鷹泊 昭和30年代

いまは超過疎地になった北海道深川市鷹泊 自然にめぐまれたその地で昭和30年代を過ごした自分がその当時を思い出してみた

汚い作業も、今になって思うと貴重な体験

2015年02月23日 | Weblog
細田先生の指揮によるダムでの植樹作業、それと同様な「汗する教育」は半世紀前には随所で見られた。
またまた、当時の学校の思い出に戻ってみると、学校の裏山で、ジャガイモを植え付ける実習が記憶に浮かぶ。それ自体は、農村鷹泊では至極あたりまえの農作物の収穫であるが、今なお忘れないのはその時の堆肥に関する思い出である。
校舎の水飲み場のすぐ外側に堆肥場があった。動物の糞ではなく、何かの植物を腐らせて、堆肥にしていたようだが、いかにも汚い場所というイメージがあった。
触っただけで病気になりそうな黒い液体の染み出た堆肥場に、長靴ではなく素足で入り、その堆肥を素手でつかみ、芋畑まで運んだ。畑では、種芋の隣にその堆肥を並べていく農作業であった。究極の有機栽培である。その日の作業は嫌々行ったように思う。でもジャガイモを収穫したときの感動は最高であったし、その経験は、他の学校ではできなかっただろうと、むしろ誇らしい体験であった。


写真は、神社境内の南側にある赤の際だつお大師さんの鳥居。この近くに学校の収穫実習に使っていた畑があった。