山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

春の津波がひたひたと襲ってきた!?

2023-03-15 22:08:45 | 自然観察

        春一番の先陣を切ったのは、畑の片隅に新天地を求めた「フキノトウ」群落だった。一時、畑から絶滅したため今年は収穫しないでそのまま見守ることとしている。

         

 フキノトウとともに同じころに花を咲かせたのは、ミニ水仙の「テイタテイト」だ。フランス語で「頭を寄せ合う」というそうだが、なるほどのひそひそ話が聞こえて来そうな風貌だ。   

 例年より早く、「大杯」スイセンも咲き出した。中央のフリルが特徴。花弁がやや薄色イエローだが、白い花弁はまだ咲いていない。水仙の群落は道路や庭のあちこちで見られる。

        

 今年もたくましく早春の息吹を華麗に演じてくれた「ヤブツバキ」。この樹の下に花弁が落ちて赤い絨毯のように敷き詰めてくれる。椿三十郎の映画ではこれらのツバキの花がキーポイントとなっている。

 また、これを焼いた灰は漆器の研磨剤ともなっている。このヤブツバキは原種でもあり、日本固有種でもあるので、園芸種が多数作られている。

       

 畑の隣に「カワズザクラ」が五分咲きで咲き出している。わが家から車で15分ほど行った所ではすでに葉桜となっているのに、わが家はこれからが満開となる。都心で言えば、ソメイヨシノが咲き出したころ、満開となる「遅れてきた青年」(大江健三郎)だ。

          

  原木が伊豆の河津町で確認されたのは1974年。今では200万人も訪問される観光地となった。オイラも30年ほど前に河津町に行ったことがあったが、駐車する場所がなくて困った記憶がある。濃いピンクの色合いは、カンヒザクラ系の桜との交配であるのがわかる。 

  

  現在の「終の棲家」に移転した記念として植樹したのが、もう一息で満開となる「八重寒緋桜」だ。花弁を開き切らないのがやや不満だが、晩冬の風景に濃いピンクの花の景色が気に入っている。植樹したもう一本は、4月中旬に咲く八重の「松月」。こちらは控えめなピンクの桜。

    

 いつの間にか大きくなってしまった「ヒメコブシ」。それまで気が付かなかったほど他の樹木の陰にいた。前々から、「シデコブシ」が欲しいと思っていたが、それがわが畑の隣にあったというわけだ。といっても、花の紫色が薄いのでパンチに欠ける。

        

  どうもこれはその色合いから、園芸種の「ヒメコブシ」に違いないと最近はそこに落ち着く。大木になると、遠くから見ると結構目立つのがわかった。日陰者がやっと主役の覇者になったようなものだ。

        

  玄関近くにときおり咲いている「ボケ」が華やかになってきた。それまで、やはり「イチイ」の樹に阻まれて影が薄かったが、最近はぐいぐい枝を伸ばして見事な花を見せてくれる。その自由奔放な樹勢を剪定して、今では挿し木で増やすことにしている。

    

  バタフライガーデンでは、冬越えした「シバザクラ」が春の温かさを謳歌している。2000年ごろから、各地で栽培されて今では「芝桜祭り」とか、巨大な公園とかでイベントも開催され、場所によっては数万人規模の観光地になっている所もある。そんな大それた構想はないが、景観と昆虫とが融合された楽園になればとシコシコ植え始めた芝桜だ。

  こうして、春は怒涛のようにやってきている。雑草もじわじわと陣取り戦略を練っている気配だ。脇の甘いオイラとしては喜寿を迎えてしまい、体力も知力も減退し現状維持さえままならぬ昨今だ。そんななか、希望の光を手繰るには何から始めるべきか、迷う春がやってきた。      

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