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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

短命に終わったスズキのエンブレム

2019-06-01 21:15:06 | 自動車・エンブレム

 あるイベントの駐車場で見慣れないエンブレムを発見。二本の斜めの直線が楕円内にあるシンプルなフロントエンブレムだ。車の後側を見てみると、オイラも利用しているスズキ車だった。

 

           

 それはスズキの軽自動車「ワゴンRソリオ」だった。スズキと言えば、S字マーク以外のロゴがあるとは考えられない。家に帰ってから調べてみると、「R」はレボリューション・革新とリラクゼーション・くつろぎとの二つの意味があるのを知る。と同時に、「ソリオ」とはスペイン語の「王座・王権」の意味があるという。

 

      

 ソリオの名前は、「ワゴンR+」(1999.5)→「ワゴンRソリオ」(2000.12)→「ソリオ」(2005.8)という変遷がある。60年ほどのスズキの歴史の中でS字エンブレムがいまだ使用されているが、この二本の直線ロゴの採用は不評だったらしく二年ほどで消えていく。直線以外の黒い部分をよーく見てみると、「S」に見えてくる。なーるほど、まるでだまし絵のようだ。それは上の画像のS字マークにつながるものがある。

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「ライレー」のオールドカーもイギリス車

2019-05-28 21:13:31 | 自動車・エンブレム

 炎天下でのオールドカーイベント(5/26)には数千人の愛好者が集まった。ふだんは人影の乏しい春野町に人と車が湧いてくるようだった。下田に上陸したペリーは日本人の好奇心に驚異したというが、そんな好奇心の塊りがオールドカーを取り囲む。オイラは車そのものにまったく興味はないが、フロントエンブレムだけは興味がある。今回はかなりクラシカルな車種が多くてほんの一部しか紹介できないが、おいおい登場してもらうつもりだ。

 1931年式の「ライレー」の「ゲームコックススペシャル」というスポーツカーも魅力的だった。

 

 皮バンドで車体を引き締めているのがなんともアナログチックでニヤリとしてしまう。車音痴のオイラでさえ、シンプルで大きなハンドルや二輪車のような車輪に目が行く。

              

        

       

 フロント前には馬蹄形の飾りやエンブレムなどが並ぶがそれぞれの意味がよく分からない。現代のスマート過ぎる高飛車な高級車より好感は持てる。

 ボディ横には手動のクラクションがあり鳴らしてみたくなる誘惑と闘う。さらにはその横のオイル缶のメーカーは1911年設立の潤滑油会社「シルコリン」だった。シルコリンは超音速旅客機コンコルドやロールスロイスのエンジンオイルとしても採用される老舗だ。

                   

 「ブルーダイヤモンド」型の「ライレー」のエンブレムが正面にあった。ライレーは、イギリスのライレー家が1890年自転車メーカーを買収してから、1900年代から自動車生産を始める。一時はマンレースで活躍したものの、その後は経営不振が続き、1969年に生産終了。ブランド商標権はBMWが所有。森繁久弥もライレーの愛好者だった。

 

     

 

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木枠の自動車もオースチンだった

2019-05-27 19:31:15 | 自動車・エンブレム

 昨日の「オールドカー」イベントの盛況さが興奮をさらに呼ぶ。スポーツカー型オースチンセブンの近くにあった、木枠のついた「オースチンミニ・カントリーマン」も魅力的だった。英国のバン型のバックドアは観音開きが多いというが日本では珍しい。装飾ではあるが木枠付きフレームは人気があるようで、オーク材の木枠は幌馬車時代の名残らしい。

            

 フロントエンブレムには、イギリス王立自動車クラブの「RAC」(ロイヤル・オートモビル・クラブ、1897年創立)のメダルが誇らしくつけられていた。自動車王国だった大英帝国らしくその王冠は鈍く光っていた。

           

