グルーブ（21.09.28）

高屋敷の十字路
十字路で立ち話し（あるいはワッツニュー）
から

庭の一角に
刈り残した
雑草が伸び

夏を越した
枯れ具合に
染まる傍ら

通り過ぎた
昆虫や植物
少年の歳月

幻の蜘蛛の
標本を納め
た理科室で

読む事から
見聞きする
事に目覚め

内的自然の
発語を置き
変える土偶

〈図書館〉拾い読み

【オンライン】10/24山田孝雄文庫セミナー：富山市立図書館 On-Line（富山市立図書館）

寄贈の絵本３００冊で私設図書館 浜松の袴田さん夫妻（中日新聞Web）

失せ物（21.09.24）

高屋敷の十字路
十字路で立ち話し（あるいはワッツニュー）
から

春分の頃に
座右の一冊
見失っても

秋分の朝に
ひょっこり
出てきたり

五風十雨で
やり過ごす
爺婆の姿に

畳や茣蓙の
足触りから
泡立つ感性

深酒しても
何ともない
寝起きから

遠ざかれば
老いる程に
深まる体層

〈図書館〉拾い読み

“村上春樹ライブラリー” 来月1日に早稲田大学に開館（NHKニュース）

アキアカネ（21.09.21）

高屋敷の十字路
十字路で立ち話し（あるいはワッツニュー）
から

朝陽を浴び
体を温める
軒端の先端

櫂の尻尾は
太古の昔を
泳ぎ抜けて

生き延びた
現存よりも
羽搏く生命

群れたって
逆らう風に
徒党組まず

ぼんやりと
寝ぼけ眼の
ひらめきが

四方八方へ
動き動ける
喜びの飛翔

〈図書館〉拾い読み

書籍の音訳ボランティア37年 101歳、熊本市の牧さん「社会の役に立ちたい」 （熊本日日新聞）

失速（21.09.17）

高屋敷の十字路
十字路で立ち話し（あるいはワッツニュー）
から

読み間違え
渡りきれぬ
深みと浅瀬

頁を閉じて
遠ざかれば
後の祭りに

走り損ない
転ばないと
未明の潮時

解けた体を
納得させる
愉快な日常

首にならず
定年もない
奈落の学び

光となった
役割照らす
相手の距離

〈吉本隆明〉拾い読み

吉本隆明関連、追補。（高村光太郎連翹忌運営委員会のblog＠ livedoor.blog）

〈図書館〉拾い読み

「こども本の森 神戸」来春オープン 本を託した市民の思い（NHK 兵庫県のニュース）

図書館と契約したデータベースの情報を横流しさせる「違法バイト」が横行　被害企業は「売上に影響が出ている」（ねとらぼ）

生え残り（21.09.14）

高屋敷の十字路
十字路で立ち話し（あるいはワッツニュー）
から

刈り残した
庭の雑草の
まだら模様

知と無知が
入り混じる
草花と雑草

区別しない
知と区別が
判らぬ無知

入り混じる
無意識的な
あの世から

この世まで
下駄履きの
意識の歩幅

石ころ噛む
面妖な枕木
軋ませたて