調べたいことがあると、畏れながらつい和宮様のスマホを借りてしまう。パソコンを起動するには手間がかかる。そこで、ガラケー携帯を卒業してスマホに入門することになった。ところが、いろいろなパスワードやらIDやら忘れていることがあってスタートに時間がかかった。 専門店に行けばよかったかもしれないが、中山間地に住む身としては、街まで行くには時間がかかりすぎる。そこでなんとか、自分で操作することとなった。
それにしても、機能を見るとGAFA(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル)など、相変わらず外資系のパワーが圧倒的だ。それを使わないと次に進めない。行政すら自国の自立にこだわるよりも効率的な追従を選んでいる。日本の取り組みの遅れと従属がここでもはっきり出ている。アメリカとの貿易摩擦以来、日本発OSの「トロン」が潰されてしまった。ITでも環境でも先進国だった日本の凋落ぶりははなはだしい。
そんなことをブツブツ独り言を言いながら、やっとデータの移行ができはじめ、メール・電話・ネットなどがつながるようになった。ガラケーのほうがやり易い機能もあるけれど、と複雑な思いでスマホをいじるのだった。スマホ情報の週刊誌化は予想通りひどい。国民の劣化はすでに始まっている。情報の洪水の中で何が人間にとって必要な情報かを選択する目を鍛えなくちゃ。