山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

梅肉エキスやっと完遂!

2019-06-20 21:49:04 | 食彩・山菜・きのこ

 梅もぎしてから和宮様の「梅仕事」が朝から深夜まで続く。まずは、完熟した梅と青梅とを仕分け、梅肉エキスに使う青梅を洗う。青梅は710個、15kgを使う。

       

 青梅を梅割り器で一つひとつ割っていき、種を取り出す。市販の梅ではない自然の梅なので皮の傷もある。それを包丁で丁寧に削ぎ取る。本体の実はフードプロセッサーでスムージー状にしていく。

               

 ホーロー鍋の中で果汁を清潔な布巾で絞り出す。濾した汁をホーロー鍋で煮詰めていく。数時間かけて焦げないようにときどき点検する。どろりとしてきたら清潔な瓶に詰めていく。

       

 ついに完成。15kgがなんと580gの濃厚エキスとなった。梅肉エキスは、血液の浄化作用をはじめ疲労回復・整腸作用に強力な助っ人となるので注目の食材だ。くたくたとなった和宮様ではあるが、次は梅干しと梅シロップづくりに向かう。疲労回復のための健康食材だが、その梅仕事は時間との闘いでもあり疲れるという矛盾、是いかに!

  

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食べることは生きること/さすらいのシェフ

2019-06-19 21:10:33 | 意見・所感

 バラエティ番組が嫌いではないがお笑い芸人の顕示欲が目に余る。したがって、そこにはチャンネルはいかないことが多い。そのぶん、深夜のドキュメンタリー番組を見るようにしている。先日たまたま「さすらいのシェフ」という韓国の料理人のドキュメンタリー(再現物語かも)を見る。ヨーロッパの宮中晩さん会でも著名なシェフのイムシホは野草料理の達人でもある。

  

 放浪の旅先でやさしい老婆に出会い、地域に生えている野草料理をお礼にふるまう。その後、初対面にもかかわらずシェフを息子のように受け入れた老婆も彼岸の人となった。シェフは仏教でいう108の料理を一人で作ることで老婆を弔う。それも地元の野草や食材を基本とした。それは同時にイムシホが、逢うことのなかった生母と自分を生かしてくれた養母への鎮魂歌でもあった。

         

 日本の料理界の一流は金持ちのためだと断言してもいい。庶民にとっては料亭ののれんをくぐることのないまま一生を終わる。その意味で、イムシホさんの料理は地域を活かすこと、あたりまえの生活者を活かすこと、食材を活かすこと、それを自分に課しているところが日本の一流料理人との違いだ。韓国の宮廷料理人のドラマは和宮様のお気に入りだったが、それとも対照的な生きかたでもある。格差社会がますます進行する日本社会の中で、何に向かって生きるのか、誰のために生きていくのか、の選択の時代が始まっている。

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「日暈(ヒガサ)」はなんの前兆だったか

2019-06-18 22:16:07 | できごと・事件

 きょうの朝、畑に出てみると和宮様が「上を見よ。空を観よ。」と激しくのたまうので、寝ぼけた眼をこすって見上げると太陽の周りに虹のような輪が見えた。あわててカメラに収めようとなんとかファインダーギリギリで光の輪を捉える。

  

 登山をして頂上で同じような現象を見たので「これはブロッケン現象でしょうか」と和宮様にお聞きすると、「同じではないぞよ。われが太陽を背にしたとき見えるのがブロッケン現象じゃ。仏の後光のようなもんじゃ。今見えているのは太陽に笠ができているので日暈(ヒガサ)というものぞ」と教えてくれた。

 

 むかしから「太陽や月に暈(カサ)がかかると雨が近い」と言われているが、明日の天気は雨模様なのだろうか、山沿いでは夕方雷の予報も出ている。夜の10時過ぎ、新潟・山形で震度6強の大きな地震があった。津波も発生したようだ。朝の「光輪」=「ハロ」(気象用語)は、地震の予兆だったのだろうか。

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葉を食べつくし枝を折ったのだぁーれ!

2019-06-17 20:12:50 | できごと・事件

 畑の隅に桑の木がある。桑の実が熟してきたので見に行ったら、同じ高さの葉が食べられていた。当局によれば、最近周辺を草刈りをやったがそれはあくまでも下草だったが、今回の食べられた葉は1mくらいの高さだけが無くなっていた。

 

             

 さらに、桑の木の隣に群生していた「カラムシ」(イラクサ科)も上のほうだけが食べられていた。そういえば、桑の葉もカラムシの葉も柔らかい。いったい誰が食べに来たのだろうか。当局はすぐさま鑑識を始めた。

 

    

 すると、10m先にあった桜の木2本の枝が折られていた。しかも、幹の皮が食べられていた。これは間違いなく突風や強風ではなく誰かがしでかしたことに違いない。当局は、姿こそ見せないがシカが侵入していることをマークした。残念ながら、最近効力のある防犯カメラを設置していないので犯人を特定することは難しいが、状況証拠からシカであることを当局は確定した。

 

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梅仕事が始まった!

