ナデシコ科、Caryophyllaceae、ウシオツメクサ(潮爪草)属、ヨーロッパ原産の多年草、
北半球の温帯から亜寒帯地域の海岸や道端などに分布、
学名:Spergularia rubra、
和名:ウスベニツメクサ(薄紅爪草)、
英名:Red Sandspurry、Ushba Hamra、葡名:Sapinho-roxo-das-areias、Arenaria、
2009年6月、2016年6月13日、7月17日、9月25日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で、2014年7月31日、2020年5月17日、コスタ・アズール地方で、2015年5月7日、2018年5月15日、アレンテージョ地方で、2004年4月、アルガルベ地方で撮影、
直径5mm程か、極小のスペルグラリア・ルブラ Spergularia rubra の花。
茎の上部や萼にまばらに腺毛がある。茎は地を這って広がり先端が立ち上がる。3-9月に葉腋に小さな淡紅色の5弁花をつける。葉は多肉質で対生し線形。
属名の Spergularia はギリシャ語の「Spergula(オオツメクサ属)」の縮小形で、ラテン語の「spargere(撒き散らす)」からきている。種小名の rubra は「赤色の」という意味である。英名にある通り砂地に多く自生している。属名には潮という名前が付いていて、本来は海岸近くに分布だが、本種は内陸部にも、山岳地帯にも分布を見ている。
スペルグラリア・ルブラ(淡色)とスペルグラリア・プルプレア(濃色)が混生。鉄道線路を埋めつくしピンクの絨毯にしてしまうこともある、スペルグラリア・ルブラ Spergularia rubraでした。
©2022 MUZVIT
(GKZ植物事典より) 和名は薄紅色の花をつけ、鳥足のような葉を持つ草の意から。/属名はラテン語のspargere(=撒き散らす、散布する)を語源とする。/種小名は「赤色の」の意。ウスベニツメクサは、ナデシコ科の1年草~多年草である。概して海浜地域に自生の見られる野草である。茎は地を這い、分枝をしながら広がりを見せる。草丈は5~15㎝程度となる。茎・葉ともに繊毛が密生する。葉は、多肉質な線形で、先端部は尖り、基部は茎を抱き、対生する。6~8月頃、葉腋から径5㎜程度で紅紫色の5弁花をつける。花後には長さ3~5㎜程度の萌果をつけ、熟すと開裂して内包した種子を撒き散らす。本種は、南北両アメリカ大陸・オーストラリア大陸では帰化状態にある。日本でも帰化状態にある。 (GKZ植物事典より)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます