高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
貧乏暇なし
過ぎ去りて
持て余した
万歩計から
抜け出せど
動き回れず
閉じ込める
血圧計から
計り知れず
一触即発の
サービスに
追い回され
逃げ込めば
どこまでも
引き戻され
引きこもる
我が身から
食み出して
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
貧乏暇なし
過ぎ去りて
持て余した
万歩計から
抜け出せど
動き回れず
閉じ込める
血圧計から
計り知れず
一触即発の
サービスに
追い回され
逃げ込めば
どこまでも
引き戻され
引きこもる
我が身から
食み出して
高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
立ち騒いで
浮き泳げば
波打つ体内
五体に響く
母の鼓動を
吸い込めば
横断歩道に
転がり出た
出生走馬灯
無重力から
いまここに
吐き出され
極められた
無造作から
解き放たれ
手足絡まり
底吐く動き
もたついて
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
立ち騒いで
浮き泳げば
波打つ体内
五体に響く
母の鼓動を
吸い込めば
横断歩道に
転がり出た
出生走馬灯
無重力から
いまここに
吐き出され
極められた
無造作から
解き放たれ
手足絡まり
底吐く動き
もたついて
高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
寒の戻りの
上り下りを
交差させて
白梅を追い
かけるでも
ない紅梅に
鳥の影一つ
寄り添わず
雨上がれば
お辞儀する
二の腕深く
揺れ芽吹き
樹間を這う
虫を追って
躊躇う樹液
立ち昇れば
声を限りの
導管の節々
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
寒の戻りの
上り下りを
交差させて
白梅を追い
かけるでも
ない紅梅に
鳥の影一つ
寄り添わず
雨上がれば
お辞儀する
二の腕深く
揺れ芽吹き
樹間を這う
虫を追って
躊躇う樹液
立ち昇れば
声を限りの
導管の節々
高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
着心地まで
立ち止まる
鴨居に着物
ゴム短靴も
知らず遊ぶ
筒袖に下駄
藁草履から
はみだした
踵で踏んで
鶺鴒の尾に
狙いをつけ
辿った畦道
薬缶を傾け
注ぐ番茶に
摘むお握り
努力もなく
箸で捌ける
夕暮れ御膳
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
着心地まで
立ち止まる
鴨居に着物
ゴム短靴も
知らず遊ぶ
筒袖に下駄
藁草履から
はみだした
踵で踏んで
鶺鴒の尾に
狙いをつけ
辿った畦道
薬缶を傾け
注ぐ番茶に
摘むお握り
努力もなく
箸で捌ける
夕暮れ御膳