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松本市の大型商業施設「松本カタクラモール」の再開発

2015-08-12 15:21:39 | 日記
松本市の大型商業施設「松本カタクラモール」の再開発
「ジャスコ東松本店」を核店舗とする松本市内有数の大型店として昭和56年3月に開業した。「片倉工業」が松本工場の一角の空き地となっていた部分を活用した不動産事業として開設されたもので、所有と管理は「片倉工業」が行っていた。
 55の専門店と、信州ジャスコ東松本店が入った1階・2階合わせて1万4000平方メートル弱という売り場面積は、当時、県内最大の広さを誇った。オープン当日は約10万人が来店し、3カ月で来店者数は200万人を突破した。
そして、平成25年5月に「イオンモール」が当施設の跡地を含めた敷地に「(仮称)イオンモール東松本」を平成28年、秋に開業する計画を正式に表明した。 同年10月の「片倉工業」取締役会で平成27年3月24日に閉店が正式に決定された。
当施設の末期には来店客の利用する自動車が1日3,507台で、閉店時には「イオン東松本店」を核店舗として32店舗の専門店が営業していた。
平成25年2月の取締役会で事業用定期借地方式での開発を決定したが、この時点では相手の要望を理由として貸出先を明らかにしなかった。 そして、「イオンモール」は、同年5月13日に菅谷昭・松本市長に内密に説明した後、同月27日に当施設の跡地のみならず隣接する片倉工業所有地を含めて開発し、「(仮称)イオンモール東松本」を平成28年、秋に開業する計画を表明した。以降、再開発について、地元では勉強会やシンポジウムなどさまざまな活動が行われ、大きな関心が寄せられてきた。
同年12月に菅谷松本市長に会談した際には、「購買力のあるシニア世代の旅行客に対応する観光型で、巨大モールは造らない」との趣旨の説明をしたと、同月9日の松本市議会一般質問への答弁で市長が説明していた。
しかし平成26年6月12日に「イオンモール」が松本市に示した案では、当施設の約3倍となる大規模な計画であることが翌日13日の松本市議会での答弁で明らかになった。
この計画では、4階建ての店舗兼駐車場を本棟とし、延べ床面積123,500m²の建物内に約41,000m²店舗面積を持ち、約2,480台収容の駐車場を併設するものとなった。この店舗面積は、「アリオ松本」、「井上百貨店」、「パルコ松本店」、「MIDORI松本店」という松本駅周辺の中心市街地にある当施設を除いた大規模店上位4店舗の合計約43,000m²に匹敵するものである。そのため、同月27日に「松本商工会議所」が「詳細な開発計画の早期提示と規模縮小」を求める要望書を松本市長に提出し、 同年7月14日には「松本商工会議所」が今度は松本市議会に「現状維持の開発の適正規模指導を求める要望書」を提出し、松本市議会の議会運営委員会で意見集約を図った結果、詳細計画等の新情報があった際に全員協議会を招集して報告することを求める申し入れを松本市に行った。
このように規模が大幅に拡大することから、松本市は2014年(平成26年)12月の試算で来店客の利用する自動車が1日3,507台から約2.8倍の約9,719台に増えて、近隣で渋滞が生じるとの予測を明らかにしており、地元の商業者などからの反対意見が強い。










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