高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
まるで梅雨明けを急がせるように
夜明けを突き破った雷鳴と豪雨の
名残で身体が起き上がりにくいよ。
細くなった雨足に濡れそぼった
子ツバメらが飛行訓練のひと休み
囀り羽をもそもそ電線を揺らして。
薄陽を運ぶ風が辺りを通り抜け
遠く巻き上げられてゆく雲間から
残雪が細る連山が立ち上がるか。
濡れた庭の茂みから蝶が舞い
明るくなった空から鳥の影が
追いかけるように降りてきたり。
音楽を聴くみたいにボシュの絵が
ある日ある所で命が燃え尽きるよう
瞬く間に織り上げ消えてしまう。
初恋の人ととりまく人たちとの
出会いを織り上げたばななの新作を
またとないワインのように飲み干す。
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
まるで梅雨明けを急がせるように
夜明けを突き破った雷鳴と豪雨の
名残で身体が起き上がりにくいよ。
細くなった雨足に濡れそぼった
子ツバメらが飛行訓練のひと休み
囀り羽をもそもそ電線を揺らして。
薄陽を運ぶ風が辺りを通り抜け
遠く巻き上げられてゆく雲間から
残雪が細る連山が立ち上がるか。
濡れた庭の茂みから蝶が舞い
明るくなった空から鳥の影が
追いかけるように降りてきたり。
音楽を聴くみたいにボシュの絵が
ある日ある所で命が燃え尽きるよう
瞬く間に織り上げ消えてしまう。
初恋の人ととりまく人たちとの
出会いを織り上げたばななの新作を
またとないワインのように飲み干す。