The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ルタ・シャラペンシス Ruta chalapensis

2022-02-20 09:57:13 | ポルトガルの野の花

ミカン科、Rutaceae、ヘンルーダ(ルタ)(芸香)属、地中海沿岸地域原産の常緑多年草、

学名:Ruta chalapensis、又は:Ruta graveolens、

和名:コヘンルーダ、ネコヨラズ(猫不寄)、生薬名:ウンコウ(芸香)、

英名:Fringed Rue、葡名:Arruda、Arruda-dos-calcarios、Erva-da-inveja、

2011年3月10日、2018年5月10日、2020年2月27日、2021年3月17日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ルタ・シャラペンシス Ruta chalapensis の花。花の直径は1センチほど。4~5弁からなる花は縮れている。草丈は50cm~1mほど。葉は対生し、二回羽状複葉で、淡い緑灰色。

 

サンショウを少し甘くした様な香が強く、ローマ時代からサソリや毒蛇の毒消しに効用があるとされてきた。

 

 

 

葉を乾燥させて、本の間に入れ、防虫剤として昔から使われてきた。漢字では芸香(うんこう)と書き、しおりに使うと本の虫食いを防ぐと言われた。古くは書斎を芸室(うんしつ)ともいった。ヘンルーダはオランダ語、和名はオランダ語に由来。

 

日本には江戸時代に渡来し、葉に含まれるシネオールという精油成分が通経剤・鎮痙剤・駆虫剤などに利用され、料理の香りづけにも使われていたが、毒性があるとされ、今はほとんどその目的には使われていない。「眼鏡のハーブ」と呼ばれるほど視力を高める効果があると信じられていた。そのため、古代ローマでは、画家はこれを大量に食べたという。ルタ・シャラペンシス Ruta chalapensis  でした。 

©2022 MUZVIT

 

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