。ウエストのくびれてない
簡単なワンピースのことでしょ」と年配のアシスタントが言った。
「でも、そんなに滝川クリスティが着たからいって
同じのすぐに買うなんて流されすぎ」とそのアシスタントが言った。
「いや、それは滝クリが着た服にあやかろうというのは
平和な証拠ですやん。
これが戦争でもあったら服どころの話や
ないでっせ」とパーソナリティは言った。
しかし、本当にこんなにちょっとしたことで
多くのひとが流されてしまう世の中も
逆に怖いようにも思う。
「まあ、だれが着ても滝川クリスティのように
見えるわけでもないし」とアシスタントが言った。
「せや、あんたが着てもせいぜい
滝川クリスティやなくて滝川クリスタルやろう」とパーソナリティが言った。
「しかし、小泉進次郎と滝川クリスティという
超有名人のカップルでも婚約発表まで
誰にもばれんかった。
そのセキュリティの管理能力はすごい
あやかりたいという人もてできているようです」と
ラジオのパーソナリティは言った。
それはそうだなと思った。
さぞかし不自由だったろうけれど
その不自由が逆によかったのかも知れない。
「縁は異なもの味なもの
遠くて近きは男女のなか。
近くて遠きは田舎の道」とパーソナリティは言った。
本当にこのパーソナリティは七五調の言葉は
よどみなくでてくるなといつも思う。
鍛練の賜物なのだろう。
縁は異なもの味なものと聞いて
寅さんが
「みどりはことなるものなんだろ さくら」と言ったことを思い出した。
「縁は異なもの味なものですよ
お兄さん」とさくらの亭主ひろしがすかさず訂正した。
遠くて近きは男女のなか
の出典は清少納言 枕草子だなと思う。

今日、駅の待合室で
ピーナツを食べていたら
隣に座っていた三才くらいの女の子が
ずっと僕のことを見つめてきた。
あんまりずっとみつめてくるので
とうとう僕はこらえきれなくなって
「この子、ずっと見つめてくる
恥ずかしいわ」と言った。
するとお母さんが
「恥ずかしいって。○○ちゃんも恥ずかしいことあるでしょ」と言った。
すると女の子は僕を見つめるのをやめた。
90才近いお年寄りや
幼い子に見つめられることはあっても
中間的な年齢のひとに見つめられることはないなと思う。