こうしたポスターやチラシをパリの街角でよく見かけます。“Gospel Dream”・・・1990年にパリで結成されたグループ。歌手13人と、キーボード、サックス。出身は、アフリカ、アメリカ、カリブ海のアンティル諸島などだそうです。歌うのはもちろん、黒人霊歌、ゴスペル。
11日、サン・ジェルマン・デ・プレ教会でのコンサートに行ってきました。歌手たちと一緒になって盛り上がるには、会場がちょっと広すぎるような気もしますが、そこは、アメリカの影響から脱して、フランスならではのゴスペルを追求するグループのコンサートだけに、そういうものと納得して聴いてきました。自由と希望のシンボル、尊厳と忍耐の普遍的価値を有するというフレンチ・ニグロ・スピリチュアル―――。
フランスには、第二次大戦末、パリを解放したアメリカ兵たちによってもたらされたというゴスペル。1947年にはじめてのグループができたそうですが、一般に広まったのは1990年代になってから。この日、聴きに来ていた人たちは、年配の人が多かったのですが、ちょっと違和感があるのか、『聖者の行進』を一緒に歌うところでも、それほどの歌声は聞こえてきませんでした。
他には『アメイジング・グレイス』などどこかで聴いたことのある曲も多く、楽しい1時間でした。休みなく歌って、終了。聴衆も半分ほどは席を立ってしまったのですが、残った聴衆がしっかり拍手を続けると、戻ってきてアンコールに応えてくれました。演奏中は撮影厳禁なのですが、この時ばかりはあちこちでカメラを構える人が多くいました。
でも、フランシュなしでは、きれいに撮れませんでした。そこで、サイトからの写真を。
すっかり枯葉の季節になったパリ。アンコールも終わって外に出ると、曇り空に、サン・ジェルマン・デ・プレ教会の尖塔が、寒そうにそびえていました。
しかし、寒い季節ですが、文化イベントは花盛り。屋外でも・・・
教会脇では、ジャズの演奏が。多くの通行人が、立ち止まって聴き入っていました。CDも15ユーロで売っていました。さらにその脇には、文化イベントではないですが、季節の風物詩、おなじみの焼き栗売りも。
今、そしてこれからが、もしかすると、パリが最もパリらしい表情を見せてくれる季節かもしれません。
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l'ooficiel des spectaclesなどの情報誌を見ても、ジャズはあちこちでやっていますね。ゴスペルも含めて、アフリカ・ニューオーリンズ・フランス・・・なんていう関係があるのでしょうか。門外漢の思い付きですが。
断然、ジャズの方が体ごと惹き付けられるほど
魅力がありますよね。年と共に、その傾向があります。仏人もジャズに関しては、尊敬というか
黒人には勝てない?というか、高尚な音楽という感じですよね。日本語での表現が・・・可笑しいかも
しれませんが、お許しください。
パリは遠いので、お陰様で、スペクタクルを
少しでも味わえた感じで、ありがとうございます♪
芸術に関しては、人種や国籍に関係なく、良いものは良いといってくれるようで、しかも、フランスを拠点にしていればなおのこと。ジャズに関しても、おっしゃる通りなのかもしれないですね。