The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

カルーナ・ヴルガリス Calluna vulgaris

2021-06-02 09:55:08 | ポルトガルの野の花

ツツジ科、Ericaceae、カルーナ属、常緑低木、 

学名:Calluna vulgaris、

和名:ギョリュウモドキ(御柳擬)、別名:シホウハク(四方柏)、

英名:Heather、葡名:Lingurze、

2015年6月13日、2016年9月25日、2017年7月12日、ポルトガル、ベイラ地方で、2015年10月14日、29日、2016年10月16日、11月14日、2017年11月19日、コスタ・アズール地方で、2014年10月17日、アレンテージョ地方で、2018年9月25日、バイラーダ地方で撮影、

 

カルーナ・ヴルガリス Calluna vulgaris の花。キノコ探索で森に入り、下ばかり見ていると、ふと目の前にピンク色の小さな花がひっそりと咲いていた。野の花がほとんどないこの時期に咲いているのは思いがけない出会いだった。カルーナ属の種はギョリュウモドキ(Calluna vulgaris)1種のみだが、変種が多数ある。ヨーロッパのヒースやムーア、北アフリカに分布し、カナダ東部とアメリカに帰化している。酸性土壌を好み、耐寒性はあるが、高温多湿に弱い。葉はやや多肉質で三角形をしており、色は緑色、黄色、赤色など様々である。

 

花は総状花序で、色は白色から深紅色、花期は 6月から 9月ごろ。エリカ属(いわゆるヒース)と近縁。またギョリュウモドキはノルウェーの国花である。カルーナは 19世紀まで農村部の根強い貧困と関連付けられて軽蔑されてきた植物だと言われている。

 

属名の Calluna はギリシャ語 kallunein〔掃く〕に由来。昔はその枝から箒が作られたことから。

 

種小名の vulgaris は〔普通の、通常の〕の意味。英名の Scotch Heather 〔スコッチヘザー〕はスコットランドやアイルランドの荒地〔Heath〕をイメージさせる代表的な植物の意味。エリカとカルーナは、重なり合って自生しているので、3つの属(エリカ属、カルーナ属、ダボエキア属)の植物を総じてヘザー〔Heather〕と呼ぶ。

 

Heath 〔ヒース〕エリカ類とカルーナ類の総称。古スコットランド語 Haeddre が語源。日本語では、〔荒れ野〕と訳す。

Ling 〔リング〕古スカンジナビア語 lig〔火〕」に由来。fuel〔燃料〕として使われていたことから

Erica 〔エリカ〕ラテン語の Erica の方を花名として使用。和名の御柳擬 〔ぎょりゅうもどき〕は御柳科 Tamarix chinensis の御柳に似ていることから。

カルーナ・ヴルガリス Calluna vulgaris でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、茎や葉がギョリュウに似ていることから。属名はギリシャ語の「掃く」が語源で、枝で箒を作ったことによるという。種小名は「普通の」の意。

ギョリュウモドキは、ツツジ科の常緑低木である。樹高は20~60㎝程度に。枝はよく分枝する。葉は小さく鱗片状で、対生する。カルーナは一属一種であるが、花色は多彩である。(GKZ植物事典より)

 

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