ちょっと一息入れるとき、そばに寄り添うものは・・・コーヒー、紅茶、タバコ、日本茶、甘いもの・・・ワインという人は、ちょっと少ないかもしれませんが、でも、休日の午後なんかには良いかもしれないですよね。そのワイン、今日は、ワインで一息ではなく、フランス・ワインがちょっと一息、という話題です。
ワインといえばフランス・ワイン、という時代はもはや過去のものになってしまったというくらいに、フランス・ワインは逆風に晒されていました。国内での消費減退・・・若い人を中心にワイン離れが起きていて、1960年代に比べると今や消費量が半分になっているという資料もあるくらい・・・
国内市場の冷え込みに拍車をかけるように、輸出も伸び悩むようになっていました。以前からのアメリカに加えて、チリ、オーストラリア、南アフリカなど南半球からの輸出が急増。しかも、ユーロ高。フランスのワイン農家は、いやおうなく減反に踏み切らざるを得なくなっていたそうです。
それが、2007年には輸出が伸びた。フランス・ワインに一条の光が!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/24/5f1d6fbeb918d9b52a4750f04e9df7ef.jpg)
18日から南仏・モンペリエで始まった“Salon Vinisud”(南のワイン展)の模様を紹介する19日のマタン・プリュス紙です。このイベントには、フランス南部をはじめモロッコ、イスラエルなど地中海沿岸諸国のワインメーカーが自慢のボトルを出品しているそうですが、出展社数も1,600から1,700ほどと多く、昨年の輸出が良かったことから参加者の顔には笑顔も見られ、活況を呈しているそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/99/9f5e4237a097cd35bd78c5d833672e96.jpg)
同じく19日のフィガロ紙ですが、もう少し詳しく伝えています。去年のフランス・ワインの輸出額は対前年で7.7%伸び、67億5,000万ユーロ(約1兆800億円)に達したそうです。ただ、地域ごとのデコボコは大きいようで、ボルドー・ワインは6.03%増、シャンパーニュ・ワインは量で4.19%アップ、額で11.11%増加、しかしボージョレは9.86%の減少だったそうです。前からの日本に加え、中国からの需要も加わったボージョレは将来が明るいとか昨年言われていたように記憶しているのですが、結果は・・・分からないものですね。お隣の国ではもうボージョレに飽きて、ボルドーとかに移行してしまったのでしょうか。でも日本では、相変わらずボージョレ人気、根強いようですよね。愛着が強い国民性があるのか、あるいはボージョレの輸入・販売業界の宣伝がうまいのか・・・
一方、イベントの行われているモンペリエのあるラングドック・ルシオン地方のワインは、輸出量で11.6%も減ったそうですが、額では改善したとか。この地方だけでもここ3年で35,000ヘクタールものブドウ畑を減反したそうで、構造不況とか言われていたそうですが、輸出額が持ち直したことで、ようやく不況のスパイラルから脱せそうだと一息ついているとか。
フランス・ワインの強さの一つはバラエティの多様性だそうで、市場の70~80%を占める3~15ユーロほどのワインに豊富な品揃えをしている。しかもこの価格帯のワインが中国の輸入するワインの90%を占めているそうで、今後一層ワイン消費の伸びそうな中国市場で、フランス・ワインがシェアを伸ばせるのではないかと、期待しているとか。
減反によって生産量は減っているのに、輸出が伸びる。結果として生産農家やメーカーが得る収入単価は上昇しているそうで、笑顔がこぼれているようです。
天候不順だといっては心配し、逆にでき過ぎたと言ってはこれまた心配・・・さらに消費者の好みに変化があり、さらに、さらに、国際化の名のもと、外国からのワインも流入してくる・・・昔写真で見た、笑顔の深いシワの中に本当に暖かそうな人柄が滲み出ているワイン農家のおじさん、おばさんたちにとっても、気の休まることが少なくなっているのかもしれないですね。たとえわずか一条の光であっても、今はその顔に微笑が戻っているかもしれません。せめて、休日に一息つくときには、ワインでも、いかがですか。それも、日本のワイン農家の皆さんには申し訳ないですが、フランス関連のブログをお読みなのも何かの縁、できれば、フランス・ワインを!
