梅もぎしてから和宮様の「梅仕事」が朝から深夜まで続く。まずは、完熟した梅と青梅とを仕分け、梅肉エキスに使う青梅を洗う。青梅は710個、15kgを使う。
青梅を梅割り器で一つひとつ割っていき、種を取り出す。市販の梅ではない自然の梅なので皮の傷もある。それを包丁で丁寧に削ぎ取る。本体の実はフードプロセッサーでスムージー状にしていく。
ホーロー鍋の中で果汁を清潔な布巾で絞り出す。濾した汁をホーロー鍋で煮詰めていく。数時間かけて焦げないようにときどき点検する。どろりとしてきたら清潔な瓶に詰めていく。
ついに完成。15kgがなんと580gの濃厚エキスとなった。梅肉エキスは、血液の浄化作用をはじめ疲労回復・整腸作用に強力な助っ人となるので注目の食材だ。くたくたとなった和宮様ではあるが、次は梅干しと梅シロップづくりに向かう。疲労回復のための健康食材だが、その梅仕事は時間との闘いでもあり疲れるという矛盾、是いかに!