山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「eatree cake」ってなんだー??

2022-05-27 22:41:03 | 特産品・モノ

 和宮様のご令嬢から、「EATREE CAKE」が贈られてきた。人生の中で最も絶頂にいるらしいときめきが宅急便から伝わってくる。しかし、この「EATREE」ってなんだー!!  「EAT」と「TREE」を合体した造語か。木を食らう、つまり、「木から生まれたケーキ」というわけか。

 創作したシェフらは、「手にとる瞬間から、ふわりと香る杉のフレーバー。森が育んできた年月を感じさせる。深みのあるバニラ風味と爽やかなレモンのハーモニー。間伐材を食材にしてしまったまったく新しいパウンドケーキをお楽しみください」としおりに記している。

             

 まずはひと口。フーム。杉の香りというよりブランデーのような洋酒の香りと味が口内を支配した。噛んでいくと杉パウダーの粒子が絡まってくる。高級なパウンドケーキをいただいている食感だ。荒廃している「間伐材を食べる」ことで日本の森林を守る一助になりたい、という心意気が素晴らしい。マスコミのこれでもかレシピの奇抜さ狙いに比べて、このプロジェクトの志の高さに共感する。

 パウンドとはポンドからきているという。つまり、小麦粉・卵・サトウ・バターの4つの材料を1ポンドずつ用いたイギリスのケーキ。そこに、本品は杉パウダー・レモン・アーモンドを投入している。洋皿に樹木のシンボルマークがいい。

            

 さらには、「バンブーガレット」も同梱されていた。これは竹を食べるのだなと予想される。円筒の大きさの割には、量が少ないのが不満だが、フランスの焼き菓子「ガレット」をザクッと食べてみる。創作者は「サクサクとした、竹の食感。竹とバターが生み出す、香ばしさ。アクセントには、笹塩と柚子を合わせました。これまで世界になかった竹を味わい尽くすガレット。ぜひお召し上がりください。」とアッピール。口に入れた時は固かったが、和風の麦焦がし・こうせんの懐かしい食感を想い起こした。つい、お代りをしてしまった。

       

 放置竹林による竹害をなんとかしようと生まれたプロジェクトだ。パウダー状にした放置竹林の竹と笹を24%使用しているという。放置竹林を「食べる」という新たな用途を開発することで、地球を守る取り組みの一助になりたい、という志がやはり輝く。

 これらの地球料理を生み出している意図は、「持続可能な社会を叶えるために、LIFEを見つめなおす、ひと皿を」というコンセプトだった。第3弾は、廃棄されているカカオの殻・枝・葉を使って新しいチョコレートを開発し、チョコレート生産労働の貧困問題解決の一端を担うという。

 こういう起業精神をもっともっとマスコミはとりあげるべきで、オイラも全く知らなかった。それを発掘したご令嬢はさすが和宮様の御子である。ありがたく、ご相伴に預かった次第だった。

 

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