ゲルダ・タロー

ゲルダ・タロー
　日経新聞の令和3年12月19日、26日のゲルタとキャパ　戦場のカメラマンの青春上下を見たでしょうか？　キャパ没後50周年を記念して発行された写真集があるのを思い出して広げてみた。
　ゲルタ・タローは、ドイツ系ユダヤ人の家庭に生まれ反ナチスビラを撒いた弟の代わりにに留置場に入れられる。ロバート・キャパは、ユダヤ系ハンガリー家庭で生まれ、反ユダヤ主義のファシスト政権に反対し、デモに参加して逮捕される。このような生い立ちが、反フランコになったと思われる。ゲルタの本名は、ゲルタ・ポホリレというが、タローと名乗ったのは、岡本タローと南仏であったことがあることが由来と書いてある。
　写真集の表紙に、銃を持つ兵士とその横の女性がゲルタである。場所は写真集では、カタルーニャ戦線とあるが、新聞ではコルドバ戦線とあるが、構図がほぼ同じなので同じ場所と思える。
　タイプライターを打つ写真が、西部ブルネテ戦線でのゲルタになる。共和国軍ワルター将軍とゲルタの会話が新聞に出ているが、スペイン戦争（中公新書）にもある。ブルネテでは、共和国軍、フランコ軍合わせて4万人が戦死している。女性民兵、字を教える兵士のヘルメットはドイツ軍、聞いている兵士のヘルメットはフランス軍のものである。バリケードに身を隠す女性兵士