2019-06-16 19:44:52 | 食彩・山菜・きのこ

 尾上邸周辺で大人10人・子ども5人・計15人が集まって梅もぎをする。予想以上にたくさん収穫できて、参加者は次々にお裾分けの連絡をするほどだった。和宮様の「梅仕事」がいよいよスタートする。まずはざっと梅を洗ってご近所にお裾分けし、知り合いにも梅を発送する連絡を入れる。台所は梅に占拠されてしまい、歩行するのも注意が必要となった。

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渓流の岩盤に生きる

2019-06-15 20:27:40 | 風景

 きょうの朝はまるで台風が来たような突風が吹き荒れた。そのためブルーベリーの支柱をあわてて補強する。スナップエンドウ・サヤエンドウの誘引もやらなければと思ったが、へたに誘引するとそこから折れてしまうのでそのまま。近くの川も水かさが増えてきた。そこには、岩盤のうえのツツジが誇らしく咲いていた。

      

 葉を見るかぎりではそのツツジは「サツキ」だと思うが、花を見ると、静岡の愛鷹山の「アシタカツツジ」か、南国の「シナヤマツツジ」か、渓岸植物の「岸ツツジ」か、花の朱色の「ヤマツツジ」かといつも迷ってしまう。

            

 ほんとうは、オシベ・メシベの数を見るといいらしいが、とても危険で近寄ることができない。だからこそ、かれらの生き残り戦略がそこにあるのだ。増水どきに冠水するような場所をわざわざ選んで差別化している。それによって結果的に、渓流の景観の魅力におおいに貢献している。人間でいえば少数民族の誇りと気品をきらめかせているようなものだ。世論やマスコミやまわりに迎合しやすい多数者に対し、これからの日本人の真摯な生き方の見本を示している気がする。

  

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ジャガイモを収穫・味見

2019-06-14 21:06:32 | 農作業・野菜

 早朝、和宮様が「明日は大雨なのでジャガイモを収穫するのは今日しかないのではないか。われ自ら掘り起こしするぞや」とのたもうて、紫ジャガイモの「シャドークイーン」をのぞき、「ダンシャク」「メイクイーン」のすべてを一気に掘り上げる。

     

 「メイクイーン」は充分育っていた。メイクイーンは失敗が少ないうえに、えぐみがちょっぴりあるが収量が多いので安心して作れる。

         

「男爵」を蒸かして食べてみる。えぐみもなく甘さが感じられる。何もつけなくてもそのまま食べてもうまい。新ジャガの新鮮さと甘いホクホクがもっとも発揮される瞬間だった。畑からソラマメも参入する。

        

 シンプルにバターを乗せて食べるのが手ごろだ。しばらく、新ジャガが食卓の主役になりそうだ。一昨日は隣の師匠が森町のトウモロコシ「甘々娘」を今年も持ってきてくれた。おかげでまたまた米飯が遠くになってしまった。

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大根の畝だったはずが

2019-06-13 20:18:54 | できごと・事件

 昨年失敗した大根を今年こそと撒いた大根だった。半分は芽が出なかったので、2回目の種を撒く。それでなんとか大根らしさを発揮してきたが、いっせいにできたのであわてて毎日「大根おろし」で消化する。昨年は防虫網をしなかったので虫のレストランとなって惨敗だった。防虫網をしたのがまずは進歩。

 しかし、畝の雑草を取ろうと防虫網を持ちあげたら、なんとカボチャだろうか、トウガンだろうか、当局に無断で大根の畝を闊歩していた。当局によれば「そのままようすをみましょう」となんとも日本的な対応であった。そのため、大根を収穫しながらしばらく様子を見ることにする。

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ルノー栄光のスポーツカー

2019-06-12 22:11:34 | 自動車・エンブレム

 

                       

スーパーカー「デ・トマソ」の近くに、ルノーのスポーツカー「アルピーヌA110」があった。1960~70年代でモータースポーツを牽引した軽量のスーパーカーだ。フロントエンブレムは今の剛毅なルノーからは考えられないほどの控えめなシンプルデザインだった。あまりに小さくて車のそばまで行かないと確認できない。そのせいか、ボディにはルノーのエンブレムをでっかく見せつけている。

            

 最初は車種をアルペンと呼んでしまったが、フランス式に「アルピーヌ」と呼ぶのが正式なのだ。そこには世界ラリー選手権(WRC)やル・マン24時間レースでも優勝するなど、たくさんの戦績を残すほどの技術力と戦意が込められている。ルノーは一時国営になったこともあり、今でもフランス政府が大株主なのは、前会長のゴーン問題ではじめて知った次第だ。

 

         

 アルピーヌには丸型のヘッドライトが4灯あるが、この車には6灯もあった。このオールドカーをモデルに2017年に「新型A110」を復活するなど鼻息も荒い。ニッサンを含め従業員が30万人ともなるヨーロッパ最大の自動車会社・ルノーの動向が世界の車の今後を占う。

 

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スーパーカーを大量生産した「デ・トマソ」車

2019-06-11 20:33:39 | 自動車・エンブレム

 スーパーカーに見慣れないエンブレムを発見。イタリアの「デ・トマソ」の「パンテーラ・GTS」だった。会社の創立者がアルゼンチン出身のレーサー「アレハンドロ・デ・トマソ」。そのため、アルゼンチンの国旗:「水・白・水」色をバックに古代エジプトの女神「イシス」の象形文字を組み合わせたロゴをエンブレムにしている。

  

 「デ・トマソ」は1959年イタリアで設立(2015年に中国が買収)。「パンテーラ」はフォードのエンジンを導入してコストを削減、スーパーカーの量産に成功。1971年に初代を発売、「GTS」は1973年型の三代目。現在は生産終了しているが、中古車でも1000万~2000万円するという。

        

 タイヤにも色付きのエンブレムをはめ込んでいる。トヨタは同じ神の英語名「アイシス」を使用、フロントエンブレムは「I」を表示、こちらはけっこう道路ですれ違う。パンテーラのタイヤは「B・Fグッドリッチ」製。1870年、化学者B・Fグッドリッチ博士がアメリカで設立した航空宇宙製造会社だったが、1988年、フランスの大手「ミシュラン」がタイヤ部門を買収。鳴り物入りのスーパーカーも、その裏では仁義なき買収戦争にさらされている。

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