国際会議に出かけると、特にフランスがホスト国だったりすると、
ランチ時にワインが出てくることも珍しくない。
テーブルにボトルを置いて、皆に飲めって感じではなくて、呑みたい人はセルフで注ぐって感じが多いかな。
そこは日本人の宿命といいますか、出されたものを残すのは申し訳なく
何度も席を立って・・・
もちろん、そのワインを褒めることも怠りなく
そんな話をするといつも笑って聞きながらのお任せ料理を出してくれる親爺
メニューはない。
特に何を注文するわけでもなし。
カウンターに置いてある小皿の中が少なくなると次の料理が出てくる。
アテをつままずお酒だけを飲んでいればずっと最初の小鉢だけが出ている。
特段せかすわけでもなく、話しかければ適宜反応してくれる。
親爺も予め何かを組み立てているわけでもないんじゃないのかな。
お隣さんと同じタイミングでも同じものが出てくるとは限らないし、
チョッとした箸休めには先ほど頂いたものとと同じものが出てくることもあるし。
手持無沙汰になると何か作り置きのものを作ったりしている。
最初は戸惑ったけど、慣れてくるとこちらの好みを把握していいタイミングで出してくれるし。
もちろん、こちらのオーダーにも応じてくれる
「お造り出来る?」
「今日は、鯛とマグロかなぁ」
「焼き物は?」
「今日は鰈の一夜干しが入ってるよ!」
てな、受け答えはあるが、常連さんは黙って座って
「今日は煮ものにして」
とだけ告げて、小鉢、お造りと出されるものをつまみながら煮魚を待つ。
ただ、時々チャレンジ品がホイって出されるのが玉に瑕だが・・・