The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ジキタリス・プルプレア Digitalis purpurea

2022-08-21 10:02:25 | ポルトガルの野の花

オオバコ科、Plantaginaceae、ジキタリス属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Digitalis purpurea、

和名:キツネノテブクロ(狐の手袋)、英名:Foxglove、葡名:Dedaleira、

2009年6月、2011年6月、2015年6月13日、2016年7月13日、2017年7月12日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で、2014年5月19日、エストレマドーラ地方で、2015年5月7日、アレンテージョ地方で撮影、

 

園芸用に数種が栽培されているが、一般にジギタリスとして薬用または観賞用に栽培されているのは、D. purpurea 種である。ラテン語で「ゆび」を表す digitus に由来する。これは花の形が指サックに似ているためである。数字の digit やコンピューター用語のデジタル(ディジタル、digital)と語源は同じである。種名の purpurea は「紫」の意味。園芸種には白やピンクの花色のものがある。

 

観賞用あるいは薬用に世界中で広く栽培される。高さ1m前後で分枝しない。

 

西洋では暗く寂れた場所に繁茂し不吉な植物としてのイメージがある植物とされる。いけにえの儀式が行われる夏に花を咲かせることからドルイド達に好まれると言われる。「魔女の指抜き」「血の付いた男の指」などと呼ばれていた地域もある。メーテルリンクは、「憂鬱なロケットのように空に突き出ている」と形容している。

 

ジギタリスには全草に猛毒がある。ジギタリスの葉を温風乾燥したものを原料としてジギトキシン、ジゴキシン、ラナトシドCなどの強心配糖体を抽出していたが、今日では化学的に合成される。古代から切り傷や打ち身に対して薬として使われていた。1776年、英国のウィリアム・ウィザリングが強心剤としての薬効を発表して以来、うっ血性心不全の特効薬として不動の座を得るに至っている。ただし、猛毒があるため素人が処方すべきではない。

 

以前は日本薬局方に Digitalis purpurea を基原とする生薬が「ジギタリス」「ジギタリス末」として医薬品各条に収載されていたが、第14改正日本薬局方第二追補(平成17年1月)でともに削除された。ほかに視覚異常の副作用もある。(Wikipediaより)

ディジタリス・プルプレアDig italis purpurea でした。   

©2022 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)  和名は英名の直訳から。属名の digitalis とはラテン語で「指袋」の意味。花形から命名された属名である。種小名は「紫色の」の意。

キツネノテブクロは、オオバコ科(←ゴマノハグサ科)の多年草である。花色は、ピンク、白、黄色等。草丈は1㍍程度。全体的に短毛を有す。茎は根際から束生し、株立ち状となる。茎葉は卵状楕円形で、縁部には鈍鋸歯があり、表面には皺があり、茎に互生する。夏場に茎頂に長い総状花序を出し、紅紫色で内部に濃紅紫色の斑点模様のある鐘形花を多数つけ、下方から上方へと咲き進む。17世紀頃より、観賞用以外に強心剤としても重要な生薬として利用されてきた。我が国へは江戸時代に薬用植物として渡来している。葉に有毒成分を含み、日本薬局方では劇薬にしている。(GKZ植物事典より)  

 

 

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