 フロント中央にはオースチンのエンブレムがあったが、その複雑な経営変遷はいかにも歴史的な風雪が込められている。現在販売されている新品のエンブレムメタルは、58000円もする。

   

 それにしても、ウッドフレーム付きの「ミニ」は記憶から捨てがたい。長く使用していると木材部分が腐っていく例もあるようだが、それをまた補修すること自体が愛好者にはたまらないらしい。この分野では日本は得意なはずだが、日本製のウッドフレーム自動車はあるのだろうか。

      

 

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充実してきた「オールドカー」イベント

2019-05-26 23:03:25 | 自動車・エンブレム

 今年も炎天下の春野ふれあい公園で行われた「オールドカーin K'zROAD」におもむく。会場に着くや最初に注目してみたのが、イギリスの「オースチン・セブン」のスポーツカーだった。このタイプは1934年製の希少価値あるもののようだ。アメリカのフォードと並ぶ現在の乗用車大衆化の先鞭となったタイプの車だ。また、この同一モデルから多数のモデルが派生していったタイプとしても際立っているという。

 

 オースチンセブンは、戦前イギリスで最大生産数29万台(1922-1939年)を生産するなど、大英帝国の技術力を世界に誇った。第一次世界大戦のときは2500人だったオースチンの従業員が22000人になるほどの特需・隆盛を誇示したが、現在では中国の「南京汽車」が商標権を保持するにいたる。

         

 フロントエンブレムには、イギリスらしい翼と自動車のハンドルをドッキングしていて自動車に賭ける夢が表現されている。2014年11月には、オースチンセブンだけが集まる第1回目イベントがトヨタ博物館駐車場で開催された。そういえば、昔のニュースや映画にでてくる乗用車はクラシカルな「セブンタイプ」だった気がする。

 

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ホンダマークも微妙な違い

2019-02-13 19:28:45 | 自動車・エンブレム

 スズキと並んで地方によく見られるホンダカー。そのフロントエンブレムにも微妙な違いがあったことがわかった。一般的には銀色のステンレス?からできているが、金色のモノもよく目にする。

    
 金色である理由はよくわからないが、ファッションだけのようだ。背景色が黒だとよく目立つ。さらに背景色が赤であるのも発見。

  
            
 同じ赤の背景色でも、のっぺりしているもの、影があるもの、カニさんマークに「逸脱」しているものまである。

           
 ホンダマークは、トヨタのボクシーと似ているのでときどき間違える。「H」の上と下との空間が同じではない。上を大きくとって末広がりの縁起を採用しているせいなのだろうか。もちろんこの「H」は、本田宗一郎及び会社名ホンダの苗字からのもの。
 

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 そしてクライスラー・ダッチと安倍清明と!?

2019-02-01 00:26:30 | 自動車・エンブレム

 そのうちに、「五芒星」(ペンタスター)マークのマスコットに出会う。[dodge]のロゴが右下に控えめに見える。1914年にダッチブラザーズ自動車が創業するが、1928年にはクライスラーの傘下に入ることになる。クライスラーのロゴがよくみられるのはシンプルな社名か、欧米が好きな翼マークだ。ただし、羊マークの「ダッチ」は独特の高級感と誇りがある。
 BC3000年前のシュメール文明にこの「五芒星」マークが発見された。「五芒星」は、結び目・交点などの「目」が多いため魔物を封じ込めるという信仰だ。それがヨーロッパへはもちろんのこと、シルクロードを経て日本にも伝わる。言うまでもなく、このマークは安倍清明の家紋であり、「清明神社」の家紋ともなっている。こんな自動車のマークから東西文化の接点があったとはなんとも驚きだ。

