じぃじの骨頭壊死

年金生活のじぃじが一念発起!!
平成元年に発症した右大腿骨骨頭壊死症で手術せず頑張っているブログです。

入院2ヶ月目の日記その①

2008年02月25日 15時16分08秒 | 大腿骨骨頭壊死症
入院2ヶ月目1週間分の日記です。
1990年(平成2年)2月その①
2月 1日(木)霰後雨後曇
       雪が薄っすらと積もっている。
       TVのニュースでは高速道路が全面通行禁止、これからも雪は降ると言っている。
       リハビリでは今日からHOT PACKが始まる。
       昨日昼過ぎから関節が痛くなった事をリハの先生に告げると今日は軽くした。
       今日のリハビリ中、若い女の子が2人、内1人は車椅子で下半身が動かない様子。
       もう1人は片足が不自由、ビッコを引いてリハビリをしていたがベッド上で身体をひねったりする時、
       Tシャツなので胸の谷間が見えて良い景色であった。
       リハから帰り病室の窓越しに鳩の写真を撮ろうとするが思うように飛んで来ない。
       明日のMRI検査で造影剤注射の為に毛剃りをされ、少し切られて血が出た。
       血圧が110-68と下がり過ぎているので驚いて看護婦に聞くと一応正常範囲に入っているので
       心配ないとの事。入院前の血圧は128~135の間だったので心配になった。
       入院して毎日の測定で120位になったのも少し低いと思っていたのに110とは低過ぎる。
       但し、気分は変化無し、身体も快調で心身共異常は無い。
       母親の低血圧の血を引いているのを酒と煙草で押し上げていたのだろうか?
       しかし、今のところ朝の目覚めは良いし寝付きもすこぶる良い、疲れは無い、めまいも無い。
       明日はMRI検査の為昼食抜き。
2月 2日(金)晴
       インスタントコーヒー用のプラスチックスプーンを間違って棄ててしまったので朝食のマーガリンは
       摘まんで塗ったのでパンに少ししか塗れず、ヨーグルトはジュースのストローで強引に吸う。
       「窮すれば通ず」である。
       リハビリに出発!受付を済ませてHOT PACKの後リハ室へ行く。
       患部に負担の掛からない程度の軽い運動。
       昨日の彼女達は遅く来て、Tシャツの下にもう一枚着込んでいた。バレたかな?残念!
       病室に帰り一休みしている所に看護婦が来て「MRIに行くので車椅子で行きましょう」と言われ、
       「ドキッ」車椅子の乗らないといけない程きつい注射、検査なのだろうか。聞いて見ると
       「注射が太いので帰りが歩きにくいから」と平然と言う。ちょっと怖い
       昼食はお預け、トイレを済ませて車椅子に乗ってレントゲン室に行く。
       少し待っていると担当医が「検査は来週の火曜日に延期します」と言われた。理由を聞くと
       前の検査で粗相(脱糞)をした為、安全衛生上洗浄殺菌するとの事。緊張?興奮?恐怖?
       勇んで車椅子で来たのに!車椅子も結構面白いが腹の所が痛くなる。
       病室に帰ってすぐ昼食を食べる。夕食後腕立て伏せ35回、握力200回する。
2月 3日(土)雨
       朝食後散髪屋を覗くと待っている人がいるので諦める。
       今日は鳩も土曜日なのか殆んど来ない。
       午後会社の同僚が見舞いに来てくれる。トラブル続きらしい。
       外泊届けを出して家族と一緒に自宅に帰るが、その前に病院前にある焼肉屋で食事をした。
       1ヶ月ぶりのビールは旨い!!が、酔いが早くキツイ。コップ1杯で心臓バクバク・
       バスに乗り、乗り換えのバス停前の酒屋でワインを買う。
       今日は節分の豆まきをする。じゃんけんでお母さんが鬼になる。
2月 4日(日)曇
       久し振りの自宅、ゆっくり起床、何時もの喫茶店に行く。
       モーニングサービス、ケーキ、ピザトースト、帰りに次女と2人で散髪屋に行く。
       今年は寒さが厳しいのか折鶴蘭やデンドロビュームが駄目になっている。
       他にも成金草もやられたみたい。
       デンドロビュームの悪い部分を切り取ってフレームの中に入れてやる。
       夕方着替えてウォークマン、カセットテープ、石鹸等をミッキーマウスのリュックに詰めて家を出る。
       病院に着くとメモがあり、会社の同僚が夫婦で見舞いに来てくれたようだ。
2月 5日(月)晴