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ワインといえばフランス・ワイン、という時代はもはや過去のものになってしまったというくらいに、フランス・ワインは逆風に晒されていました。国内での消費減退・・・若い人を中心にワイン離れが起きていて、1960年代に比べると今や消費量が半分になっているという資料もあるくらい・・・
国内市場の冷え込みに拍車をかけるように、輸出も伸び悩むようになっていました。以前からのアメリカに加えて、チリ、オーストラリア、南アフリカなど南半球からの輸出が急増。しかも、ユーロ高。フランスのワイン農家は、いやおうなく減反に踏み切らざるを得なくなっていたそうです。
それが、2007年には輸出が伸びた。フランス・ワインに一条の光が!
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18日から南仏・モンペリエで始まった“Salon Vinisud”(南のワイン展)の模様を紹介する19日のマタン・プリュス紙です。このイベントには、フランス南部をはじめモロッコ、イスラエルなど地中海沿岸諸国のワインメーカーが自慢のボトルを出品しているそうですが、出展社数も1,600から1,700ほどと多く、昨年の輸出が良かったことから参加者の顔には笑顔も見られ、活況を呈しているそうです。
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同じく19日のフィガロ紙ですが、もう少し詳しく伝えています。去年のフランス・ワインの輸出額は対前年で7.7%伸び、67億5,000万ユーロ(約1兆800億円)に達したそうです。ただ、地域ごとのデコボコは大きいようで、ボルドー・ワインは6.03%増、シャンパーニュ・ワインは量で4.19%アップ、額で11.11%増加、しかしボージョレは9.86%の減少だったそうです。前からの日本に加え、中国からの需要も加わったボージョレは将来が明るいとか昨年言われていたように記憶しているのですが、結果は・・・分からないものですね。お隣の国ではもうボージョレに飽きて、ボルドーとかに移行してしまったのでしょうか。でも日本では、相変わらずボージョレ人気、根強いようですよね。愛着が強い国民性があるのか、あるいはボージョレの輸入・販売業界の宣伝がうまいのか・・・
一方、イベントの行われているモンペリエのあるラングドック・ルシオン地方のワインは、輸出量で11.6%も減ったそうですが、額では改善したとか。この地方だけでもここ3年で35,000ヘクタールものブドウ畑を減反したそうで、構造不況とか言われていたそうですが、輸出額が持ち直したことで、ようやく不況のスパイラルから脱せそうだと一息ついているとか。
フランス・ワインの強さの一つはバラエティの多様性だそうで、市場の70~80%を占める3~15ユーロほどのワインに豊富な品揃えをしている。しかもこの価格帯のワインが中国の輸入するワインの90%を占めているそうで、今後一層ワイン消費の伸びそうな中国市場で、フランス・ワインがシェアを伸ばせるのではないかと、期待しているとか。
減反によって生産量は減っているのに、輸出が伸びる。結果として生産農家やメーカーが得る収入単価は上昇しているそうで、笑顔がこぼれているようです。
天候不順だといっては心配し、逆にでき過ぎたと言ってはこれまた心配・・・さらに消費者の好みに変化があり、さらに、さらに、国際化の名のもと、外国からのワインも流入してくる・・・昔写真で見た、笑顔の深いシワの中に本当に暖かそうな人柄が滲み出ているワイン農家のおじさん、おばさんたちにとっても、気の休まることが少なくなっているのかもしれないですね。たとえわずか一条の光であっても、今はその顔に微笑が戻っているかもしれません。せめて、休日に一息つくときには、ワインでも、いかがですか。それも、日本のワイン農家の皆さんには申し訳ないですが、フランス関連のブログをお読みなのも何かの縁、できれば、フランス・ワインを!
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フランス以外のワインを飲むことが(安いから)多いんですが、やっぱり飲みがいがあるのは本場フランスなんでしょうね。
体調がわるくて、現在はお酒飲めないのですが、早くワインが飲めるように節制したいです。応援ポチ!
若者のワイン離れは確かにあるようなのですが、一方同じ若者によるディスコなどでの一気飲みや強いアルコールの飲酒も問題になっています。グラスを傾けるという飲み方から一気飲みへ、ワインから強いアルコールへ・・・世代が変わり、伝統も変わってきているようですね。それとも、これも国際化でしょうか・・・
一日も早く、健康を回復されますように!