                    
 1925年にクライスラーさんが創業した会社はアメリカを代表とするフォード・GMとともにビッグ3を永年担ってきた。しかし、1970年代後半から深刻な経営危機に陥り、当局からの莫大な財政支援もあり今ではイタリアのフィアットの傘下でなんとか伝統を保持している。そういえば、キノコ狩りへ行った時に乗せてもらった乗用車がジープ「チェロキー」だった。いかにもアメリカ的な頑丈さが頼もしかったがときどきストライキすることもあったっけ。
 もう「五芒星」のエンブレムは街中で会うことはまずないだろう。会えるとしたら収集趣味の好事家やレトロカーイベントくらいしかないに違いない。今回も往年のアメリカ野郎の鼻息荒い時代の象徴、いや敗戦国のもつ羨望の象徴をひょいと道路沿いで目撃できたのだ。ミュージアムに行かなくても健康を兼ねた街歩きの醍醐味にはこんなところにある。

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大統領専用車にもなったキャデリック

2019-01-31 16:40:26 | 自動車・エンブレム

 同じ場所にキャデラックもあった。しかも、エンブレムは立体マスコットだった。世界の栄華を誇る往年のアメリカを象徴するものだ。キャデラックとは、デトロイトを開拓したフランスの伯爵・カディヤックさんを讃えてその紋章をアレンジしたものだ。アメリカ大統領をはじめ世界各国のVIPをうならせた高級ブランドだ。しかし、現在は経営不振でBM傘下に下っている。このへんは、方丈記や平家物語の無常観の先駆性を思わせる。
 最近のエンブレムは周りの月桂樹を外している。ちなみに、マスコットは先端で人や物を傷つけるということで現代ではめったにはお目見えしなくなった。ただし、マスコットに触ると引っ込む仕掛けのあるマスコットがあるようだ。

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栄光のフォードが野ざらしに

2019-01-30 17:43:40 | 自動車・エンブレム

  街中を歩いていたら野ざらしのオールドカーを発見。めったに見ない貴重なエンブレムだ。街ですれ違うことはほとんどない。フォードといえばアメリカを代表する自動車メーカーだ。しかも「フォードシステム」の合理的な製造工程は、少品種大量生産をすることでフォード一強時代を迎える。それは日本にも導入され、それによって高度経済成長社会を支える画期的なシステムとなった。

              
 フォードはそのシステムに安住したのだろうか、消費者の多彩な要望に応えきれなくなった。アフターサービスも不十分、ハイブリッドの開発の遅れなど石油に胡坐をかく姿勢が散見される。エンブレムの「走る馬」は「座る馬」になってしまった。フォード・GMの凋落は激しい。ちなみにフェラーリは「跳ぶ馬」のエンブレムを採用している。

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外車じゃぁなかった「bB(ビービー)」

2018-12-23 19:55:23 | 自動車・エンブレム

 買い物に行ったとき見つけた「bB」エンブレム。箱型のいかついボックスの車体だったのでアメリカ車と見た。しかし、外車には該当のエンブレムはなかったが、トヨタが2000年に生産・販売したのがわかった。それが2016年まで長期にわたって販売されるほど愛された車であることもわかった。

       

 「bB」エンブレムの意味は、「black Box」の略で、「無限に広がる未知の可能性」をイメージしたものという。Boxの「B」が大文字である意味はわからないが、「bB」の文字が並ぶとシンプルながらクラシカルなモードが漂う。ボックスなので室内空間は広く若者にも人気があったようだ。

   

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ビッグ3だったクライスラー

2018-12-06 20:40:50 | 自動車・エンブレム

 先日買い物に都会に出かけたとき駐車したそばにいました「クライスラー」。アメリカを代表するGM・フォードと並んでビッグ3と称賛されたクライスラーだが、いまはイタリアのフィアットの子会社になってしまった。

 ときどきすれ違っていたようだがロゴの文字「CHRYSLER」が小さくてよく確認できずにいた。が、やっと駐車していた本人に会えた。やはりロゴは大きくてわかりやすく親しみやすいのがいい。外車のロゴには「翼」をつけるのが好きな傾向があるがみんな疲れが出ている。

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