       リハビリでHOT PACKの温度が上がっていなくて10分程待たされた。
       訓練でも15分程待たされた。車椅子の女の子がウィリーをしていたのにはビックリした。
       明日のMRI検査の為毛剃りをされる。今度は看護婦が違ったので切られなかった。
       逆光で雀の羽ばたきを写真に撮ろうとするが思うように行かない。狙った所に来ない。
       シャッターを押すのが遅い。ちょっと目を放した隙に飛ぶ。
2月 6日(火)晴後曇り後雨
       朝食後絶食絶水。日曜、月曜と風呂に入っていないので頭が痒い!大急ぎで風呂に入り、髪を洗う。
       13:00よりMRI検査があるのでゆっくりとは出来ない。
       検温後松葉杖でレントゲン室に向かう。
       帰りはストレッチャーに乗るらしい。ストレッチャーに乗らなければいけない程大変なのかと心配!
       太い注射針が入るのは思った程痛くは無かったが、ズ~ンと響いて気持ちが悪い。
       造影剤を注入するとパンパンに張って来て、その部分の痛みより膝の横から足の小指にかけて
       痛みがすごい。顔をしかめていると医師は「痛いですか?我慢出来ますか?」と聞きながら入れてゆき
       全量入っていないが途中で針を抜く。針を抜いてしばらくすると耳がおかしい。
       急な気圧の変化で変になった時と同じようだ。5~6枚撮った頃には耳も痛みも収まる。
       全部撮り終えてストレッチャーに移るのは痛みも違和感も無く楽に移れた。
       針を抜いた痕の出血や造影剤の影響があるといけないのでストレッチャーに乗るらしい。
       これで一応松葉杖、車椅子、ストレッチャーを制覇!!!
       病室に帰り遅い昼食後安静にしていると医師がフィルムを持って説明に来た。今回の検査はMRI
       では無く軟骨のレントゲンらしい。変だと思った。
       『体重のかかる部分の軟骨は正常で1/27のレントゲンで見た凹みと比べて凹んでいると言うより
       丸みが少ない程度となっている。この状態であれば時間はかかるが、このまま安静とリハビリで
       治して行きましょう』との診断であった。安堵する。
       明日は奥さんと待ち合わせて健康保険の還付請求、会社からの見舞金、団体保険の請求の為、
       会社に行く予定なので医師の証明と診断書を依頼する。
       夜家に電話すると次女は下痢、奥さんは風邪気味との事なので待ち合わせは無理かもしれない。
       まあ二人揃って行く事も無いか・・
       写真が出来上がったが、やはり良いのは無かった。もっともっとシャッターチャンスを・・・
2月 7日(水)晴
       リハビリ:HOT PACK、運動。今日は担当の先生が来るのが遅かった。
       リハビリ終了後家に電話する。次女の下痢が酷く学校を休み、奥さんの調子も悪い。
       ナースセンターで会社に行く為、外出許可と診断書、医師の証明書が出来ているか聞くと、書類は
       出来ているが今日の15:30にMRI検査があると言われた。
       火曜日と聞いていたので昨日のレントゲンがMRIと思っていたので驚いた。
       会社に行って書類を提出し他にも申請書等があるか確認するつもりだったが検査では仕方が無い。
       昨夜から関節の痛みは殆んど無くなる。ただ右足全体にむくみ感と注射の深部の鈍痛があるのみ。
       関節の痛みが無くなったのは造影剤の注入で関節が広げられ、軟骨に負担がかからなくなったの
       だろうか?精神的にも『軟骨は正常で骨頭も体重のかかる部位は正常で壊死部も凹みが少ない』
       と言われた事による安堵によるかもしれない
       昼食後頭がボーとして少し痛い。また閉所障害だろうか?
       MRIの予定時間までゆっくり本を見たり折り鶴を折ったりして時間を潰していると突然ナースコール
       がありMRI室へ行けと指示、慌てて結婚指をを外して松葉杖で行く。
       MRI室に入るとすぐ呼ばれる。まず体重測定65Kg、次いで金属探知機探査。
       台に上がり足、腰、胸を固定し、ゆっくりと動いてドーム内に入る。
       約30分間ガチャガチャ・タタタタタと機関銃のような音が断続的にする。音がしている時が測定中
       との事。終了して病室に帰って時計を見ると1時間が経っていた。長くてしんどかった。

  -以上が入院2ヶ月目(平成2年2月)1週間分の日記です-