高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
気づけば空が高く遠い山肌が近づくように
先週末から朝晩がめっきり冷ややか続きで
温かい食事のうまさがいっそう際立つ季節に。
夕方近くに中学校の体育館に出向くようになり
バドミントン部活の女の子らが汗をかいたまま
風邪引きが気になる自転車の帰り道のほの暗さ。
たまたま街にヨメと出かけた時に昼飯の
前菜のサラダに調理されたこんにゃくが
昔を思い出す新しいうまさだったような。
背を伸ばしたくて中学で剣道を始めた頃に
お祭りや縁日の買い食いでなじんだ定番が
竹串に刺したペラペラのこんにゃく味だった。
バイトした小銭を払って回したルーレットが
示した数の本数を生姜味の味噌だれに突っ込み
店のおばさんがさっと出してくれた今更の湯気。
無頓着だった暮らしのなかの味の記憶など
いつの間にか古典的になってしまっていて
食にまつわる仲間意識も薄まりゆくばかり。
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
気づけば空が高く遠い山肌が近づくように
先週末から朝晩がめっきり冷ややか続きで
温かい食事のうまさがいっそう際立つ季節に。
夕方近くに中学校の体育館に出向くようになり
バドミントン部活の女の子らが汗をかいたまま
風邪引きが気になる自転車の帰り道のほの暗さ。
たまたま街にヨメと出かけた時に昼飯の
前菜のサラダに調理されたこんにゃくが
昔を思い出す新しいうまさだったような。
背を伸ばしたくて中学で剣道を始めた頃に
お祭りや縁日の買い食いでなじんだ定番が
竹串に刺したペラペラのこんにゃく味だった。
バイトした小銭を払って回したルーレットが
示した数の本数を生姜味の味噌だれに突っ込み
店のおばさんがさっと出してくれた今更の湯気。
無頓着だった暮らしのなかの味の記憶など
いつの間にか古典的になってしまっていて
食にまつわる仲間意識も薄まりゆくばかり。